捜査会議はリビングで おかわり！

｢おかわり！｣が始まってすぐではなく、終わりの近づいた5話のラストで引っ越してきた白石夫婦が犯人っていう展開は予想できるものだったので、やっぱりもなくでしょうねという感じでした。
晶を誘拐した時点で既に犯罪者なのに"まだ間に合う"とありきたりなセリフを言って優花を説得する晶には小説家としてちょっと呆れました。
子どものいない夫婦なのに旦那さんの方があんなに子どもたちとも仲良くしてて晶を爆弾で殺せるわけがないじゃんと、そのくらい小説家なら想像できるでしょと、最終回も突っ込みどころ満載で楽しかったです。
最後に"目が覚めた愛花さんに思いっきりしばかれてください"って言われて和宏が"愛花はそんなガサツな女じゃない"と返していたけれど、どんなに心の優しい人でも本当の状況も知らずに罪を犯した恋人に怒らないわけなくない？と甘えたこと言っている和宏が痛々しかったです。愛花が目覚めるのが先か和宏が罪を償うのが先かわかりませんが、和宏はしばかれるべきだなと思いました。

自分が嘘の職業を言っているせいで旦那が脅されて、相談もされずお金で解決しようとされてたことは警察官として辛いと思った。さらに"言ったところでどうにもならなかった"と言われたら警察官としてというより妻として辛いなと感じました。
晶が章子のことを想ってこっそり行動したことも知らなかったとはいえ感謝どころか何かおかしいと疑ってしまったということと、鉄雄と道子の様を見て夫婦だって言わなければ伝わらないこともわかったはずなので、捜査会議でもしてちゃんと話しあって解決してほしいなと思いました。

元警察署長なら市民が”町の平和のためだ”って体を張ることが問題だってなんでわからないんだろうと晶と一緒に怒鳴りたくなりました。それに元警察署長で道場で師範をしている人が襲われたのに、許せないと立ち上がろうとする人たちにも驚きを通り越して呆れました･･･。
その後、電光石火の如く実行犯を捕まえたという流れは笑えました。そんな簡単に終わるわけない！案の定調子に乗った祖父のために孫も調子に乗り、伝言ゲームが上手くいってない感じと協力と言いながら警察の言葉を無視する町の人たちの行動には何とも言えなかったです。
メインの詐欺事件より明かされた尾形の本性のが大きな問題に感じました。
読めば盗作かどうかわかるだろと怒っていましたが、読んだから盗作だと疑われたんだし世に出せばもっと疑われて叩かれて”人生を狂わされた”だけじゃすまなかったかもしれないのにと思いました。でも尾形の狙いは人気作家の人生を自分と同じように狂わせることなのに、晶はお金で解決しようとしててどうなっちゃうんだろうと不安になりました。

いつもコントのような生活を送っているのに、どこから尊敬されている自覚が生まれるのかと突っ込みたかったです。自分のことを書いてほしいと思いながらもあからさまな芝居をするのもどうかと思ったけど、自分の栄光を盛って話すおじいちゃんも痛々しい！誰もが家族みんなのことを書けばいいって、言わないところに人間性を感じてしまいました。
でも人と出会うことで自分の考え方を別の視点から見れたとき、思ったより自分ってすごいところないかもとか周りの人がいてやっと自分は成り立ってるんだって考えられたストーリー展開はとても良かったです。そしてそれを子どもながらに理解した直くんはやっぱりすごいなぁと思いました！

わた子先生に助けてほしい、止めてほしいと思っていた真衣香が今年は年賀状を送らなかったのはなぜなのかなと考えてしまいました。助けてほしかったならそれまでとは感じが違う内容を送ることでも心の変化は現せたと思うし、友達に寄り添うために悪いことしてたってことで真衣香は結局いい子だよっていうオチにするなら年賀状を欠かさず送る人に悪い人はいないっていう根拠のない意見を出す必要があったのかと思ってしまいました。
それと騙されてるのが明白だったので少し笑っちゃったけど、谷がまだ結婚したわけでもない女性を晶に会わせたのが編集者としては危機感が無さすぎるなぁと感じて怖かったです。

泥棒騒ぎの事件の犯人は誰だという話でしたが、正直犯人が子供だったとは思いませんでした。もしかしたら晶たちの勘違いとかおじいちゃんが部屋に入った時に何かしただけじゃないかと思っていたからです。別に犯人が誰だったかということはいいのですが、いつまでも家から出ずに人の家のものを食べたり壊したり、そろそろお暇しないとといいつつもなかなか家に帰らなかったりと、さすがに迷惑かけすぎだろうと思ってしまいました。親御さんももっと叱るべきですし、ちゃんと謝りに来るべきだと思ったのでなんだか納得いきませんでした。