電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-

マイの可愛さ、怖さが存分に出ていた。ビデオガールという少し機械的な感じを保ちつつ、それでいて、ビデオを再生した健人達が虜になってしまうキュートさがあった。雰囲気が違っていたので、乃木坂46にいたことも気づかず、「神酒クリニックで乾杯を」の一ノ瀬真美だったことにも気づかなかった。

乃木坂46の3期生で将来のエース候補でもある彼女ですが、この作品では良さがあまり出ていないかと思う。
原作ではキワドイお色気シーンが数多くあり、現役のアイドルがやる役柄としては厳しいと思ってはいたが、想像以上に中途半端なお色気シーンになっており、原作を知る者としてはこれならドラマ化しなくてもと思ってしまう。

パッと見た外見から受ける印象は、美しい黒髪のロングヘアーに整った顔立ちをしていて落ち着いた雰囲気に純真無垢という言葉がピッタリで惹き付けられて見とれてしまうものの、妖艶過ぎる言葉に悪魔のような怒りを込めた言葉の数々に、翻弄されるギャップある演技に目が離せなくなる。

前作の西野七瀬は硬質で無機的なイメージだったが、今作の山下美月は対照的に熱量があり肉感的な感じがある。それがビデオガールのダークサイドをうまく表現している。体当たりでなかなか際どいシーンにも挑んでいて、意欲的な演技を見せていると思う。