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脚本・ストーリー 3.8 /5.0(75%) | 460位 /1088件中 |
キャスト 4.1 /5.0(82.8%) | 411位 /1088件中 |
演出 3.9 /5.0(77.2%) | 380位 /1087件中 |
音楽 3.1 /5.0(61.4%) | 754位 /1088件中 |
感動 3.3 /5.0(65.8%) | 409位 /1083件中 |
笑い 1.4 /5.0(28.6%) | 1033位 /1083件中 |
スリル・興奮 3.9 /5.0(77.8%) | 198位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 3.8 /5.0(75%) | 460位 /1088件中 |
キャスト 4.1 /5.0(82.8%) | 411位 /1088件中 |
演出 3.9 /5.0(77.2%) | 380位 /1087件中 |
音楽 3.1 /5.0(61.4%) | 754位 /1088件中 |
感動 3.3 /5.0(65.8%) | 409位 /1083件中 |
笑い 1.4 /5.0(28.6%) | 1033位 /1083件中 |
スリル・興奮 3.9 /5.0(77.8%) | 198位 /1080件中 |
一番悪いことをしている甲本が何にも罪に問われず社会的制裁も受けることなくのうのうと生活できていることが許せない。マインドコントロールをできる術を持っている人が関わるってすごく怖い。小野寺も元警察官だから警察内部の事件だとばかり思っていたら甲本と繋がっていて恋愛のもつれだったのは物語として意外で面白かった。そして最後の風早との会話!あかりに見えた色は?愛情?信頼?寂しさ?いろんな取り方ができるラストは秀逸だった。
小野寺の黒い感情の色は、甲本によるマインドコントロールだったわけですね。他人の感情を利用するのはさまざまなカルト団体がやっているし、特に負の感情を利用すれば案外容易なことはよく知られています。それにしても甲本は最悪ですね。自分勝手で、口から出る言葉は詭弁ばかり。「感情は生理現象」だと言うのなら、小野寺の心が自分から紫織に変わったことだって、ただの生理現象であり、あんなことをする必要はないのに。小野寺に面会に行ったのは、自殺させるようにでもマインドコントロールをしに行ったのかもしれません。テレビ的には続編フラグかもしれませんが。最後の風早と朱梨のシーンはあえて感情の色を見せないことで、視聴者に想像させるのはなかなか良い演出でした。このドラマは2022年の夏季ベスト3に入る出来だったと思います。
先生の存在が警察の関係者でもなさそうなのに、中に入りこんでいる感じとか、なんか引っかかるとだいぶ前から気になっていたのだけれど、まさか小野寺の感情を混乱させ裏で操っていたとは。紫織の感情が戻らないように話し掛けている姿は恐ろしかった。先生は罪に問われないのかな?そそのかしたのだから。捕まるシーンがなかったから少し気になった。小野寺は混乱していたとはいえ好きな人を傷つけ、その両親を殺し、感情の混乱がほどけたら後悔しか残らないのだろう。なんか救いがないなと思ってしまった。
平安のやったことって改めて考えると大分悪いことだらけだと思うけどね。凶悪犯とは言えやってもいない罪を押しつけて身内の事件をもみ消すってあっちゃいけないだろう。それを警察の信用を落としたら世の中の不安を煽る的な、そっちを庇ったんです的なことを言うってずるい。親子が和解してまあまあいい話になったのが一番怖いよ。平安犯人説を思っていたけど、犯人だったらとっくにあかりに感情読まれて思ってたよね。そりゃそうかと納得でした。
小野寺や棚田の押収品横流しをもみ消し、警察の面子のために同じ警察官他二人を殺した凶悪犯を見逃した上に、まるでその横流しを雲川に押し付けようとしていた平安が、風早との親子の情で落ちるという展開は、正直ちょっと説得力には欠けますね。それでも平安が自ら幕を引いたこと、また朱梨の誰のためにメモを残したのかという問いは、よかったと思います。警察組織を守ることは日本の治安を守るというのは傲慢な考えで、それはまるで戦前の特高警察のようです。組織や国の主権者は人。それを忘れてはならないと思います。さて、いよいよ小野寺との対決です。小野寺の真っ黒な感情の中身はなんなのでしょうか。
