ツバキ文具店～鎌倉代書屋物語～

亡くなっているので回想シーンでの登場ばかりですが、とても存在感が強いです。厳しいおばあさんの役を体当たりで演じていて喧嘩のシーンは迫力があります。怖いだけではなくて、本当は鳩子のことをとても大事に思っていて優しい部分を上手く表現していて、ペンフレンドとの手紙のやり取りのシーンは泣きそうになりました。

先代の厳しさとドラマが進むにつれて、表れてくる人間味が、表情から伝わって来て素敵だなと思いました。孫を大切に育てたいと思うあまりに厳しくなってしまうのが痛いほど伝わって来ました。病院から抜け出して、最後の手紙を書いているシーンで、手が思うように動かなくなってしまうところは繊細に表現されていて涙が出ました。

一本筋の通った人間で、自分にも他人にも厳しい古風な祖母のイメージがピッタリです。
母親のいない孫を甘やかさず、厳しく接する姿が印象的でした。
あの祖母が、イタリアのペンフレンドへの手紙の中で「グラッチェ！」と言ってるのが意外で面白かったです。

ドラマのスタート時点で、亡くなっている役ですが、回想シーンでの、昔堅気の女性で、とても貫禄がありますね。孫の鳩子と、通じ会えない寂しさも、感じられます。厳しく、そして真っ直ぐに生きてきているんだなっていうのが、とてもよくわかります。

昭和のお婆ちゃんを思い出しました。
私の祖母も似たような感じだったので思い出しながら観ています。

自分が親になり、子育てを経験しているからこそ分かる苦労もあります。
意地っ張りで面倒くさかったけど、悪い人じゃなかったなと思い出すたびに思います。

そんな演技をしている倍賞さんに、共感できる部分がたくさんありました。
厳しくも筋が通った感じが伝わって素敵でした。