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脚本・ストーリー 3.6 /5.0(72.2%) | 548位 /1090件中 |
キャスト 3.8 /5.0(76.4%) | 641位 /1090件中 |
演出 3.6 /5.0(71.4%) | 572位 /1089件中 |
音楽 3.4 /5.0(67.8%) | 595位 /1090件中 |
感動 3.1 /5.0(61.4%) | 542位 /1085件中 |
笑い 1.8 /5.0(36.4%) | 947位 /1085件中 |
スリル・興奮 4.1 /5.0(82.8%) | 109位 /1082件中 |
最終回は映画を観ているような重厚感がありすごく面白かった。問題の事件を取り上げるために自分が捕まり相手を法廷に連れ出すとたあう手法は新しくドキドキした。同じように組織を糾弾する花咲舞のような自分は一点の曇りもないという奢りやしてやったり感はなく、司法に携わる人たちそれぞれが組織の悪い部分を変えたい変わりたいと願った結果大きな渦となり大きく動いたところがすごく良かった。みんながここで立ち止まり行きすぎた正義を、間違いを正す勇気をもてたらいいなと思った。
やっぱり「色」が入った名字の登場人物は、みな明墨の味方だったか。最終回はほとんど法廷シーンだったけど、伊達原の優位から、立場が逆転していくまでの緊迫感は見事だった。このクールで圧倒的に出来の良いドラマだったと思う。ラストシーンも凝っていた。ただ気になるのは明墨は「アンチヒーロー」なのだろうかという点。罪と罰は別ものだし、そもそも「法は道徳の最小限」というのは正しいと思う。もっと言えば法だって所詮は人が考えたもので、そこに絶対性はない。ようするに明墨の論理は「アンチ」なのではなく、人が作るルールの原点回帰に思えます。いずれにせよ面白かったです。
事件に使われた毒物を志水さんが手に入れやすい物に変えられていたなんて、一般市民からしたら恐怖しかないでしょ。アリバイを示す映像を握りつぶし、自白を取るために飲まず食わずで取り調べをした。そこまでして志水に罪を着せて服役させている事件なのだから今更掘り返されたら困るのは十分分かる。だからこそそんなことをしようとする明墨たちを全力で潰してくるだろう。どうしてそこまで腐ってしまったのだろう。志水さんの取り戻せない時間を思うと絶望しかない。
展開がどんどん早くなっていっているように感じる。無罪の証拠になる動画を伊達原に潰されて、もう手詰まりかと思っていたら、まさか毒物の検査結果まで変えていたとは。ただ、当時の分析結果を出した人は亡くなっているみたいだし、まさかの裏切りと明墨の逮捕。これも明墨の描いたシナリオなのか、それとも伊達原が上手だったということなのか。法廷でのやり取りでの決着へとなっているみたいだけれど、どっちに転んでも明墨も痛手を負いそう。もともとその覚悟はありそうではあるけれど、最終回が待ち遠しい。
少なくとも明墨の打つ手を、ことごく伊達原が先読みしたかに見えるようにしていましたが、そんなはずはなく、明墨の周辺に内通者がいる予想はつきました。そして一番怪しかったのは白木でした。でも明墨は本当にそれに気が付いていなかったのでしょうか?明墨逮捕は、明墨自身が捨て身の反撃へと誘導したものなのかもしれませんね。緋山の作業服はもしかしたら偽物かもしれないし。緑川も活躍の場面が少なすぎるので、何かあるのかもしれません。明墨の最後の反撃が楽しみです。
人の思い込みって怖いよね。正義に燃えて冤罪を作っちゃうんだもの、こんな世の中じゃ怖くて仕方ないよ。明墨は自らの手で志水を精神崩壊するほど追い込んで自白を強要したくせに、今更どの面下げて今更無罪にしますとか言ってんの?志水と娘の涙の再会にどんなことを思うのか聞かせて欲しかったわ。それでも無罪にするには明墨に頼らなくちゃいけないって、もうなんだか感情がぐちゃぐちゃだよ。先生ってこんな場合でも呼ばなきゃいけないのかね。自分で貶めて自分で救うのかと思うと馬鹿馬鹿しいわ。
