二月の勝者-絶対合格の教室

すごい言葉を放つ黒木でさえも震えて不安で仕方ないことを知った佐倉が"不安になるのは頑張ってきた証拠"と黒木を励ましたシーンの表情がよかったです。自分に足りないものが何かわかったような描写も成長が感じられました。

会議で1人熱心にメモを取り子供のことを一生懸命に考えている佐倉先生。だけど昔のトラウマがあるから生徒の進路に口を出すことに必要以上に臆病になっていますね。もっと世話を焼きたいけどこれ以上言ってもいいんだろうかと葛藤がすごくよく伝わってきます。

佐倉先生の先生への入り口は塾じゃなくてもっと総合的に見る学校の先生。時に近づきすぎるのがたまにキズだけどその距離感がいかにも学校の先生って感じでいいと思う。ちょっと鈍臭いのがたまにイラッとするけどかわいいから許す笑

公立小学校ダンス部のエースに推薦入試を受けさせた時点で、教師失格。チアリーダーで優勝して自信をつけさせた方が良かったと思う。公立小学校でも、学年一番の子は、実力で難関中学入試で成功していたはず。一生怨まれて当然。教師失格の時点では適役だが、塾講師としては失格。自分でも小学生の時は数学が苦手なのに、数学の先生として塾で教えるレベルまで達する訳が無い。もしそうなら、黒木校長もビックリの妙案で熟せている筈。公立でも塾講師でも現実なら落第教師だと思う。

表情が1パターンで役者としては3流。トッカンのぐーこと役作りが一緒。

新人という割に若さがない。顔がちょっと疲れてるのが気になるな。黒木先生との対局を演じるには引っ張られすぎてて弱い。生徒の対応も右往左往していて前職のいいところがまだいかせてないなと思う。塾に慣れるまでなのかなと思うけどちょこまかしすぎる。

ダメだと言われたことをして、やれと言われたことをしなかった。加藤くんの両親との面談で自分が出来なかったことを突きつけられて、とても居づらいそうな仕草や表情が良かったです。

自分の中の良心に従って生徒に寄り添おうとするんだけど周りは見えてないしなんかちょっとズレてるっていう微妙な立ち位置が上手ですね。決して悪い人ではないんだけどちょっとイラッとさせる感じ。でもあきらめないで成長していく姿に共感します。

うーん。漫画を読んでいるものからすれば井上真央さんではないな。佐倉は転職組とはいえ、新米講師よね。　３４歳の井上さんは年齢設定的に無理があるし、もっと体育会系の初々しい女性じゃないとイメージが合わない

教師はもう疲れたし塾講師で適当に頑張ろうと思ってたつもりが、やっぱり教師的な考え方が抜けず、黒木の発言に反抗な態度を取ってしまうそんな佐倉というキャラがよくわかりました。
絶妙な表情の変化とか表情だけで感情が伝わってくる演技はさすがだと感じました