ブラックペアン シーズン2

フランス語は発音が難しいので無理があるような。発音が悪いと言うよりイントネーションが変なのでフランス語話者という設定に無理がある。毎回フランス語を発するたびにこちらが恥ずかしくなってしまいます。

最期のセリフが「いやだなぁ‥」そこに秘められた想いを押し計りながらのラストは余韻が残り、いつまでも考えてしまいました。このまま死ぬのがって意味なのかな？いつも冗談ばかりの天城先生の本音がぼそっと出るシーンがとても良かったです。

ずっと物腰の柔らかい天城先生を見てきてからの渡海先生、ピリッとした空気でオペ室の温度を瞬時に下がった。天才だなと思う。立ち振る舞い、器具出しへの指示、表情、どれをとっても天城とは違っていて見事だった。

世良や猫田らに何気なくヒントを与えて、彼らが考えて自ら行動するのを待つ。時には鋭い指摘をしながらも挑戦を見守り励ます。猫田が緊張気味に手術を進めるのを楽しそうに見守るところがとてもいい。伸びていく後輩を見るのが好きなんだなーと思えた。

「VIVANT」の時もそうだけど、二宮さんの芝居に最初はあまり期待していなかった。ちょっと幼さを感じさせるところがあって、大人の演技ができない人だなと思っていたから。でも実際に見てみると、想像していたラインを確実に上回ってくる。驚くほどうまいというわけではないけど、随所に良いものを見せてくれる。たとえばセリフの間の取り方が絶妙にうまい。呼吸みたいなものをよく知っているんだね。今作も良い意味で期待を裏切られそうです。

演技は上手いのだろう。憎たらしいやつを演じさせたら右に出るものはなかなかいないのではないだろうか。歪んだ顔でニヤリと笑って見せるところはどうにも性格が良さそうには見えない。神の手だかなんだか知らないけどこんなに傲慢な医者はいやだね。