心野家の事件の犯人は小野寺だったのか。平安がどのくらい関与していたのかが気になっていたのだけれど、主犯ではなくてもみ消したということなのか。その割に平安と小野寺が頻繁に会っていたようなことを雲川が言っていたようだけれど。誰かに見せるためにメモを残したと朱莉が言っていたけれど、その相手は本当に平安だったのだろうか。親子で抱き合っていたシーンはとても切なかった。しかし、あの手のアップは何だろう?なんか心がざわつく。小野寺が出頭してきたが、捕まえて終わりにならなさそうな嫌な予感。
あかりのご両親が殺害された日に同じように人が殺されていたのは偶然ではないだろう。単純な事件ではなさそうな気配はしてきたけれど、そこに偶然絡まってしまった父と息子の運命はこれもまた悲惨なものとなった。大好きだった父を自分の不幸の根源だと信じて忌み嫌っていた年月は長すぎて今更知ったところで何も返ってこないのが虚しい。しおりのところに未だに通っている平安はしおりが目覚めるのを恐れているのだろう。しおりは妹を守るためにあの姿になっているのでは?と考えてしまった。
朱莉の両親が刺殺されたのと同じ日に起きた事件。その加害者とされた人物にはアリバイがあり、15年前に殺されていたということは犯人は誰なのか。手紙を送ってきた人物はマスターが犯人でないことも既に死んでいることを知っていながら、それを隠すために送ってきたのだろう。しかも朱莉の事件で犯人だとされた人物はその時刻喫茶店にいた。いよいよ事件が動き出した。DV被害者が家族を守るために言いたいことも言えない事情はわかる。だが、保護とセットで証言するということは考えられなかったのだろうか。あの夫から逃れられるチャンスでもあったのだと思うのだが。
雲川の言葉通りで、風早が向き合うべき相手は父親である平安です。平安が黒幕なのか、そうでないのかに関わらず、彼自身の問題として必要なことでしょう。事件は風早と平安の関係を重ねるように、父と子、そして母と息子、そして母と娘という親子の思いに関するものでした。由香子は警察に正しい証言をし、同時に旦那のDVをも相談すべきでしたね。結果はどうあれ、その後も耐えなければならない年月や嘘をついた後悔を考えれば、それが正解だったろうと思います。そして綿貫も冤罪である可能性が出てきました。どんなに隠そうとしても、無理を押し通せば、綻びは出ます。朱梨はもちろんですが、吹っ切れた風早の活躍に期待したいところです。
成海も紫織も自分のキャパを超える感情をセーブするために感情を切ってしまったのだろう。そうでもしないと保てないほどの恐怖や苦しみ、悲しみがあったのだろう。成海の中にお姉さんを重ねてしまったからこそ、病室でお姉さんに感情をぶつけてしまったのだろう。1番知りたい人の心が見えないって辛いだろうな。ただ成海の自分が殺人犯になってまで他人の奥さんを救ってあげたいと思った感情はなんだろう。最後に人を思いやる気持ちが残っていたとするなら、人間も捨てたもんじゃないな。
成海の感情が全く伺えない白く濁った目。紫織を思わせるその目に動揺する朱莉。二人には共通する悲しく悲惨な目をそむけたくなるような体験があった。その体験の中で感情を捨てた成海。そして恨むこともできず感情を捨てることしかできなかった成海が、事故で亡くなった同僚の残された家族を思い犯人だと誤認するように仕向けていたというのが悲しい。感情の中でもがくことが生きているということという成海の最期の言葉は重い。雲川がわざと風早につけさせたような最後。15年前の事件がいよいよ動き出すのだろうか。
平安は雲川と小野寺が押収薬物の横流しをしていると、風早に説明しましたが、それならなぜ最初に朱梨を監視させたのか、辻褄が合いません。やはり怪しいのは平安であって雲川ではないように感じます。むしろ平安と小野寺がそれを仕組み、朱梨の父はそのからくりに気づいてしまい殺され、今度は更に雲川に容疑をかぶせて殺そうという企みなのでしょうか。さて事件の方ですが、感情が読めない容疑者は、姉と重なる部分があるために、朱梨は苛立ち、もがきますが、それがまさに生きることだというのは見事な脚本だと思います。最期にもがけた容疑者は風早の言う通り、最期になって「生きた」のだと思います。
もちろん殺すのは絶対にやってはいけないことだけどこの場合どうしたらそれが防げたのだろうかと考えてしまった。自分の人生が社会的に終わってしまうような情報をちらつかせて脅すのは刃物を持ってやってくるのと同じことではないだろうか。人の口に戸は立てられぬとはよく言ったものでいつどこで暴走するか分からない人を止める術が思いつかない。切羽詰まればこういう結果もあるのだろうと思った。それでも正当防衛は認められない。何が正義で何が悪なのか分からなくなった。
