※まだ評価はありません。
| 脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.6%) | 631位 /1227件中 |
| キャスト 3.7 /5.0(73.4%) | 756位 /1227件中 |
| 演出 3.7 /5.0(73.4%) | 547位 /1226件中 |
| 音楽 3.1 /5.0(62.6%) | 768位 /1227件中 |
| 感動 3.3 /5.0(66.6%) | 416位 /1222件中 |
| 笑い 3.7 /5.0(74.6%) | 195位 /1222件中 |
| スリル・興奮 3.1 /5.0(61.4%) | 681位 /1219件中 |



いきなり母親や父親がやってきたら、そりゃ迷惑だよ。だけど迷惑だとはっきり言えないから困るんだけどね。
勝男や鮎美だけでなく、二人が別れたことで、勝男の父親と母親にも変化が生まれた。まあ妻や夫になるのも、親になるのも、誰しもいろいろな経験をしてそう成っていくもので、常に学びや考えるべきことというのはある。熟年離婚なんかは学ばず考えずの結果なのかもね。この二人は大丈夫そうだけど。
鮎美と勝男はどちらも一歩成長した形で、元サヤというより、新規一転という感じになりそう。
カツオのお父さんがカツオと鮎美が別れたことを知って怒り出すところが分からなかった。まぁがっかりしたんだろうね。多分がっかりしたし予定が狂ったことに混乱しているんだよね。別に自分が結婚するわけじゃないんだから放っておけばいいのに、このくらいの年の人っていろんな感情が怒りとして表れることがあるからそれなのかなとも思うけど理不尽だよね。お前にはなにも期待してない‥、言われる側の絶望を理解しない言葉を無遠慮で投げてくるのはどうにかならんかね。
海老原家と山岸家の問題が露わになりましたね。まあ個人の考えや価値観って、自分自身で培ったものだと思いがちだけど、家族とか交友関係に知らず知らず影響されているもんだよね。それを以前の勝男みたいに当たり前だと思うか、兄の虎吉みたいに反面教師とするかはそれぞれだけど。反面教師にしても鮎美みたいにマイナス方向にズレちゃうこともあるし、親子関係は恋人同士みたいに簡単には別れられない分、難しい。
でも勝男も鮎美も、これで更に一歩踏み出せたかな。雰囲気としては元さやになりそう。
ミナトはやっぱりそういう男だったか。まぁそれは考え方の違いだからいいとか悪いとかじゃないしミナト自身もそれなりに傷ついているなら外野がどうこう言うもんじゃない。そしてミナトと別れたことを知ったカツオがすぐに鮎美に会いに行かなかったのが良かったね。その辺を弁えてるのはいい。カツオの料理の腕がどんどん上がっていくのが見ていて面白いけど、蘊蓄とセットなのがカツオらしいと思った。運命の人とは出逢うべくして出逢う。パーティーの後、鮎美と図書館で偶然会ったのはやっぱり運命なのだろうか。
やっぱりミナトは悪い奴ではなかったね。こういう考えの人はいてもいいし、否定することはできない。ただ相手がそれを納得するかどうかだけ。まあそのミナトも、勝男や鮎美が変わったように、いつか変わり得るのかもしれないけど。いずれにせよ、人は自分が思うよりも変われるのは確か。あなみとちょっと良い感じだったしね。
勝男や鮎美がそれぞれのパーティーで感じた違和感。あるよね、そういうの。そして自分のいるべき場所に気付く。この二人が再び付き合うことになったとしても、それは前とは別の二人だし。
行かないでと念力を送る鮎美の手が切ない。ふわふわと掴みどころがないミナトを繋ぎ止めておける手はなんだろう。好きな人と一緒にいたいのはミナトも一緒だろうけど結婚までは考えていないだろう。っていうかミナトが結婚することってあるのだろうか。鮎美の気持ちは分かるが束縛は1番の禁じ手だよね。で、別れを切り出される。短い恋だったなー。でも恋人がいない期間も成長の時と捉えて鮎美ならもっといい女になれるはず。カツオに戻るのはまだ早いね。
ミナトって自由人なだけで、案外誠実でいい奴だよね。多分、結婚は考えてはいなくて、ただその時に好きな娘と楽しく暮らしたいだけなんだと思う。だから結婚とかの話が出ると別れる。もしそうだとすると別に悪い奴じゃない。ただ価値観の違い。
問題は勝男はその価値観を変えつつあるけど、ミナトや鮎美はどうか?ここからはそこが気になります。
