舟を編む 〜私、辞書つくります〜

2025年7月期 2025年4月期
総合評価: 4.88 / 5.0 (回答者数24人) 3 位 / 1186件中
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脚本・ストーリー 4.9 /5.0(97.6%) 8/1187件中
キャスト 5.0 /5.0(100%) 1/1187件中
演出 4.9 /5.0(97.6%) 8/1186件中
音楽 4.7 /5.0(93.4%) 23/1187件中
感動 4.8 /5.0(96.6%) 5/1182件中
笑い 4.1 /5.0(81.6%) 89/1182件中
スリル・興奮 3.9 /5.0(78.4%) 209/1179件中
24コメント
24 | | 2025-08-06 10:35:26

軽くて「ぬめる」紙。是非、そんな辞書を手に取ってみたいね。私は「広辞苑」を愛用しているけど、個人的にはもう少し「ぬめり」感が欲しいし。

世の中、何でも性急になっているけど、こういうふうに時間をかけないといけないものもある。そういうものをすべて捨ててしまうのは違うよね。

「血潮」がないとちゃんと言えたのは正しい。そこを捨ててしまうようだと、みどりは一生後悔しただろう。

また映画版で馬締を演じた松田龍平さんがチョイ役で出演していました。素敵なサプライズでした。

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23 | | 2025-08-04 13:06:03

紙の良さを色々探してなんとかデジタルオンリーを回避したいという事だけど、「そもそも」なぜ紙にこだわるのかがあいまいなままなのでは?。質感、手触りという感覚的なものなんだろうけど、それでコスパタイパと勝負するのはなかなか厳しい。

とはいえ、こういうプロジェクトでは最後は自分との闘い。ここではやっつけ仕事をしている人は一人もいない。語釈も紙質も装丁もその先へその先へと頑張っている。もう涙腺が緩みっぱなしです。

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22 | | 2025-08-02 15:51:49

無理にデジタルを貶めるのではなく、紙の辞書も残したいということなんだよね。
最後の一冊になったら独り勝ちは確かにとは思うけれど、いつになることやら。
死神と呼ばれた社長を説得できたのは、無理に紙の良さを誇張しなかったことと、彼の心に訴えかけたからなんだろうね。

そういえば日本の辞書ってすごいなと昔思ったことを思い出した。
外国の人からはバイブルみたいと言われたけれど、紙のめくりやすさとか段違いだったんだよね。

デジタルと紙の抱き合わせは今現在の一番良い選択なんじゃないかな。
持ち歩きにはデジタルで、出会いを求めるなら紙で。

普段デジタルにお世話になっているけれど、紙触りたいな~

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21 | | 2025-07-31 23:11:54

凛子が言ったその先が見れるのが嬉しいって分かるなーとしみじみ思いました。凛子からしたら変な噂で潰されかけていた読モが自分と一緒に雑誌作りをすることになって今は辞書を作るために駆け回っているんだもんね。人生って何が起こるか分からない。想像していなかったスピードで想像の上をいく角度で成長していくみどりを見ているのは楽しい。見せてくれてありがとうという言葉が優しくて嬉しい。こちらこそ見ていてくれてありがとうだよね。言葉は人を幸せにするって本当だね。伝えることって大事だ。

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20 | | 2025-07-30 10:17:51

実際のプレゼンなら、これでは難しいかもね。まあハルガスミのブックデザインがそれほどすごいなら、ゴーサインがでるかもしれないけど。辞書編集部の思いが五十嵐社長にちゃんと刺さったというところかな。

いずれにしても、みどりの成長ぶりがまぶしいです。しっかりと戦力になっているし、言葉に対する感性も磨かれていってます。

また荒木、馬締、みどりと受け継がれていくものも感じます。それも会社のみならず人間社会には必要なことなんだと思います。

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19 | | 2025-07-26 15:58:25

そうか、もうあんなに分厚い紙の辞書は持てなくなる日が来るのかと漠然と思いました。とは言えスマホ一つでなんでも調べられちゃう世界に自分で引く辞書はコスパが悪くあれを読むなんて趣味の域になるのだろう。何年も削って磨いて珠玉の一品になる辞書、そんな成り立ちを知り今更ながらページをめくってみたくても家にはもうなかった。なんか謝りたい気分だ。辞書の滑り感と微かな甘い匂いは覚えている。また触ってみたいなと思った。

