魔法のリノベ

いつも引っ張っていくんじゃなくてチラッと小梅さんのことをうかがうような目をするのがかわいくて素敵でした。優しさの塊のような玄之介さんならではの仕草だなと思います。お父さんらしさは少なかったかな。もうちょっと子育て感を出しても良かったと思う。

小梅に戻ってきて欲しいと伝える時の穏やかな表情や落ち着いた声のトーンが素敵でした。バディは解散って言われた時も速攻「嫌です」って答えたり、照れもせず率直に自分の気持ちを伝える姿はダメダメだった1話とは全然違っていて、小梅と出会ってリノベされたという彼の言葉に説得力を感じさせました。小梅に何を言われても「絶対に戻ってきてほしい」というブレない思いの強さや包容力が感じられて頼もしくて格好良かったです。

一休食堂をめぐって小梅と言い合いになるシーン、キツい口調の小梅と対照的に、悲しげだったり信じられない様子だったりと終始「小梅さんらしくない」という動揺が感じられたのがとても良かった。小梅のことを誰よりも信頼して理解している玄之介らしさがあって、だからこそ最後の別れのシーンとエンディングの「あ、待って」がすごく切なく感じられました。

竜之介の営業にダメ出しをするシーン、言うべきことははっきり口にするけど口調が穏やかで言葉に棘がなくキツ過ぎないところや、いちいち突っかかって言い訳する竜之介の話も最後までちゃんと聞いてあげるところが、相手に寄り添う玄之介らしくて良かったです。小梅に自分の気持ちを告白するシーンも、飾らず照れくさそうに思ったままを伝えようとする姿が誠実そうで素敵だったし、ドキドキが伝わってきそうな手つなぎシーンももどかしい小梅と玄之介らしくて良かったと思います。

これまでの自分の仕事ぶりに不安を感じて落ち込む小梅に「誰よりもお客様に寄り添って仕事してます」と優しく言ってあげる姿が素敵でした。取って付けたような感じがなくて心からそう思っているのが伝わる温かさと深さがあって、小梅を大切に想う気持ちが伝わってきたのが良かったです。前半の電話シーンではその優しさが裏目に出て「欲しかった言葉はそれじゃない」と小梅をガッカリさせていたけど、時と場合によって吉とも凶とも出てしまう玄之介の相手に寄り添い過ぎる優しい性格が、2度の電話のやりとりだけで伝わってきたのも良かったと思います。

純粋に褒められると伸びるタイプの玄之介が見ていて癒される。あんな風にイキイキ伸び伸び成長する人って育てがいがあるから、先輩は楽しいだろうな。お客様のことを真剣に考えているからこそ気づけることがある。柔らかな笑顔と真剣な眼差しのギャップがいい。

飯星の気持ちを尊重し、彼女の迷いや葛藤に寄り添ってベストな提案が出来るよう模索する姿が玄之介らしくて良かったです。強引な虎之介との違いがはっきりしていて、玄之介の良さがより際立っていたと思います。優しく穏やかな話し方も心地よくて、ミコトが夢中になるのも分かります。虎之介に言いたいこと全部言っちゃうシーンもスカッとしたし、でも口調や態度に優しさが残っていて棘々しくなり過ぎないところも玄之介らしくて良かったです。

自分を傷つけた相手にも寄り添い過ぎてしまって、怒りを上手く表に出せないもどかしさが力のない笑顔やボサっと情けない立ち姿、スッキリしない表情などから伝わってきたのが良かった。周りもイライラしてるけど、玄之介本人もそれを自覚していて心の中で葛藤しているんだなと感じられました。寅之介と対峙するシーンでは、口調も態度も落ち着いているけど静かな怒りがしっかり伝わってきて、怒鳴るわけではないけど迫力があってとても良かったです。

ちょいちょい出てくる心の声まで優しくて素直だから、土下座も仰々しくなく嫌味がない。本当にしたいからしてるんだろうし、やらされてる感がないから嫌な気持ちにならない。優しいから謝って場を収めようとするところが憎めないね。

工事現場でも足元が砂利でも、構わずに渾身の土下座をする姿がさすが詫びの玄だし、表面的じゃなくて誠心誠意申し訳ないって気持ちがちゃんと伝わってくるから、気難しそうな現場のおじさんの心をスッと掴めるのも分かります。小梅と桜子が話してる時に強引に会話に入っていってその場を丸く収めようとするところも、良くも悪くも優しすぎる玄之介の性格が感じられて良かったと思います。

内気な作曲家だったり、二重生活に悩むヤンキーだったり、個性的な役が続いての今回。バツ2はびっくりだけど至って普通のサラリーマン。個性がない分難しいのかなと思ってましたがナチュラルな分普通の人と違うオーラがありとても魅力的なんだなと思いました。かっこいいだけじゃなく柔らかい雰囲気がとても素敵です。

えみりに責められるたびにどんどん眉毛が下がって背中も丸まってふにゃっとしていく姿が漫画みたいに分かりやすくて笑っちゃいました。ほぼうつ伏せ寝状態の土下座もさすが詫びの玄って感じ。物音にビビったり、怖すぎてうずくまっちゃったり、息子にしてやられたりと情けない姿ばかりだったけど、彼なりにお客様のためを思って行動していて一生懸命なのが伝わってくるから見ていてイライラしないし応援したくなります。

なんと言っても詫び力が最高でした！スマートだけど決して手慣れている感は出さず、熱い目力と綺麗な土下座で相手に平伏す。こんなことされたらもうそれ以上怒れないなって雰囲気を作るのが上手い。野間口さんとの掛け合いも最高でした！

土下座も涙目で必死に謝罪する熱さもめっちゃ板についていてやり慣れてる感満載で、「詫びの玄」の異名を持つ説得力がありました。あれだけ熱血謝罪されたらそりゃ相手も心動かされるし、話を聞こうって思うよなあ。詫び力で一度失いかけた河内の信頼を取り戻したり、小梅の「誘いラテ」を取り入れて契約にこぎつけたりと2話は玄之介の活躍が目を引いて存在感がありました。河内の妻に雑に扱われたり、とばっちりで小梅にペットボトルで叩かれたり、ちょっと情けなくて残念な3枚目キャラも似合っていると思います。

ライバルの提案に「これは便利だ」って感嘆してしまう競争意識の低さや、負けてトボトボ歩く情けない姿、相手が怒ると躊躇なくすぐ謝ってしまう気弱さ、押しが弱くて頼りない姿が「バツ2」という設定に説得力を持たせていました。驚いたりへこんだりドヤったり、心の声が全部表情に出てしまうところも玄之介の素直な性格が感じられて良かったです。