※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.5 /5.0(90.8%) | 53位 /1088件中 |
キャスト 4.6 /5.0(91.6%) | 135位 /1088件中 |
演出 4.5 /5.0(90.8%) | 55位 /1087件中 |
音楽 4.0 /5.0(80%) | 189位 /1088件中 |
感動 4.7 /5.0(94%) | 8位 /1083件中 |
笑い 4.2 /5.0(83.4%) | 64位 /1083件中 |
スリル・興奮 3.9 /5.0(78.2%) | 190位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 4.5 /5.0(90.8%) | 53位 /1088件中 |
キャスト 4.6 /5.0(91.6%) | 135位 /1088件中 |
演出 4.5 /5.0(90.8%) | 55位 /1087件中 |
音楽 4.0 /5.0(80%) | 189位 /1088件中 |
感動 4.7 /5.0(94%) | 8位 /1083件中 |
笑い 4.2 /5.0(83.4%) | 64位 /1083件中 |
スリル・興奮 3.9 /5.0(78.2%) | 190位 /1080件中 |
死んでしまうのは悲しいけれど雅彦の死は羨ましくもありました。死んだら連絡してねってよくあるけれど、連絡された方だって本当は生きているうちに会いたいよね。周りの人に伝えたいことは?の欄に全て伝えた!!と言えるって素晴らしい。思い残しがないといえば嘘だけどまあまあ上出来じゃない?と言える人生の閉じ方は憧れる。1人残される瞳も生まれた時のDVDは今後の生きる糧になる。ずっと包んでくれる毛布のような存在になってくれるでしょう。こんな素敵な置き土産を用意できる親になりたいなと思った。
死は悲しいことだけど、雅彦のお別れの仕方は少なくとも彼にとっては最高だったのではないでしょうか。それもこれも皆に支えられたからで、支えられたのは彼が誠実に生きてきたから。そういうことがよくわかるドラマでした。年代差によって、人のライフイベントはいろんなタイミングで、いろいろな形でやってくる。家族というものの本質は、そんなそれぞれのライフイベントをそれぞれらしく、共にクリアしていくものなんだと改めて考えさせられました。木梨さんと奈緒さんも本当の父娘みたいで、良かったです。死を迎える話しでもあるのに、悲しすぎない泣き笑いの良いドラマでした。
ガンって、いろんな最後の整理が本人も周りもできる病気という認識ではいたけれど、これほどそのことを見事に描いたドラマがあったかな。残される幼い子どもへとか、もっと生きたい!もっと!もっと!といった感じのものしか見てこなかった気がする。残された時間をどう使うか、やりたいことをしっかりやって生き切る。これって人生がどれだけの長さでも難しいことだと思う。欲を言えば雅彦だって瞳の孫を抱きたかったかもしれないし、言い出したら際限なく出てくるのだろう。それでも、どうしてもやりたいことやって、感謝しながらいけるって憧れでしかない。通いなれた道をヴァージンロードにしてしまうのも、3人の旅立ち式も本当に素敵だった。スペシャルゲストの歌まで最高だった。ちゃんと英語で頼んでお礼を言えた。完璧すぎだよ。悲しいのに幸せな涙たくさん流させていただきました。
死にゆく命と生まれてくる命の対比が素晴らしいなと思います。土壇場で変更されたウエディングプランは全ては雅彦のためのようで今からワクワクしています。がんという病気は辛いけれど死ぬ準備ができる病気と言われているんですよね。ただ雅彦はその中でもとても幸せな終わりを迎えそうですごく羨ましいです。死に様は生き様なのか、全部が自己責任ってこともなく運もありますもんね。何はともあれ瞳の結婚式まで生きられて良かったです。
雅彦、いよいよ厳しい状況ですね。演じる木梨さんもドラマ前半の大声で元気な感じが懐かしいほど痛々しい感じになりました。また瞳の助産師として充実した「生」を生み出す仕事の後、間近に迫る父親の「死」を感じるという瞬間の落差には心が痛みます。結婚式にはサプライズで、雅彦がお葬式に呼びたいと言っていたメンバーを集めるのかな?結局のところ「死」を悔いなく迎えるとことは「生」を悔いなく生きるということに繋がるわけで、残される者たちの思いと、去る者の思いが強く感じられました。
今、タイムカプセルを開けることが重要だったんだなと思いました。これからどんな風に生きていくのか全く分かっていない少年の自分と、人生の終わりに立っている自分が対峙する。ものすごい体験です。雅彦の人生の中でかわいいよしのとかわいい瞳と出会ったことが最大の幸せだと何度も出てきます。この2人がそばにいるならまた生まれ変わりたいと。なんて幸せな人生でしょう。死を前にしてこれだけは良かったと言えるなにかがある人生を送りたいなと思いました。
雅彦、瞳の結婚式まで頑張れるのかな。まあ頑張ってどうにかなるものではないのだけど。タイムカプセル発見のくだりは、悲劇の中にあえて笑いを入れることで、その後の父と娘の対話をより鮮明にしていました。一馬はいい仕事をしたねww。タイムカプセルってやったことないし、それを見る時の感情ってどういうものなのだろうと思うけど、雅彦の場合は一足先に見る、いまわの際の走馬灯のようなものなのかもしれません。そう考えると、それを瞳と見られたことは特別な体験だったのかもしれませんね。