伊達原の方が一枚上手だったということか。同じようなものの考えをする2人だということだから、余計に明墨が伊達原を攻略するのは難しそうだ。明墨の事務所を訪れた時の緑川が居心地が悪いような、何か困ったような顔をしていたから彼女が何かしらのキーだとは思うのだけれど、それでも証拠になる動画を消去するだけではなく物理的にも徹底的に破壊していたから志水さんの無罪を証明するのは難しそうだ。次の一手はどこにあるのだろう。
再審請求となると、大きな新事実が見つからない限り、なかなか認められないし、動画を入手できなかったのは痛いですね。これも明墨の計画のうちだったら凄いけど、そうではなさそうな雰囲気です。それにしても伊達原は本当に明墨の手の内を読んだのかな?明墨側に内通者がいる可能性も無くはないと思うんだけど。怪しいのは白木かな。どうあれ手詰まり感がある中で、どう動くのか。イリーガルな方法だと赤嶺が動かないしな。気になるのは登場人物の姓。明墨側は赤嶺、紫ノ宮、白木、青山、緋山、桃瀬と色の名前がついている。となると緑川は・・・。気になるところです。
誰しも法律家を目指す時、自分の損得よりも他人のためにという気持ちを持っていたはず。その気持ちは人の上に立っていると無くなってしまうものなのだろうか。もっと上を目指して自分の利益や忖度を優先してしまうとその目は曇って真実は見えなくなる。それは人の人生がかかっている裁判で最も恐ろしいことではないだろうか。そんな中で弾劾裁判が描かれたことは興味深い。ちゃんと司法の自浄作用が機能しているならまだ信じる価値はあるかもしれない。
今の朝ドラを見ていると余計に瀬古の言葉が、行動が良くわかり、そして悔しい気持ちが沸き上がってくる。女が男の世界で上に上がっていくためには手段も方法もありとあらゆることを使う。寅子はそれが結婚であり被害者と言うべき人は夫だけだったが、瀬古の場合はお金と不正な判決で多くの犠牲者がいる。たとえ手段とは言え良心は痛まなかったのだろうか。法の番人であるはずなのに、自在にその力を操ることで、自分が神様か何かになったようなつもりだったのだろうか。潤沢なお金も魅力かも知れないけれど、何よりその動かせる力に魅入られてしまっていたんじゃないだろうか。瀬古が陥落したことで、あとは伊達原か。どう詰めていくのだろう。
明墨の見事な心理戦による誘導。瀬古のように最初は目的を達するための手段である筈が、いつの間にか本当の己の目的とすり替わってしまう人って、上昇志向の強い人の中にはいるよね。そういう人ってそもそも偉くなるべき器じゃない。それにしても弾劾裁判とは恐れ入った。実際にこういう手段があるのに、十分に生かされているのだかろうかという警鐘になるね。ここまで伊達原はうまく明墨にやられているように感じるけど、状況を察して彼なりに手を打ってはいる。でも手足として使っている者が、勝手に暴走したり、尾行を気づかれていたり、詰めが甘い。本気になった伊達原がどう動くのか、ここからが勝負かな。
あの優しそうでいかにも庶民の味方ですみたいな瀬古判事が的だったのか!!風を読み都合のいい方に目を瞑りながらやっていかないとここまで上り詰めることはできないのか。朝ドラも見ているので寅子の頑張った先がこれなのかと思うとなんだか切なくなってくる。瀬古が誰の味方であるか炙り出すための手口は鮮やかで、またそれをガンとして証拠にさせない瀬古の反論も見事だった。表面上では分からないやり取りを何食わぬ顔でしている裁判は二度見したくなった。
今度のターゲットは瀬古判事なのか。そこが動いている確証を得るために直前に判事に接触して、証拠を得られそうだとリークしたと。どのみちどんな証拠を得ても握りつぶされるから、どう握りつぶされるのかを知りたかったということなのだろう。陥れられた被告を救うためにも新証拠の採用は不可欠だし、判事の裏を暴く以外に方法がないことをわかった上で引き受けたということ。12年前の事件には伊達原も関わっているみたいだし、やはり黒幕はそこなのだろうか。それともその後ろにまだいるのか。毎回出てくる割に関りが分からない人がまだまだいて、どう話が動いていくのかドキドキしています。