人が本気で嘘をつくのは、自分のためか、あるいは大切に思える人のための二択でしょう。やってしまったことの結果はともかく、弟子として、あるいは師匠として、互いに補い合い、自由に華道と向き合えた時間は、何ものにも代えがたかった気持ちはわかる気がします。さて朱梨に協力すると宣言した風早ですが、いきなり父であり、任命者でもある平安の名前が出て、動揺が隠せません。優秀な刑事なら、とっくに父の関与をあやしんでいてもおくしくはないと思いますが、案外鈍いのは単にそう思いたくなかったからでしょうか。風早がどこまで朱梨を助けられるのか、また雲川と小野寺が鍵になりそうです。
若い秘書と院長が不倫?立て篭もり??事件の裏には壮大な長い時間をかけたストーリーがあったとは!途中からうすうす展開が読めてしまったけれど面白かった。潮田さんはお父さんに一目愛したまま引き裂かれた彼女に引き合わせたいがために葬儀を延ばすっていうのはいいとしてもカッターナイフまで出して脅してしまっては立派な事件になってしまったよね。そこまで事を大きくしてしまったからには、お父さんから一言詫びても良かったんじゃないかなと思いました。その方がその父子の人間性も上がるというもの。そこが残念だったかな。
家の都合で引き裂かれたカップル。それでもずっと思い続けていた相手と生きている間に再会できなくても、せめて最後のお別れくらいしたいと思う気持ちはわかる気がする。トンネル事故に巻き込まれて、それすら断念しなければならなくなった時、親思いの息子の悔しいような悲しいような気持ちもわかる。でもやっていることには同情できない。彼にみんなを傷つける気持ちがなかったことがわかって良かった。今まで感情の色が見えていても、なんとなく綺麗だったり、ゴージャスだったり、さみしそうだったりといった見え方をしていた。しかし、元刑事の葬儀屋の目から見える漆黒の色には背中が寒くなった。彼が犯人なのだろうか。
変わった趣向で面白かったです。でも、わざわざ騒動を起こした理由としてはちょっと違和感が残ります。あんな警察沙汰の騒動に発展したら、遅れている父親が葬儀場に着いたとしても、ゆっくり最後の別れを告げることは難しかったはず。突発的な犯行だったとしても、もう少しましな方法があったのではと思ってしまいます。問題は元刑事の小野寺が、朱梨の家族を殺した犯人と同じ感情の色を見せ、更に平安と繋がっていたこと。単純に小野寺が真犯人かどうかはわかりませんが、ますます平安が胡散臭くなってきました。探りを入れる雲川がちょっと心配です。
「終わらせた方がいい親子関係もある」って言葉が響きました。その終わらせ方が死ぬしかないってところが闇が深い。でもほんとにそうなんです。佐久巻さんの親だってこのまま殺人者になった娘にずっと絶望しててくれるなんてことはないかもしれない。かわいそうだとかなんとか言ってまた支配下に置きたくなるかもしれない。どんなに重たくても捨てたくても親。いい大人になっても逃れられない自分から去れないから失望させる道を選んだとも言えなくないのだ。1番怖いのは他人じゃなくて家族かもしれない。
親のやりたかったことをそのまま背負わされた子どもと、代理ミュンヒハウゼン症候群の被害にあう親。その二人がたまたま出会ってしまった。終わらせた方が良い親子関係もあるというのは、悪魔のささやきだなと思う。親の干渉から逃れたくてもどこまでも追ってくる親から逃れるために自分を傷つけたりということはある。殺人はその延長線上だなと思う。自分の人生を終わらせることで親から逃れる。彼女からは喜びの感情が見えていたけれど、なんともやるせない喜びだと思う。他の方法がなかったのかなと思ってしまう。
親子は一番近い他人ですからね。良きにつけ悪しきにつけ影響力も大きい。だからこそ自立というのは子どもの側だけでなく、親の側にも必要なことなんだと改めて思います。さて最大の注目点は、風早が実は平安の息子だったということです。これは雲川じゃないけど、思わず苦笑いしてしまう、ちょっとした驚きでした。ただこの親子も浅からぬ問題を抱えているようです。そうしてみると、このドラマは心理サスペンスの面もありますが、家族や親子がテーマにもなっているようです。ともあれ、ここから雲川と風早がどう動くのか、平安の企みとは何かが焦点になりそうです。
