アンナチュラル

法医学の話で重いテーマも多いなか、飯尾さんのにやついた表情と軽いノリはとても面白かった。他人に乱暴な態度の中堂も飯尾さんの存在で、粗っぽい口調と態度だけど憎めない存在という印象を与えてくれた。ドラマに飯尾さんが出るのはイメージがないし、演技というより、素に近かったかもしれないけど、ナイスキャストでした。

パワハラにおびえる気の弱さやムーミンにグッズに目がないところなど、おっとりのんびりとしたイメージが飯尾さんにぴったり合っていました。パワハラの元凶である中堂さんに立ち向かう演技もコミカルで楽しかったです。

最終回、最後にUDIに戻ってきてくれて嬉しかったです。坂本さんが持つ程良くゆるい雰囲気が大好きです。UDIを去った頃より生き生きとした表情で中堂をスナフキン呼ばわりするところも可愛いし、重たいシーンや緊張感あるシーンが続いた後で坂本さんのシーンが出てくると、フッと気持ちが和んで観ている側もリラックス出来ます。出番は少ないけどドラマの雰囲気作りに欠かせないキャラクターだと思います。

ナチュラルな演技

不思議な魅力の人です。
ストーリー上そんなに重要な役でもなく、また、出演場面も決して多くないのに、なぜか気になります。
パワハラでダメージを受けながらもみみちく反撃したり、ムーミンが大好きだったり、そんな台本上のキャラ設定がなぜかこの人がするとものすごく「あ～、確かにこの人ならそんな感じだよね～」と説得力を感じます。

虎の威を借る狐タイプですが、それが徹底されていて逆に好感持てます。飯尾さんご自身が、坂本さんみたいな雰囲気…というか、坂本さんは飯尾さんに当て書きした？てくらい自然です。
辞めて訴訟騒ぎのときは、えー辞めちゃうの！？と残念に思いましたが、たまに出てくれるからこその中毒性なのかもしれない、あのキャラクター。ムーミンで簡単に買収されとるし。
今後、赤い金魚の謎にも関わってくるのか？意外と重要な鍵を握ってそうで、完全に脇役だと思ってた人物にもスポットがあたるところも、このドラマの魅力だなと思います。

まー面白い役です。
すっごくメンタルが弱い役どころで、唯一の癒しがムーミングッズというのがツボです。
出てくると、どこかにムーミングッズがあるのか探してしまいます。

少ない出番ながら毎回クスっと笑えるコミカルな演技を見せてくれるところが好きです。8話での中堂とのクソ合戦がテンポが良くて面白かったですし、鞄にフローレンスのぬいぐるみをつけていたり、大事そうにぬいぐるみを撫でていたり、あまり映っていない場面でもしっかりムーミン好きキャラを演じているところも、さすが芸が細かいなと感心して観ています。

飯尾さんは、演技というよりも、ネタのような素のような雰囲気がしていました。
そのような、演技と呼べるか分からないところは、見る人によっては良し悪しかもしれませんが、個人的には、ギスギスした設定の中の、ちょうど良く中和されている感じがして、とても良かったです。

井浦新演じる中堂を嫌っているが、中堂とのやりとりがおもしろいです。弱っちいけど言いたいこと言ってるところとか。
ムーミン好きというキャラもあっていて良い。
違う病院で働くようになったが、今後も接点がありそうなのでうれしいです。

パワハラにおびえて毎回くそと言われた数を数えている、くそにこんなに言い方があるのかと驚くほど種類がある、笑っちゃう話だけど本当につらい人には共感できちゃうと思いました。ムーミンを触っているのもかわいそうになってしまいました。勝ち取った決定書を印籠のようにつきつけているのがまた笑えました。

とてもナイーブでオタクな医療技術者の役をしっかりと演じられていてとても好感が持てる。特に井浦新さん演じる中堂さんにいびられてパワハラで訴える回は、シリアスな展開の中にホッとできる瞬間があり、落ち着いて見ることができた。

芸人さんで三枚目ですが、すごくいい味を出していて主役を引き立てる名脇役だと思います。キャラクターグッズに目が無くて、それをちらつかせるとあっさり秘密を暴露してしまうシーンには笑いました。UDIラボからは去ってしまいましたが、また時々登場してくれると嬉しいです。

演技というより普段の飯尾さんの独特の話し方と雰囲気そのまんまな気もするのですが、それが重いテーマのドラマに程良いゆるさをプラスしてくれているのが良いですね。中堂に怯えてサッと物陰に隠れたり、誓約書を盾に急に強気になったり、クスっと笑えるコミカルな演技も面白くて好きです。ドラマの雰囲気を壊さない笑いの加減を心得ているところも好感が持てます。