絶叫

母親との暗い過去を持つ女性の役がはまっています。特に目の表情が素晴らしく、タイトル通り『絶叫』する切ないシーンはその声が心の奥深くに響きわたります。彼女でなければこの役は難しいのではと思わせるほど演技に引き込まれてしまいました。

やっていることは犯罪だし悪いんだけど、母親との確執に苦悩する姿やレイジの境遇を知って殺害をためらうような表情を浮かべるなど、彼女なりに良心や愛されたいという思いがあり、その時その時を必死で生きているだけなんだという根っからの悪ではない雰囲気をしっかり表現しているところが上手いです。顔をぐちゃぐちゃにして泣いたり叫んだり、自分を綺麗に見せたいという思いよりもちゃんと役として息づく姿勢にも好感が持て、迫真の演技に毎回引き込まれます。