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18 | | 2025-07-24 21:10:17

今は何でもデジタルだけれど、やっぱり紙じゃないとって思うこともたくさんあるし、逆にデジタルの良さもある。

辞書だと言葉を引くと必ず語釈が目に入るし、そして前後の言葉も目に入る。
でもデジタルだと逆引きとか間の文字とかだけ入れて引くみたいなこともできたりする。

入り口という意味ではどちらでも入り口なんだろうけれど、やっぱりついでが多いのは紙だと思う。
それに、手ざわりとか違う感覚と一緒に記憶に取り込まれる感じとかも紙なんだよね。
その時代を保存できるという意味でも上書きできない紙は重要なんだろうなとも思う。

このドラマを見ていると、そぎ落とされた限られた語釈も魅力なんだなと改めて思うから、デジタルになって語釈が長くなると辞書引くのがしんどくなりそうだなとも思う。

実家にあった広辞苑を無駄に触るの好きだったなーと。
やっぱり紙の辞書あって欲しいなと思うし、どうやって死神を説得するのだろうか気になる。

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17 | | 2025-07-23 11:11:17

荒木の気持ちもわかるね。確かに時代に合わせなければならないものもある。でも継続に意味があるものもある。実際、失われてからその価値に気付くことも多々あって、その時にはもう手遅れで永久に失われてしまうことだってある。

年寄りと若者の間に齟齬が起こる原因のひとつは、まさにみどりの「おまけ」発言みたいに、その言葉と対峙した経験と理解の深度みたいなものもあると思う。

いずれにせよ、人の知恵として、人の歴史はのちの時代に検証されなければいけない。そうできるようにするのが先人の義務であり、後の時代への誠意だと思う。その意味でもネットではなく、出版することの意味はあるのだけど、なかなか経営者には響かないだろうね。これからどんな説明をするのか、気になります。

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16 | | 2025-07-22 10:38:41

辞書を読むことを子どもに教えるイベント。
本当に良いなと思う。
久しぶりに紙の辞書を触りたくなってしまう。

まさかの「うむん」を探す子どもを見て、知っていて信じたくないから言葉そのものを疑うというのがすごいと思うし、意外と大事なことかもと思ったりした。
辞書編集者ならではの落としどころも素敵だ。

同じように遅ればせながら疑ったところからの、「からかう」に方言とはいえ「手を尽くす」なんて意味があったとは。
みどりがお母さんへの愛を伝えるために手を尽くしていると思っていたということ。
「からかうな」はそんなに手を尽くさなくても通じているという意味だったのでは。
そして愛が伝われば父のところに戻したくなくなるというのもよくわかる。

本当に言葉って奥が深い。
思っていることが伝わらないし、思っていないことが伝わる。
辞書って大切なんだなと改めて思う。

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15 | | 2025-07-19 11:07:28

なんか胸がいっぱい。お母さんはみどりが気を引きたくてあの手この手でからかっていたのが分かっていたんだね。それで心配して困ることもあったかもだけど、それはみどりとのぎゅっと濃縮した時間で切なくて温かい。突き放したのは離したくなくなるからって言っていたけど、愛情をたくさんたくさん出してくる娘に申し訳なさもあったからじゃないかなと思った。こんな風にしたのは自分だという負い目もあったんじゃないかな。言葉を尽くしても抱きしめるには敵わない。みどりの母の罪は大きい。

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14 | | 2025-07-16 19:25:24

言葉を扱うドラマだけあり、名言が多いですね。そこは原作者である、三浦しをんさんが素晴らしいというところでしょう。

「信じるために疑った」というのはわかります。たとえばそもそも科学は神を疑った結果ではあるけど、科学者が神を信じていなかったわけじゃない。

そして親だって子だって、互いの愛情を疑う瞬間はある。それですれ違うこともある。言葉ですれ違ったら言葉で返すしかない。だから話し合うことは大事なんだと思う。

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13 | | 2025-07-12 17:36:07

「こだわりを持たないというこだわり」が辞書の挿絵にとてもあった人物だったということなんだろう。
生きているうちにそれがわかればよかったのだろうけれど、そうはならないのが世の常で。

最後に分かった唯一のこだわりが「赤ちゃんの天パ問題」
それだけ息子を大切に思っていたってことなんだと思う。

河童の徳利問題も懐かしかったし、丑の刻参りの蝋燭何本問題もあーとなった。
典型的例に落とし込むってこういうことなんだというのがとても分かりやすい。

辞書の紙も確かに引きやすさとかあるなと思うし、コシとかぬめり感とか考え抜かれているんだなと。
言葉の意味もなんとなくで使っている言葉が深く知れて、辞書を久しぶりに手にしたくなるドラマだ。