なるほど全体像が見えてきました。最終ターゲットはやはり伊達原として、次は瀬古ですか。こういう善人面して腹の中が真っ黒っていう奴が一番醜い。どうせなら伊達原くらいはっきりと欲望が見える方が、付き合い方とか距離感がわかっていい。それにしても瀬古は裁判官だし、これまでのように法廷でどうということはできないわけで、どう追い込むつもりなのでしょう?手っ取り早いのはスキャンダルをマスコミに流すことかな。予告で弾劾裁判なんて言葉もあったけど、それは難しいと思うんだけど。いずれにせよ面白くなってきました。
スピード感あふれる裁判では裏の裏をかく展開に引き込まれた。次々と真実と呼ばれるものが変わり、どこに真実があるのか分からなくなる。こういう弁護が明墨の真骨頂なのだろう。赤峰の動きも良くなってきて反発や疑いはまだ持ちつつもチームとしての連携は取れてきているようにも思える。心配なのは紫ノ宮だ。紫ノ宮とその父の関係がこうなることを明墨は見越していたと思う。これから紫ノ宮をどう導いていくのかとても気になっている。
明墨は紫ノ宮の父への思いもわかった上で自分の事務所に引っ張ってきていたのだろう。これまでの流れで行くと伊達原の裏を暴くために過去につながる事件を引き受けているということになりそう。明墨には大きく関係が見えていそうなので、意外と紫ノ宮の父もある意味被害者なのかも。今回逮捕されたけれど、すべてが明らかになるとは思えないし、次はどこを切り崩していくんだろう。最初に引き受けていた緋山ともまだ関係があるようだし、緋山にも緋の文字が入っているから解明するために必要な人なんだろうな。そういえば検察官の緑川も緑が入っているし、どう絡んでくるのか気になる。
娘である紫ノ宮に問い詰められても、結局倉田は何も話してはくれませんでしたね。話せないというよりは、可能ならこれ以上は巻き込まれて欲しくないという思いなのでしょうか。明墨はそれぞれの点を線にし、最終的にはひとつの絵にしようとしているのでしょう。緋山はまだ関りがあるようですし、緑川も明墨とこの距離感で終わるとは思えない。紗耶のことも何ひとつ明らかになっていないし、更なる因縁がどう絡まっているのか、そろそろ核心に近いところが明らかになってきそうです。
明墨の中の善悪の判断基準に謎が多いので過去の事件との関係があるんだろうなと推測できる。その不器用な線がいつか一気に繋がる気がしてワクワクする。そんな中での今回の事件。婦女暴行しちゃうのも怖いけど、3人目の被害者は加害者のストーカーって怖くない?自分に興味を示してくれなかった腹いせって尚更怖い。まぁ女なら誰でもいいならなんで自分は対象にならなかったのか、ストーカーなら悔しくなる場面か??なんかカオスだなと思った。
紫ノ宮は倉田の娘でしたか。彼女が父と明墨とどちらを信じるか、というよりも彼女自身の司法との向き合い方が問われていると考えるべきでしょうね。あとは志水の事件とそれぞれの点が、どうつながっていくのかです。事件の頃は、明墨は検事だったのだし、伊達原と関りがあるのは間違いない。その頃の二人の関係性がどうだったのかがポイントになりそうです。赤峰も明墨と同じく、無罪証明を誓う相手がいる。果たしてその思いが重なるのでしょうか。
どんなに汚い手を使って事件をもみ消したと思っても証拠がなければ覆すことができない。司法はそれでいいと思う。だからこそその証拠を信念を持って集め裁判に勝たなければいけない。あいつはズルをしています!と大きな声をあげたところで戯言でしかないというのは正論。その上でそれを証明して依頼人を救えなかったことを赤峰のせいだと言い切るのもすごい。そこにこそアンチヒーローの明墨の覚悟が詰まっていて明墨のことをしれたような気がした。
明墨は元々検事だったのか。どういう経緯で弁護士に転身したのだろう。おそらくチラッと出てくる女の子と収監されている男性に関りがあるのだろう。赤嶺がどういう人物でどういう目的でもって事務所にきたのかわかっていて雇い入れるようだし、これからの赤嶺に大きな影響を及ぼすだろうことは想像できる。まだまだひよっこの赤嶺と、大きな視野と使命を持って動いていそうな明墨。裏の動きがありそうな紫ノ宮も含めてどういう関係に変わっていくのか気になることが多い。
