群青領域

シムウンギョンさんがジュニでよかったし、適当に纏められた最後ではなく、一人一人がどうしたいか、どうなりたいか、答えを出して終わったのですごく満たされました。
ジュニが"一人"でと言ったとき少し寂しい想いもあったけど、一人でやるから二度とみんなと演奏はしないというわけでもないし、素直になれた陽樹とならまた道が繋がることもありそうと思えたのも良かったです。
蓮が誰かを言い訳にして海に行こうとしないのは違うなと思った。みんながみんなやりたいことが出来る人生ではないし、トラウマを乗り越えれたなら素直になればいいのにと。後押しがあって海に行くと決めた蓮にホッとしました。
ラストのジュニの歌声とても感動しました。半年後でももっと先でもいいからその後のみんながどう生きているか見たいです。

記者の人たちって礼儀もなければ思い遣りもないし自分たちがやっていることが正義と考えてるようで怖かった。それに真っ直ぐ立ち向かうジュニはかっこよく、ちゃんと答えを出そうとしてるのが伝わってきました。
映里が逃げたことでジュニの心の中の枷もわかって、ジュニの苦しむ姿でそのトラウマの酷さが伝わってきて苦しかったです。それでも映里のためにピアノが弾けたのは凄く良かった。映里も歌うことができて、また前に進めそうな気持ちになった気がしました。
妹のことを吐き出してピアノがちょっと弾けて、弾かないと答えがでないと考えられたジュニの決意に涙が出ました。失敗したっていい。ジュニが楽しくピアノが弾けたらなと思いました。

人の気持ちなんて理解しようと努力しても相手から隠されたらそれこそまったくわからない。しかも相手が隠してることに気づかずにそれが当たり前になってしまったら、真実を知ったときの衝撃はすごいと思う。拓真には拓真の考えがあってそれが悪いわけではなく、ただ玲二の本心は見抜けないフィルターになってしまったただ。必要としてることには変わりはないと言われて少しは救われたかもしれない。でも家族だから隠してたことが世間に出てしまったことはもう変えられない。玲二の心の傷はこれからもっと広がるかもと思うと切ない。青木壮で少しでも元気になって戦える力がつけばいいのだけど。ジュニと何をするのかな？

誰かが苦しんでるのは見てられない人だけど、自分のことも同じように考えてほしかったので、蓮が自分にとっても青木荘が必要な場所だと気づいてくれてホッとしました。
シングルで東京に出て、夜の仕事から何て明るい未来が見えるとは言えない。つぐみもわかっててそれしかなかったんだろうけど、つぐみの居場所ができたのもよかったです。
ジュニは自分が辛くて逃げてる状況なのにメンバーに何かしたいとかよく言えるなって、悦子が断るのは当たり前。報道は酷いし正義感が出るのはわかるけど、まず他人のことより自分のことを何とかすべきではと思ってしまいました。でもこの行動も遅すぎて玲二は自殺しちゃうのかな…？そうならないといいな。

ジュニはジュニのしたいことだけ考えればいいよと言う蓮の優しさもあって、ジュニのまわりはほんわかしてる。コスモスを見て強さを知ったり、泣いてもいいんだと枷をはずせたりと抱えてるものはまだ見えないけど、壊されない心休まる場所ができたことはよかった。自分の心が少し軽くなってたえのように他人のことを考えれるようになったからひと安心。
ただその裏でジュニがいつか戻らなきゃと思ってる場所が崩壊してる事実。記事が出てから炎上するのを抑えるなら会見はいると思う。でも好きな人がいるのに別の人を恋人だと言えとは酷すぎた。こっちがどう落ち着くのかドキドキ。

"ご飯食べて寝てそれだけで上出来"というたえの言葉はやっぱり大きかった。何があっても食べて寝れれば何とかなる。食べれなかったり寝れなかったりするだけで人は心も体も消耗していく。たえはジュニがうまく弾けなかったことより、舞台に戻れたことだけで凄いと誉めたと感じました。でもそれがジュニには伝わってないからジュニはまだ悩まなきゃいけない。
そんな状況でメンバーが事件起こしてて、バンド続けていけるかなというときになぜ問題を起こすんだろうと呆れました。
陽樹がどう化けるのかわからないけど、その後に壁を乗り越えたジュニが出てきたらカッコいいなと思いました。ジュニの心の問題が解決しないとどうにもならないけど。笑ってるジュニが早く見たいです。

つぐみのために、自分の中の正義のために言いたいことを言ったのがキム・ジュニだとわかったら店長も手のひら返すかと思ったら、ぜんぜん上から目線が変わらず、悦子にも訴訟ものだと強気に出てて、自分が回りからどう見られてるか理解してない人って痛いなと感じました。
いつかは戻らなきゃいけない場所だと思っていたけど、戻るタイミングを自分で決められなかったのはジュニにとって困惑でしかなかった。でも戻ってきたのなら自分の居場所は維持しなきゃと、生きるために演奏すると決めたのはかっこよかった。それでも弾けなかったピアノ。ステージでも指が動かなくなってしまって、これからどうなるのか心配です。

ジュニをいいように使おうとするつぐみには苛っとしたけど、ジュニはそれがどういうことかもわかってないんだとわかって、知らないって幸せなのかもと思えた。つぐみをいい人だと思ってるから承認欲求まで満たしてあげて、ジュニがもともと持ってる正義感が合わさってつぐみを守ろうとする姿は素敵だった。
雇ってあげてるからセクハラしてもいいとか気持ち悪くて意味がわからなかったけど、その言い合いではスマホを持ってもなかった人たちが｢キム・ジュニ｣とわかったら撮影し始めたのは見てて辛かった。
居場所がバレてしまったけど、ジュニはたえと蓮を置いてはいけないはず。音楽はどこでも出来るけど、バンドには今しか戻れない。どうするんだろう。

名前も事情も聞かずただ優しくして助けてくれる存在はきっと今までのジュニの周りにはなかったものなんだと、その事実を突きつけられるたびに自分も辛くなる。他人で事情も知らないから優しくできると言ったたえの言葉はその通りだと思えた。知ってしまったら何かしら気を遣うことになるし、気を遣えば相手にもそれが伝わって距離が生まれる。何も知らないから堂々と近づけて、やりたいことをしてるだけというがとてもじんわりきました。採りたてのトマトを食べる日々が続いてほしい。
なぜ蓮はジュニのことを調べたんだろう。たえを共に支えるために知っておきたかっただけならいいけど…。

ジュニと陽樹の出逢いは本当に奇跡的なものでお互いに必要なものを見つけたと思えたんだと感じた。だから付き合い始めた。付き合うことがバンドを売るための戦略なら、アメリカのフェスに出てすぐに辞めるのは矛盾してる。
陽樹は始めはジュニに敷いた滑走路を走れば飛べることに気持ちよさを抱いていたけど、時が経つにつれてジュニがいなかったら自分はちゃんと飛べるのかって不安になったんだろうと想像ができた。どんどんテクニックが増えていくジュニについていけない自分が惨めで、でもそんな事実プライドが許さなかった。陽樹が一人でやって成功せず、落ちぶれたら面白い。
ジュニは演奏中もプライベートでも相手の心をまったく見れてなかったのは事実。これからどうするのか楽しみです。