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12 | | 2025-07-12 11:03:43

あの分厚い辞書は勉強しろよと迫ってくるように重く威圧感がある存在でしかなかったのに、あんなに愛情深く作られていたなんて本当に見れば見るほど愛おしくなってくるから不思議だ。赤ちゃんの天パ問題も泣かされたなー。きっとお父さんが生きていたらカッパの徳利はすぐに消したけど、赤ちゃんの天パはなにか言ったんじゃないか?とか想像してみる。今は想像しかできないっていうのが寂しいけれどいい余韻だ。時は流れて人は死ぬし言葉も変わる。改めて人は流れの中で生きているんだなと再確認できた。

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11 | | 2025-07-10 10:20:07

久々の名作ドラマ。まずなんといってもキャストとキャラクター。池田エライザ、野田洋次郎のビタっとハマってる感、脇を固める役者陣も強すぎず弱すぎずでこれ以上ないバランス。いい意味で現実離れしていない、演技ではない、実物・本物の空気感を作れている。
脚本も起承転結を崩さない、よく言えば王道、悪く言えば新鮮味のない構成であるものの、しっかり作り込まれていればそんなの関係なく心をつかむ良作になることを示した。

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10 | | 2025-07-09 10:08:33

「こだわりを持たないこだわり」か。本来、こだわりを持つことと持たないことはまったく逆のことだけど、人の概念というものはこんな風に矛盾していることをひとつにまとめられる。言葉の持つ力って本当にすごくて、語彙があり、言葉のセンスを磨き、その背景となる知識を得る人こそ、本当の意味で文化の最前線にいるのだろう。

今、英語教育ばかり叫ばれているけど、文化的背景を学ばない語学にどれだけ意味があるのか、むしろ時に大きな誤解を生む可能性があることを理解しないとね。

河童のとっくりは黄桜のCMだね。懐かしい。小島功さんの絵だ。それにしても一見すると無味に感じられる辞書にこめられた思いは、編集者や執筆者だけでなく、挿画の人にもあるんだね。

これがみどりが母親のことを考える、ひとつのきっかけになるのだろうけど、とてもよい話でした。

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9 | | 2025-07-05 15:44:40

辞書ってこんなに奥深かったのかと目から鱗。思い入れが強いほど長くなってしまう語釈もネットならいくらでも入るけど、紙にまとめるってところがミソだろう。一冊の本にする以上持てなくてはいけないし開いてくれなきゃ意味がない。そんなこと考えたこともなかったから面白い。語釈を好きすぎる人に頼むのもなかなか難しいんだなとも思う。大好きな人を紹介するには明らかに行が足りないもんね。生きることは変化していくこと、みどり語録も素敵だ。

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8 | | 2025-07-02 22:16:07

語釈って詳しい人が書くのが一番なのはわかるのだけれど、思い入れが強いと短くまとめるのは身をそぎ落とすようでつらいんだろうな。
だからこそダメだってわかっていても教授はあの長さで書いたんだろう。
あそこまでしか削れなかった。

入り口として、その奥に広がる世界への導入として、絞り出すように漫画家と言ったシーンが堪らなかった。

西行さんか。
まだ辞書編集の仲間だけれど、他所へ放浪してるって思ってるってことだよね。

言葉の世界って奥深いなと感心しながら見ている。

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7 | | 2025-07-02 14:36:30

「生きる」の語釈に「変わること」っていうのは素晴らしいね。簡単に思いつきそうで、実際はなかなか浮かんでこない語釈です。はっとさせられまとした。そんなの辞書で見つけたら何かに開眼しちゃうよ。

水木さん大好き教授だけど、気持ちはわかる。でも大好きなものだから言葉を尽くすという方法もあるけど、その真髄を端的に言葉にできるのもまた、大好きな人にしかできないのだと思う。

そして物事を知る入口となるものは大事。漱石の「こころ」でもなんでもいい。人や世界を知る入口こそ質が良くないとね。もっとさらに奥へと進んでもらうためにも。

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6 | | 2025-06-29 09:43:21

辞書はもう何年も手にしてないけど、やっぱりあのぬめり感が好き。吸い付くような独特の紙にはあんな秘密があったのかと面白かったです。うさぎは自分で辞書を引かないから傷つくことはないけど人間は違うっていうのはすごく共感できました。異性が恋愛の対象じゃない人からすると傷つくかもですね。そんなことを考え出したらこれだ!というぴったりなものは出てこないかもしれない。辞書を作るって大変だな。あと終わった恋をあれは愛じゃなかったとか恋じゃなかったとか言われるのはキツイ。その頃の自分たちを全否定しなくてもいいんじゃないかな。

