三千円の使いかた

急に出てきた親の借金問題、それは子供の学費用だったっていうからたちが悪い。子供としたら自分のために借りてくれたって思うから自分の問題にもなるしね。そこで2人で返済していくって決めた美帆もすごいし、それを立て替えて一括返済してくれると言った両親もすごい。翔平くんの人となりで判断してくれたんだろうけどなかなかできない腹の括り方だよね。すごく綺麗にまとまったしいいんだけど、現実はそこまで綺麗にはいかないだろう。最後には数年後で念願のマイホームを買えたようだけど子供はなし。そりゃ少子化になるわなー。

結婚話をしにきた彼女の前でいきなり借金の話をするって結婚を反対しているとしか思えない。天然っていうんじゃないと思う。親とお金は一生ついて回るものだから慎重に見極めた方がいい。幸い美帆は恋愛に溺れず冷静な価値観がありそうだから失敗はなさそう。ただその借金の内容は学費。それならそうと学校に行く時にちゃんと親子で話し合わなきゃね。そのお金があったから美大に行けて今があると言える彼は立派。親のお金で心配なく大学を出たであろう美帆より人間性はいいかもしれない。

結婚するかどうかは、相手の親の人柄や価値観をしっかり見極めたほうがいいわ。あの両親のもとで育ったにしては翔平は常識もあるしまともな感覚を持っていそう。でも、子供は親の価値観を多かれ少なかれ影響受けてることは間違いないし、美帆も美帆の家族もあの親が相手じゃどう考えても無理でしょ。ローンの話で一気に拒絶反応が出たその気持ちこそが、美帆の心底からの本音ってことじゃないの？

いやー情に流されたなって感じ。それは他人事だから言えるけど、離婚一択って感じの夫だよ？長い間妻との老後のために毎月小遣いを貯める人物が、家事ができないとかは良いとしても妻がガンになったって言った時も何にも声をかけられないってあるのかね？手術までした妻に重い米を運ばせるってあるのかね？私なら病院から一人で帰る帰り道に離婚届もらいにいくと思うわ。今回だってみんなのアシストがあっての大団円。私なら無理だわ。

智子さんをいつか喜ばせたいと、毎月お小遣いから3,000円を貯金していた和彦さんの気持ちがけなげで温かくて感動。3千円という金額がまた泣かせる感じ。ただ口下手で不器用なだけで、誰よりも家族を大事に思っていることが伝わって、見ていて幸せな気持ちになりました。

コスパかー。人間って頭良くなっちゃったからいろんな弊害が出てるのかね。確かに産む前にコスパなんて考えてたら産むのやめようって人が多くなっちゃうかもね。だけど子供を産んでからコスパ悪いななんて考えたことは一度もない。なんなら子供は私の最高の娯楽だと思っている。地に足をつけて踏ん張ることが苦手な安生にとっては異次元な世界かもしれないけど、もう40年もふらふらしたならその生き方も飽きた頃じゃないのかね？きなりさんという奇特な人が一緒にいてくれるなら新しい生き方をしてみてもいいと思うけどね。

安生はきなりとの関係がいかに大事だったかに気づいて、彼女の気持ちを取り戻すのに必死になってたけど、今までノラクラと風来坊的に生きてきた彼が、今更自分以外の誰かに対して責任を負うような生き方ができるのかなあ？　きらりのほうも、苦労すると明らかにわかってても安生の子供を産んで家族になりたいなんて、人の気持ちや価値観って本当にわからない。いわゆる、蓼食う虫も好き好きってことなのかも？？

いるいる、節約を頑張りすぎて実家のものは全部持って帰っちゃう奥さん。真帆もこないだ注意されてたもんね。なんでも限度は必要よ、1000万貯めているうちにあっという間に子供は大きくなっちゃって家族で旅行に行った思い出が一つもないとか悲しいじゃない？子供が幼稚園児ならその預けている間働くとかして入ってくるお金を大事にしながら今しか得られない幸せをもっと味わった方がいい。そして真帆を上げるために友達をわざわざ破談にするストーリーは疑問。隣の芝は青いけれどいろんな人がいるからいいのにね。

