仮面ライダービルド

ひょうひょうとした感じ、この方がベストマッチでした！とらえどころのない雰囲氣や喋り方、かっこよくてよかったです！

今回の主人公は記憶喪失の「たぶん」天才物理学者という設定。前川氏が演じている石動惣一は、主人公に桐生戦兎という名を付けて自身の経営するカフェで面倒を見ているという恩人で、仮面ライダー的に言えば「おやっさん」の立ち位置です。カフェのマスターなのに淹れるコーヒーは激マズだったり、飄々とした雰囲気が大変イイ味を出している人でしたが、ストーリーも中盤に差し掛かった時点で意外な正体が判明しました。主人公達を裏切って敵側についたのかと思えば、思い悩む主人公にヒントを与えたり鍛えてみたり、ついたはずの敵をも裏切って陥れてみたり、彼の言動に視聴者は毎回ヒヤヒヤさせられっぱなし。石動惣一＝ブラッド・スタークの複雑で捉えどころのない人物像は、前川氏自身の持つライトな雰囲気と高い演技力がなければ実現しなかったでしょう。ある意味、主人公よりも注目のキャラになっています。

あまり知らない役者さんでしたが、優しい演技、茶目っ気のある演技、飄々とした演技など、様々な感情を表現する姿は「素晴らしい」の一言に尽きます。
存在感もかなりありますので、今後の物語にどう絡んでくるのか、物語上、まだ見せてない顔もあるはずですので、それをどう魅せてくれるのか、非常に楽しみな役者さんです！