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5 | | 2025-06-25 13:52:12

情報誌は時代の先取りだけれど、辞書はどれだけ世の中に浸透しているかということが重要。
なるほどと思う。
同じ言葉であっても使い方は時代とともに変遷する。
どこで語釈を変えるか。

このドラマを見ていると、辞書の向こうには生身の人間がたくさんいるんだなと感じる。
AIに取って代わられる仕事のように感じていたけれど、この微妙な感覚はやはり人に任せたい。
それにしても広辞苑が中型辞書だとは知らなかった。

ずっと実家にあって、時に重し替わりに使われていたこともあったけれど、もっと中身を見ておけば良かったな。
今度、本屋へ行ったら辞書見てみようと思った。

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4 | | 2025-06-25 11:00:15

「あきらめて、あきらめて、あきらめてほしい」か。日本語の深さを感じさせます。

たとえばモンゴル語には馬を表す言葉がたくさんあり、1歳馬と2歳馬、3歳馬と年齢でも呼称が違うそうです。それだけ言葉はその国の歴史や文化を反映している。日本語の多様さは日本文化の多様さでもあるわけです。

聖書には「はじめに言葉ありき」という文言がありますけど、名前や呼称や表現がないものは存在として共有されません。それは恋愛も同じで、恋や愛をただ漠然と享受するだけで、具体的に意識しないと、みどりのように失ってから気付くことになります。特に「イメージ」というとただ漠然とした何かをさすと思っているような人たちはね。具体的でないと「イメージ」できないのに気付いてない。そのために言語化する必要がある。

最近は「考えるよりまずは動け」という脳筋な考えの方が受け入れられがちですけど、「まず考える」ことの大切さを思い出させてくれます。

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3 | | 2025-06-24 19:57:42

去年、BSで放送したものの再放送ですね。三浦しをんさんの原作で映画にもなった。もうストーリーは文句なく素晴らしい。さてこのドラマ版ですが、池田エライザさんと野田洋次郎さんという異色コンビです。エライザさんは独特の雰囲気があるし、野田さんはこだわりがありそうな方なので、実感がこもっている感じがします。柴田恭平さんも良い味を出してますね。

個人的には辞書好きで、広辞苑は分厚い神の書籍で持っているし、新明解とか、いくつかの辞書で同じ意味を調べてみる習慣があるので、この辞書に取り組む人たちの考え方や感性に頷いてばかりです。みどりのように改めて辞書を引いてみると、いろいろな発見があります。

人は言葉でしか伝えられないこともあるから、言葉を大事に、深く考えることは、人を大事に思うこととつながるのだと教えてくれますね。

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2 | | 2025-06-23 19:32:38

ずいぶんと長く紙の辞書って見ていないなと思う。

漢字ナンクロをやるから電子辞書は使うのだけれど、意味まではいちいち見ないし厳密な意味など考えて使っていないかもしれない。
だから、「なんて」という言葉があんなに軽んじている意味が強いとまでは思っていなかった。
「私なんて」というのはへりくだっているくらいに感じていた。

たしかに、みどりは少し付き合いにくいタイプだなとは思ったけれど、仲間外れするか。
毎日だったら、やっぱりそこまで行っちゃうのかな。

デジタルが出て、調べれば簡単に意味とかわかって、覚えることも書くことも減っていて、今そこにAIまで加わってきて余計に言葉の使い方みたいなのから遠ざかってきている気がする。

本来伝えたい気持ちと、勝手に伝わっちゃった意味と、それは言葉の使い方・選び方の問題だということ。
きっと私もやっちゃっているんだろうなと思った。

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1 | | 2025-06-22 22:47:20

みどりにとってネガティブなものになってしまった「なんて」が、「なんて素敵な右でしょう」という感嘆の意味を含んだポジティブな言葉に変わるところが素敵だったな。馬締と松本が言っていた「悪い言葉なんてない」「選び方と使い方」という台詞の通りで、冒頭の「やばい」の多様さしかり、その場の空気や会話の流れ、年代などで同じ言葉なのに意味合いがガラリと変わるし、何気なく使っていた副助詞が意図せず相手を傷つけることもあるし、その逆もあるし、日本語って本当に繊細で難しくて奥深いんだなあって今更ながら改めて実感させられました。

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