節約は美徳なのかもしれないけど、真帆はちょっと頑張りすぎなんじゃないの？　どうしても決まった期日までにまとまったお金が必要なわけでもなさそうなのに、たった３歳の佐帆まで欲しい物を欲しいと言えずに貯金のために我慢するような生活ってどうなのかと思うわ。美帆が通ってるお金のセミナーは無駄遣いとしか思えない。あの程度の内容ならネットでお勉強すれば十分でしょ。

最後までお父さんの思いは語られずがっかり。お母さんの一大事にみんな冷たいなと悲しくなりました。そばにあれだけ家族がいてどうして入院も退院もひとりなの？同居の娘はお金も入れず家事もせずどう力になりたいと思ってたの？死なないよ！大丈夫！って言葉に甘え過ぎだよ。私だったらこんな家族にしてしまったことを後悔して泣くわ。そしてやっと一人一人に文句を言って解決！と思ったら甘かった。お父さんの「今日のご飯はないんだよな？」に無口なだけじゃなかったのねとがっかりした。

智子さんがガンだと家族に告げた時には娘たちも口々に心配してたけど、入退院の際には誰一人の付き添いもなしって冷たすぎる。仕事があったとしても一人くらいは都合つけても良さそうなものでしょ。おまけに退院して帰宅するなり散らかり放題の家の中を見せられるとは、情けなさすぎる仕打ちで涙出るわ。あんなパーティなんてしてもらうより、手術後の身体を休められるよう、もうちょっと家族としての思いやりを見せて欲しいよね。

娘が結婚したり就職したりで家を出て寂しいながらも新しい生活が始まっていたのに、次女が固定費を見直したいからと言って家に帰ってきた。だけどこのお嬢さん、実家に出戻ったって何にもしないのね。いつまでも学生気分で家のこと全部やってもらって当たり前な態度がムカつきます。一人暮らししてたんだから家事をやる大変さも知っていたはずなのにお弁当まで作らせるなんて図々しいわ。これで家にお金も入れなかったら追い出してほしいくらいよ。本人は何にも気づいてなさそうなのもイライラするポイントです。

美帆はいきなり彼氏に別れを告げてたけど、一軒家を買うという目標や仕事のやりがいにちょっと目覚めて、今は恋人は不要になってったってことか。やっぱり衝動的な性格と言うか目先のことしか見えない子だなって感じもするけど、それが行動力と言えなくもないかな。琴子さんも、思い立ったら即行動の人みたいだし、二人は性格似てるのかもね。77才でブティック勤務なんて現実ではなかなか有りそうで無さそうだけど、それくらいの年代のステキな店員さんが接客してくれるお店があったら、是非行ってみたい気がする。

美帆っていかにも深い考え無しの、お気楽ノーテンキって感じ。まあ24歳くらいなら、後先考えずに今が楽しければいいという気持ちも分からないでもない。でもデパ地下での買い物の仕方を見ても、その時その場の思いつきで衝動的に駆ってるし、保護犬を飼うためにお金をためてするとは思えないけど。ミュージカル風の歌って踊ってみたいなシーンは不要でしょ。

家賃9万の部屋に住んで夕飯はデパ地下、当たり前のようにコーヒーチェーン店で飲み物を買い美味しいパスタの店へ通う。そりゃお金が貯まるわけない。しかもあの働き方じゃ全然戦力になっているとは言い難くなかなか危なっかしいスタートとなった。ま、それからの成長物語だからスタートはガタガタでいいんだけど、あの飼っていた犬のエピソードっているのかね？子供が世話をしないっていうのはあるあるでそこまでは良かったけど殺処分って‥。それで保護犬と暮らしたいってちょっとついていけなかった。