南条が急に絡みが多くて鬱陶しいなと思っていたら犯人だったのか。一番権力を持っちゃダメな人種が南条だよね。立場の弱い彼女が頼れるところだと思っていた警察に二度も裏切られてしまったら、もう泣き寝入りしかないだろう。被害を認めてくれないばかりか、南条はまだ普通に生活しているのだからいつ現れるか分からない。ストレスは相当なものだよね。弱いものは自分を犠牲にしてまでしか強いものを倒せないなんて悲惨すぎる。心野が粘り強くて救われた。
風早が飛ばされてきたことを南条が指摘していたけれど、ちょっとした牽制だったのか。警察に不信感を持っていながら警察を頼らざるを得ない状況は辛いなと思う。南条のやったことは許せないけれど、風早と心野に真相を気づいてもらえてよかったと思う。平安が風早に内偵させているけれど、平安は何を警戒しているのだろう。そもそも平安と心野の父とはどういう関係だったのだろう。姉・紫織の見舞いも裏がありそうに思える。心野が人の感情が迫ってきたときの恐れとか、役者さんの表現が細やかで入り込んで見てしまう。
結果としては珍しくないパターンでしたが、真相はちょっと意外でした。風早とのからみはフリだったわけですね。更に警察の不祥事と隠蔽ということからすれば、なるほどこのドラマの重要なポイントと重なるし、それぞれのポジションみたいなものが少し浮き彫りにされた気がします。そしてやはり怪しいのは平安ですね。まさか朱梨とここまで接触しているとは。紫織が目覚めた場合に備えているとすると、彼女たちを襲った事件の核心にいるということでしょう。風早そして雲川がはどう動くのか、そこがポイントになりそうです。
感情が色で見えるとあんな光景なのか。少し不思議な世界だ。夫が上の階の女性を殺して自殺したというのに喜びの感情しか見えない遺族。不倫していたといわれても変わらず喜びの色。感情が色で見えなかったら、そのまま痴情のもつれで片付いてしまうのだろうか。仕事の話の時に見せた怒りの色は、騒音で悩まされてなかなか思うように捗らなかったからなのだろうか。隣人の恐怖の色から謎解きとなったが、邪魔者がいなくなったからって夫と不倫していた人の隣で楽し気に仕事するのはやっぱりわからないな。
今回もすごく面白かった。旦那が浮気相手を自分ちの上の階に住まわせておいてもつれたか何かして旦那が相手を指し無理心中した‥と思ってた事件がいろいろ裏返って、最終的に上の階の人は騒音で殺され旦那は浮気で殺されその浮気相手は隣の部屋で怯えながら暮らすという結末。騒音もなくなり快適になった部屋だからそのまま住みたいのは当たり前だったんだよね。恐ろしい。感情は見えてもどうしてその感情になるかは分からない。その駆け引きが面白くどんどん引き込まれた。
朱梨の過去が明らかになりました。父親が元刑事であり、事件の捜査には雲川が関わっていたようですが、こうなると何か怪しいのは平安ですね。彼が犯人または何らかの核心に迫る情報を持っていそうな感じがします。さて事件の方ですが、梯子でつながった上下階の密室ともいえる状況ですから、もっと早くに千弦を疑ってもいいと思います。作家の心理なんてわかりませんが、少なくとも人を二人殺せば死刑。それだともう書けるものはないのにここまでやるとすれば、それはもう作家以前にサイコパスです。ところで朱梨とその姉の紫織ですが、名前に色が入っています。これは朱梨が使う「ブルチックの感情の輪」と絡めたメタファーなのでしょうか。だとしたら・・・と深読みしたくなりますね。
若い男女の無理心中かと思ったら会って数時間の彼で一緒に死のうと集まった‥なんて今の時代ならではなのかな。でも死ぬのは男1人、女には死のうと思ってなかったってことか。相手が死んでしまって期待に満ちた目をしてるって狂気だよね。フォロワーの数でしか自分を肯定できないなんてどうかしてるけど、まだ幼い頃からSNSに触れていればそうなってしまうかもしれないね。デジタルタトゥーも恐れず自殺まで配信してしまう狂気。これも新しい依存症の一つかもしれないね。
朱梨の能力は、例えば音が色彩で見えるという、いわゆる「共感覚」みたいなものですね。なのでまったく荒唐無稽というわけでもないと思います。初回の事件は承認欲求の話ですが、SNS社会ではこれもまた起り得ることですね。見ず知らずの人の「いいね」がそんなに自分を肯定するものなのかしらとも思うけど、それだけ現代人は自分が特別でありたいと思っているのかもしれません。本田望結さんがこういう役をやれるようになったのかと、驚きでもありました。本編以上に意味深なのが早風が何の内偵をしているのか、雲川は何を知っているのか、そして朱梨の姉のことです。とにかく謎だらけのスタートです。朝ドラで上司と部下を演じる山中さんと飯豊さんが、こちらでも上司と部下の関係なわけですが、まったく違う雰囲気なのはさすがです。