アンチヒーローの明墨との対比で、ヒーローのような立ち位置になっている赤嶺だけど、赤嶺の正義があまりにも薄っぺらい。彼が主張する真実を明らかにし、社会正義を行使したいのなら、弁護士になるのではなく、刑事か検事になるべきだった筈。彼の存在が中途半端だから、明墨が「アンチヒーロー」というほどにはなっていない。むしろ推定無罪の原則を貫くなら、検察の先入観による捜査で有罪にされる方はたまらない。捜査の不備を叩くのは当然だと思う。どうやら明墨はヤメ検らしいし、検事時代になにがあったのか、気になるところです。
明墨は犯人かどうかではなく、犯人として明らかにするための証拠が揃っているかどうかを問題にしているということか。検察のプレッシャーをわかった上で法廷で、検察への疑念へ論点をすり替えていく様子は少し恐ろしくもある。ボールの件も他の人のこともお兄ちゃんと呼ばれているのが2人いることをわかっていてミスリードしたような気がするし、いろいろ強引だなとは思う。ただ、えん罪を防ぐという意味では心強いような気になるから不思議だ。ただ、最後の産廃処理場のシーンで複雑な気持ちになってしまった。
「無実の人を助ける」ではなく、「実際に罪を犯した人を無罪にする」
…これでは話が目茶苦茶になるが、長谷川さんの演技が圧倒的で強引に引っ張られる感じ。
「検察の捏造と闘う為には手段を選ばない」という話かと思ったが、何とも…
絶対に有罪にしなきゃいけないとプレッシャーを負う検察官か。そういうことに取り憑かれればなんとしてでも有罪にと追い込まれる人もいるのかもしれない。ただDNAの付着まで捏造されたらどの事件でも冤罪は作れちゃうわけですごく怖いなと思った。でもそこを言うなら明墨の弁護士たちも真実を可能な限り捻じ曲げて無罪を勝ち取ろうとしているじゃないか。緋山からの言葉は最後まで聞けず被害者遺族にはなんのメリットもない裁判になってしまったと思う。
明墨は緋山について犯人ではないなんてひと言も話してない。ただ検察側が有罪だと実証出来てないと主張しているだけ。常に裁判の立証は訴えた側がしなければならないわけで、姫野みたいな杜撰な捜査と立証では、真実がどうあれ無罪になる。法治国家だからこそ揺るがない立証をして判決を求めないと、冤罪を防げないという意味で、赤峰の青臭い正義感なんて薄っぺらく思えてしまう。正義なんてものは正しく行われなければ、最悪の暴力だからね。明墨の闇はもちろんだけど、紫ノ宮の行動も気になります。父親は刑事らしいし、明墨にとって敵か味方か。どちらなのでしょうね。
SNSがこれだけ発達した世の中では殺人犯になった時点でこの世界にいる場所はなくなるだろう。だからなんとしても有罪にするのは避けたい。弁護人は弁護することが仕事だから明墨は仕事をきっちりしたことになる。結局緋山がほんとにやったのかははっきりしないまま終わるのも斬新だ。あの社長が殺されたのは無念だったろうなとは思っても可哀想だとは思えない。あんなパワハラは許されるわけがない。誰が悪で誰が善か、考えさせられた。
いまのところアンチヒーローといういうほど悪辣な感じはないですね。今のところ明墨は違法なことはしていないし、推定無罪の原則からして、間違ったことも言っていない。たとえ被告人が本当の犯人であれ、それを立証すべきは検察なのに、検察があれではねえ。それに法治国家である以上、真犯人だろうがなんだろうが、穴のある論拠で犯人だと決めつけてはダメ。それをやれば一定の確率で冤罪が生まれる。このドラマのポイントはそこなのかな。裁判において10万人の犯人を有罪にしても1人の冤罪を生むやり方はダメであり、たとえ何人かの犯人が野に放たれたとしても、冤罪を生まない捜査と立証が必要だということを言いたいのだと予想します。賛否はあるかもしれないけど、法治国家を名乗る以上、それが当然なんだけどね。