おむすび

ものすごく中途半端で難しい位置の役どころで少し可哀想だったかなと思う。
本来ヒロインが負うべきテーマの根底部分とか、悩みの部分とか全部歩が引き受けていたような気がする。
それでいて中心でないという…
とても頑張っておられたなと思うし、まだ心寄せられるキャラだったような気がします。

派手なマスクで何度もポージングする歩に結同様笑わせてもらいました。閉塞感あふれるコロナ禍でああいう明るさは人を救います。派手な服装や配信は仲さんの得意分野でもあるのでお手のもの。見せ方が上手で本領発揮ですね。

ハギャレン繋がりで仕事を取るのかと思ったけど、後輩に完璧なビジネスとしての立ち振る舞いで打ち合わせをした歩。この仕事を成功させたいという熱意が伝わってきたし、これまでもちゃんと仕事をしてきたんだなと歩としての成長を感じられた。

演技は上手いと思うし、たいがいのシーンは素晴らしいのだけれど…
ギャル前面に出してパラパラ踊るシーンとか、なんというか迫力あり過ぎて合ってない。
そしてファッションショーも、なぜあれを着せたんだろう。
あの色が似合わなさ過ぎて痛々しい。
根が真面目過ぎるギャルっていう難しい設定なのはわかるけど、もう少し衣装とか助けてあげて欲しいと思ってしまう。

歩って根が暗いんだよね。震災がトラウマになっているのも分かるし亡くなった親友のために生きるのもわかるけど、ここまでいくと根が暗いんだとしか思えない。それが対極なギャルをやるんだから必要以上に弾けることもできない。バランス悪いんだよなー。

どう見ても若く見えない。パラパラとか頑張ってるとは思うけどねー、泣きついた結を宥めるところなんてお姉さんっていうよりお母さんだったし貫禄ありすぎ。なべさんへのおちょくったような態度も太々しくて不愉快でした。

仲里依紗が悪いんじゃないと思うけれど、彼女がセンターでパラパラ踊り出した時には目を背けたくなった。
みんなが憧れるところからは、ずいぶんと時が経っちゃったんだと痛々しく見えた。

ギャルだった頃の写真はとても突き抜けていてかっこよかったのに、喋り出すと暗くて想像と違った。喋り方もネチネチしてるように聞こえて本当にギャルの総長やってたの？ってくらい重たい。神戸の傷とギャルはギャップが大きすぎたのかもね。