灰色の乙女

あーあ、やっぱりそうなったか。過去の罪は絶対許せないけどでも好きになりましたから付き合いましょう‥呆れるわ。ストーカーは犯罪です。そこをきちんとしないとただでさえ自分の思い込みで良いように取ってしまうストーカーが多いのだから夢を与えてしまうことになりかねないでしょ。蔦子はといえば別に気持ちの悪い電話をしてくるとか部屋を盗聴するとかそういうことはしないし後をつけるくらいのものだから軽いのかもしれないけどこういう偏った趣向のものはテレビでやるのは危険だと思う。

自分がストーカーですって名乗り出るなんてどういう神経をしているのか。怖がっていたあざみくんにそのストーカーが自分だと言うことで怖くないとでも言いたかったのか？今の関係なら懺悔すれば許されると思ったのか？ただ自分の気持ちが苦しくて持ちきれなくて告白したとしても新しい関係が築けるかもと1パーセントも思わなかったとは思えないんだよね。その打算が崩れてくれて良かった。ストーカーは許されない。その前提が揺るがなくて良かった。

これは蔦子の中にある良心が疼き出して自滅するパターンなのかな？轢き逃げ犯に追われるところはドキドキしたけど蔦子がうわてで良かった。ただ犯人の乗った車を開けた時の笑顔が不気味で一瞬仲間なのか？と疑ってしまったけど。でもまぁこれで事件は片づいた。これからは自分の悪行と戦う番かな？それにしても記憶喪失になっても付き合っていた人がいたかとか聞くことができる友達が1人もいないって‥それこそが悲劇かもしれない。

ここまで図々しい場面ばかり見てきたからあざみくんの部屋で2人きりになった時の動揺を見てすごく意外に思ったけど、同時に蔦子の人間らしいところも見られてとても良かった。いつも思うけどストーカーになる心理ってどういうものなんだろう。先に普通に恋愛することを想定できないものなのか？といつも思う。蔦子の場合は自分に自信がなくてってことだったのかな？それなら今の蔦子は自分が見せられるってこと？ストーカーと彼女でいる自分に悩んだらどうしたらいいか分からなくなりそうだ。

ストーカーといえば仁科さんばかり見ていたからこれはなんとおどろおどろしい展開なんだと震えながら見ています。アザミくんが事故に遭った時、救助を呼びながら自分のハンカチにアザミくんの血を染み込ませていたのかと思うとめちゃくちゃ怖いです。しかもそれを友達に見せちゃうところもめちゃくちゃ怖い。私が友達なら次の日から会うのも怖いと思う。アザミの部屋にも入って付き合ってた痕跡をあちこちに置くなど抜かりなし。アザミくんが思い出した時、殺されたりしないよね！？？？

蔦子って名前がすごくからまりそうでなんだか漫画っぽいなと思います。設定も漫画だから成立するのかなと思うしわざわざ実写するまでもないって感じかな。会社の後輩に付きまとわれてストーカー認定していたけど、あの程度ではストーカーとは言えずただ好意を持って付き合いたいってだけなのであの振られ方はかわいそうな気もしました。好きなら自分くらいの熱意を持ってストーカーすべしと考えている蔦子が怖いです。記憶が戻った時の恐怖を思うと戻らない方が幸せかもですね。

憧れの人が事故に遭って記憶喪失でってなったら私が彼女ですっていう嘘をついた。まぁこのチャンスを逃してなるものかという意気込みと勢いは感じたけど、パン屋の主人はおじさんなんでしょう？そこで出会ったとかすぐバレそうじゃん。それなら事故現場をたまたま通りかかったとかでこれから徐々に好きになってもらえばいいのにと身も蓋もないことを思ってしまった。そうすれば記憶が戻ったとしても全然問題ないしね。好きになってもらう自信がなかったことにして大目に見ようか。