カインとアベル

カインとアベルという題材からなんとなく兄弟間の不調和や嫉妬の話だとは想像がついていた。でも神話のカインとアベルの結末ならあまりにも題材通りすぎて面白みがなく、かと言って兄弟仲良く終わるのでは当たり前の展開すぎて面白くなく、いったいどう終わらせるんだろうと期待していた。ドラマの途中までは想像通りの展開。さあいよいよ、ラストの展開となり、期待通りかそれどもどんでん返しか、、と見せかけて何かあるのか。期待を寄せてドラマを見ていたが、最後はまさかの兄弟仲直りでめでたしめでたし。ドラマの内容に対して気楽に見ることが出来たが、題名と全然関係ないじゃん！というツッコミをいれたくなったドラマでした。

カインとアベルとゆう題名から、兄が弟に嫉妬するあらすじなのは分かりましたが、その後最終回前からの展開が丸く収まりすぎていて、正直最後はつまらない感じで終わってしまった。
山田涼介のことを好きな女の子(名前が分からないのですが)の魅力が無さ過ぎて、もう少しマシな女優さんがたくさんいたのでは…と思ってしまいました。
竹中直人のキャラも良い人なのか何なのか分からなかった。

兄弟の愛憎劇が描かれており面白かったです。ただ、取締役を演じるには山田涼介さんでは少々若いかなと思いました。また平幹二朗さんが亡くなり、寺尾聡さんが代役を務めましたが、こちらも若いと思いました。好きな役者さんですが、子供達と兄弟のような年齢差だと思うので、もう少し年配の方がよかったです。最近の役者たちは、英会話がとても素晴らしいですが、桐谷さんのは残念でした。追い込まれていく姿は見事だったので、英会話がとても残念でした。

最後まで展開が読めない、ハラハラさせられるドラマでした。主題歌のサビが頭から離れません。弟役が少し若すぎるかな？と思いました。しかし、桐谷健太さんの演技は迫真でした。そのおかげでドラマの内容にのめり込めた気がします。不仲で終わるのかと思っていたので、それぞれが良い感じで結末を迎えたのには安心しました。

全話退屈することなく夢中になって見ることが出来ました。笑える場面は本当に少なかったですが、兄が弟へ嫉妬する場面や弟が役職に就いた途端ガラッと人が変わってしまったりハラハラする場面がたくさんありました。
アズサも二人の間で心が揺れる時期もあり、どちらに行くんだろう？と楽しみながら見ることが出来ました。

山田涼介さんの月９初主演ということで話題になっていましたが、内容的にはかなり無理があった感じがして、観ていて引き込まれるような面白さはありませんでした。
兄弟の確執も、兄のフィアンセに恋をしてしまうという展開も、最終回でうまい具合にスピーディに解決してしまい、消化不良な気分になりました。
一番インパクトがあったのは祖父役の平幹二朗さんだったようにも思えます。
急死したことで話題になったこともありましたが、カリスマ性がある大会社の創業者と言う役どころは紛れも無く平幹二朗さんがはまり役立ったと言う印象が残りました。

途中からストーリーが面白くなってきてこのまま行くのかなと思ったのですが、最後2話くらいでまた「？」と思うことが多々あり、最後の最後で恋愛要素を入れてきたのは正直意味が分からないな、と思いました。山田くんが好きで見てたのですが、ああいったサラリーマン役はあまり似合わないなと思いました。

山田くんと桐谷くんの変化する様子がとても面白いです。
兄弟2人の性格がどんどん入れ替わって行く姿を見ていると、演技がとてもうまいと思います。
最終回の展開が全然予想できなくて、今からとても楽しみにしています！