同期のサクラ

1年ごとのストーリーにまだ慣れなくて、見ていて前回からもう1年も経ったんだとちょっと戸惑ってしまった。
毎回ドラマの冒頭で、サクラの隣人のカップルが登場して時間の経過を表現していくんだろうか。
結婚し夫婦になり、子どもができて、その子の成長の様子をちらっと見せるのが、一番わかりやすい。
なんせ、サクラの見た目は10年経ってもそんな変わってなかったから。

初回を見逃したけどやはり気になって2話から見ました。視聴率はよろしくないようですが私はお仕事ドラマが好きなのでわりと楽しめましたよ！
パワハラ部長と菊ちゃんの話は良かったけど、残業やパワハラ云々の問題は現代ではタイムリーだけど、ガラケーの時代はまだまだ若手はそれが当たり前、な風潮はあったかも、と感じた。ベンチャーの営業してた私がそうだったから。。
あと菊ちゃんが部長に「人から言われたことではなく自分のやりたいようにやりたい」的な発言をしたけれど、あれは2年目としてはかなり生意気ではないかと！下請けの人ともっとうまくやりたい、とかそういう具体的な発言で良かったのでは、と思うのだが。。
個人的にはメゾンドポリスで共演してたお二人の絡みが見れたので良かったです！竜星涼くんの演技が好きです。

菊夫くんの残業月95時間！日曜だけ休んだとして毎日4時間くらいの残業、それプラス通勤時間を考えたら後は家に着いたらお風呂入って寝るだけになってしまうよね。一人暮らしなら必要な炊事や家事の時間も取れないだろう。それじゃ人間的な暮らしはできないよね。残業にはカウントされない先輩の付き合いなんてあったら自分の体はバラバラに壊れてしまいそうだ。タフな人間ばかりいるわけではないので、自分の身に起き変えて働き方改革が進んでくれたらいいなー。

サクラが人事部扱いになっていたので心配していましたが、相変わらず信念があり、忖度・妥協無し、で安心しました。
サクラが同期の菊夫を（残業が多くて）過労死するのでは、と思い、何度も営業部や菊夫を待っていてアドバイスして・・1度決めたら信念を曲げないサクラらしいな、と。
菊夫が倒れて病院で泣いた時にサクラが「私には良いことが言えません」と去ろうとしたときは「おいおい」だったけど（笑）。
でも、じいちゃんの達筆FAXか、サクラのケツキック（尻蹴り）のお陰で菊夫が桑原に「嫌です」と言えて。
見ていてスカッとしました！

サクラの独特な話し方や雰囲気、最初は慣れなかったけど、慣れてきました。
過保護のカホコと同じで、ちょっと違和感なのに、だんだん可愛く思えてくる。同期のみんなも、同じようで、わかってきている感んじなところが良い。サクラのよびかたも、サクラちゃんだったり、よびすてだったり、名字だったり、それぞれの性格が現れていると思う。
菊夫君は、すぐに誰とでも打ち解けられる心を開いている人だから、サクラちゃんとよんで、本音で話してる。サクラは、嘘が言えないから、本音で話す。それがうまくいって、菊夫は仕事にもどれた。
こうしてサクラはみんなの問題を解決していくのかな？個人的には、１話でサクラにブチギレた橋本愛演じる百合と仲良くなっていく過程が一番楽しみです。

2話目も面白かったです。
忘れていた情熱を思い起こさせるドラマと言っても言い過ぎではないと思います。
仕事を辞めた経験がある私には、自分に情熱が無かったんだなぁと、後悔の念とともにチクリと胸が痛くなるドラマでもあります。そりゃサクラみたいなのが近くにいたら影響されるわって思います。
サクラの独特のキャラクターや癖などは狙ってる感がありますが、慣れてくると面白いです。希望している土木課にクソ部長が着任しちゃって前途多難ですが、10年後までには攻略できるかな。
お祖父さんのファックスの言葉も心に沁みます。
自分的には今期イチオシのドラマだと思います。

とても個性的なサクラちゃんとまたまた1人ずつが個性的な同期のみんな。枝葉が分かれるようにいろんな話が展開されそうで楽しみです。1番打たれ弱そうな子が営業部に配属ってどうなの？って思いましたが、案の定のブラック勤務。それだって一流企業に入れるくらいなんだから周囲からは期待の星なんですよね。今まで親にたくさん世話になってお金もかけてもらってやっと一人前になったのに辛いなんて言えないよね。新人なら尚更ベテランにこんなもんだと教えられたら逆らえない。そりゃ過労死やら自殺やらなくならないはずだよ。スカッと改善されることはすぐにはできないけれど、これは異常なんだと気づいて違う方に舵を切る気づきになったらいいな。

さくらは、妥協が許さず、例え社長相手でも忖度しない、清々しいほど一本筋か通ったキャラクターだなと思いました。それだけに、生きづらいだろうなとせつなくなりました。なんとなく、同じ遊川和彦さん脚本の｢曲げられない女｣を思い出しました。さくらの行動が、結果として周りを振り回し、百合が切れるのも分かります。田舎のおじいちゃんは、きっとさくらが落ちこんでいるのを察しているのでしょう。送られた達筆のFAXが、胸に染みました。

キャラ設定はしっかりしているので、個性的な登場人物ばかりで内容や関係性はすんなりと入ってきました。主人公サクラの社会人日記という意味では、理不尽さや不器用さが上手く描かれていたと思います。
気になった所と言えば、テレビが流通しているこの時代にいくら地方から出てきたとはいえあそこまでなまっているのかなという点です。じいちゃんと話しをする時はなまっているのに、東京に出てきたばかりの人が話す標準語はなまらないのは少し不思議に感じました。

1話が1年ずつ進んでいくのでスピード感があって見ていて面白い。サクラの独特の性格、無表情でいつも棒読み調子の話し方など、一見とっつきにくいと思ったけど、意外に可愛くて面白くて魅力的。高畑充希が田舎から出てきたやぼったい主人公をとてもうまく演じていて、方言を話しているシーンはほっこりできる。最近のドラマには少なくなった気がする男女の友情、仲間とのつながりを大切にするドラマで、このドラマならではのストーリーに既に引き込まれた。

「過保護のカホコ」と同じ脚本家、スタッフ、主演高畑充希ということで大きく期待して観始めました。1回目の感想は「今一つ。」です。主人公のキャラクターは発達障害の方をイメージしているのでしょうか。あまりにも極端すぎてドラマに感情移入ができません。きっとこのようなキャラクターの人なら入社試験に合格しないだろうとつっこみたくなりました。サクラと同期入社の4人はそれぞれのキャラクターがぴったり合っていてよかったです。

いきなりサクラが意識不明からのスタートで驚きました。
しかも『1話で１年』って今までに無い展開なので、さすがは遊川和彦さんの脚本！と思いました。
サクラってマイペースだけど常に全力で一生懸命。手先は不器用だし絵心も無い。
でも笑うととっても可愛い！これだけで全て許せる気持ちになりますね。
笑えたのは同期と休日のお出掛けファッション(笑)。酷いでしょ。
初回から仲間に嫌われ自分だけで作品を作ったり、社長に喰ってかかったり、で希望の職場にも付けなかったけれど・・
信念を曲げない姿に感動。じいちゃんと一緒に私も応援します！