ミナトはみんなに優しいだけ、要は人たらしなんだと思う。カツオはある意味家庭的でその辺の心配はなかったのだろう。誰だって次のパートナーができた時に今までの恋愛の仕方は通用しないと気づく。カルチャーショックみたいなものでそれが面白いところだろう。カツオに守られていた鮎美はミナトとの恋愛でどう変わるか、ここが進化の途中かもしれないのにカツオが邪魔してくる笑。保護者はいらない、鮎美が雨の中カツオに助けを求める女じゃなくて良かった。
まあ南川が言う通り「元カレは無関係」っていうのは正解というか、当然あるいは必然。なんでそんなに元カノに執着するのかねえ。そもそも不幸とか幸福とか、元カレであれ他人が決めることじゃない。「大量消費型恋愛体質」のミナトも女にだらしないのかもしれないけど、今のところ別に悪い奴とは言えない。同棲はひとつの形ではあるけど、結局いろいろアバウトだから結婚とはまた違う。そこに相手を束縛すべき理屈は強くない。それは鮎美が求めた自由のひとつの形でもある。
いずれにしても、勝男も鮎美も年齢のわりに恋愛経験というか、他人との付き合い方が下手というか未熟。コミュニケーション力の不足というより未発達。まさに今はそういう時代なのかな。
勝男は椿と会うべくして出会ったとしか言いようがない。自分が鮎美に言っていたことをそのまま言われて傷ついて、それを自分が鮎美に言っていたことだと認識できたんだからすごい。それだけで出会った価値がある。食事なんて食べ始めればあっという間で小一時間使って用意したのに30分で食べ終わりその後山盛りの食器を洗うなんてザラなのだ。一日煮込もうが食べる人は知ったこっちゃない。勝男は作る側も経験してその苦労がわかった。それだけですごいレベルアップだ。
自分が体験してみないとわからないことって多いからね。よく想像力が足りないとか言うけど、実感の伴わない想像力なんて、たかが知れている。むしろそれを言う者の想像力が足りてない。
勝男も鮎美も新しい道を、と思ったら、鮎美のお相手はいわくつきらしい。これで勝男は引けなくなるよね。別れたんだから放っておけどいいのに。このままだとただのストーカーになりかねないし。
人は傷ことも自由。鮎美が騙され、傷ついたとしても、自分が望んだことの延長上にあるなら仕方がない。勝男は保護者じゃないんだから。
冷凍食品を入れたらそれは冷凍弁当だからってウケる。出汁をずっと取っていたと思っていた彼女が顆粒だしを使っていたことにショックを受けるカツオ。そんなもので愛情を測るんじゃないよ。でも鮎美の闇も結構深くてどっちもどっちだったんだな。カツオの理想にどっぷりハマって自分が何が好きだったか分からなくなっている様子は末期だね。でも結婚しなかったっていうのが1番良かったところ。今ならまだなにも始まっていないのと同じ。元鞘より次の恋を応援したい。
なんとなく勝男も鮎美も、離れて、いろいろ新しい発見をして成長し、でも結局は元サヤっていうパターンかなって感じる。別にそれはそれで構わないんだけど、個人的には元サヤはあまり好きじゃないんだよね。
勝男はこれまで否定していたものと向き合おうとはしている。でも事あるごとに古い価値観が顔をのぞかせる。もし彼と付き合うなら一度は必ずその価値による暴言を吐かれ、後で反省するというのが繰り返されるだろう。傷ついた後にフォローされても、それが一生だと思うと、心がすり減る。
やっぱり根本的な価値感がそれなりに合っていないと厳しいと思う。それに知ってしまったことはもう無かったことには出来ないから、鮎美は楽しくテキーラを呑む人生を忘れられないと思うし。
まあラブコメだから、ある程度極端にしないと面白くないのだとは思うんだけど。
カツオ‥流行りのタイムスリップものかと思うほどの昭和の価値観の男。いくら親がそうだったとはいえ、馬鹿じゃないんだからそのまま踏襲しないでしょ。自分の頭で考えれば少なくとも今の若者ではない。でも苦労はしなきゃ分からないっていうのは間違ってないよね。さりげなく整えられていた部屋や飾り切りまでして仕上げていた煮物のありがたみが分かったのなら良かったじゃん。鮎美も別れて正解だよ。尽くしすぎちゃうのも罪なんだなーと思う。
これは鮎美の気持ちがわかるね。結婚相手としては考えるよ、うん。
でも勝男みたいな奴、いまどきいるのかな?こういう無知で無神経な人って。昭和でも団塊の世代くらいまでの人でしょ。それとも最近の若い男性はアナクロなのかな。まあ男にはお金と社会的地位があればいいって女性なら、結婚して適当に転がすためにちやほやするかもだけど。
まあ何事も自分でやったことのないことを、あれこれ評論家みたいに言うのはやめた方がいい。やったらやったで、中途半端に自信をひけらかされても困るんだけど。勝男はそうでないことを祈りましょう。