とうとう仕事も卒業か。一つ一つやりたいことが叶っていくのと共に終わりも近づいているんだなと思うと怖い気持ちや寂しい気持ちも出てきますね。だんだん自由がきかなくなる体と向き合いながら過ごす日々は想像するだけで辛いですが、どこまでも今やれることを一生懸命やる雅彦に励まされるよう。でも人生ってそれしかないんだと思います。ひとみの結婚式が三月末なのも気になります。結婚式が先かお葬式が先か‥考えたくないけど考えちゃいますね。
死期を知るというのは、こういう風に改めてお互いを知る時間を作ってくれるという面もあるのだなと思います。自分の父親で経験したけど、突然死だとあまりに唐突過ぎて、振り返る時間もなにもなく、何か物を無くしたみたいに、ただなくなったと感じるだけだからね。その意味では過去の整理のためにも、未来のためにも、そう悪くない時間なのかもしれません。幸せなとは言えないけれど、わりといい感じの人生の終わり方じゃないかと、雅彦と同年代だからこそ思います。
たった1人向こうの世界へ旅立つのも怖いだろうけど、たった1人残られる方も怖い。これはシングルの親子でもそうだろうし夫婦2人暮らしでもそうだろう。雅彦は元気そうにしていても食欲が減ってきたり薬の量が増えたりで良くないことは分かってしまう。それを見ながら一緒に生活していくだけでも精神的に参ってしまいそうだ。雅彦は瞳にはかず丸も友達もいるから大丈夫って言うけど、雅彦の代わりはいないのだ。親が死ぬのは順番だから仕方ないけど切なすぎるね。
雅彦の本音がぽろぽろこぼれだすようになってきました。そりゃあ死にたくないですよね。若い人にとっては死なんてただの概念だけど、年をとって雅彦のことが他人事じゃなくなってくると、それぞれの中でリアリティが生まれてくる。まきさんや阿波野先生あたりはそれがわかる。岸なんかにはそれがわからない。一馬の選択はこれでいい。正解かどうかを決めるのは他人や世間ではなくて、彼と瞳と龍之介。大事なのはその決意。雅彦はちょっと拗ねていたのもあるけど、最初からそれを引き出したい部分もあったのだと思う。さてどんな結婚式にするのでしょうね。
がんになったことへの怒りや諦めといったここまでの心の動きの後にこの世から自分がいなくなることへの寂しさを感じてくるんですね。治らない病気と共存する人の心理がよく描かれていてとても参考になります。雅彦も瞳の結婚話のことにとても驚いていたから反対っていうのもあったかもしれないけど、カズマルのこともよく見ればいいところもあるし自分がいなくなった後のことを考え始めれば1人になる瞳の幸せを願う気持ちが出てきたのでしょう。お互いがお互いを思う素敵な親子ですね。
とりあえず、それぞれが何とか折り合いをつけられそうなところを見つけ始めたという感じでしょうか。雅彦が父親らしく瞳のためら着地点を用意した形だけど、でもそれは瞳が心から雅彦を思ってくれるのを感じたから。ようするに良い父娘ということですね。一馬もちょっとズレているけど彼らしい優しさを感じた。まあ一番ズレていたのは岸だったけど。注目すべきは死に方ばかり考えていた雅彦が、生き方を考えはじめたことでしょうか。このまま治療をしないにしても、治療をはじめるにしても、ここから先は短いけど、きっと人生が変わる気がします。
3月に結婚式の予約を入れてる娘と同じ3月に葬儀の予定を立てる父親‥洒落にもならないよね。お父さんが現実的に自分の葬儀を考えているのは悪くないけど、娘としたらそんな話を聞きたくないし考えたくもないのも無理もない話。その溝は埋まることはないと思う。納得いってもいかなくても時は待ってくれない。瞳の気持ちが揺れながら進んでいくところがリアルで娘としては共感することが多い。お父さんのエンディングノートは瞳へのラブレターかな。
父親としては「普通」に過ごしたいから、「普通」の父親のように、頼りない一馬には気合を入れるように煽るだろうし、娘としては死にゆく父親のことは「特別」な出来事だから、「特別」に何とかしようとしてしまう。どちらの気持ちもよくわかります。それは一馬もそう。瞳が「特別」な人だから、夢を諦めて「特別」なことをしようとした。だから一番的外れは岸だね。美奈子に二、三発殴られろって感じ。死にゆくことは誰にでもやがて来る「普通」のことだけど、その人がこの世界から消えるってまわりの人にとっては「特別」なこと。「普通」とは「特別」とは何なのか、本当に難しいですね。
神くんに謝ることができてよかったね。お父さんとしてはすごく気にしていたし悪いことしたなって長年思っていたみたいだけど、本当に悪いことした人って神さんみたいに簡単に謝れないものかもしれないなと思った。罪が深すぎて目を背けたくなってしまうのだろう。自分がしたことを忘れず、されたことを忘れるっていい性格だなと思った。結果2人とも許されていい笑顔。そんなことは夢みたいかもしれないけど、こんなふうになれたらいいなと思う人もいるんじゃないかな。
年を取ると今更昔のことなんてと思いつつ、いつまでも気になって、小さな棘みたいにちくちくすることがある。ましてや死が近いと自覚しているなら、尚更かな。そして自分が傷ついた筈のことよりも、相手を傷つけたかもしれないことの方ばかり覚えている父親に、瞳は内心そういう人だよなと得心が行ったんじゃないかな。一馬はお笑い芸人をやめたけど、龍之介の言う通り、後悔するだろうね。でもこういうのってきっとやめてもやめなくても後悔する。だから問題はどういう後悔を良しとするかなんだと思う。
助産院でこれから生まれる命と、お父さんのおれから消えていく命を同時に見せるのはすごいなと思いました。お父さんのこれからはがんと闘うだけの人生になってしまうという言葉も重たいですね。少しでも生きてほしい家族と闘病だけで終わりたくないという本人の気持ち、自分ならどうするだろうと考えながら見ています。死ぬまでにやりたいリストが片付いていくたびに死が近づくのではという不安も分かる。でもそれを片付けていくうちに本心も見えるような気もする。きっと娘を思う気持ちにたくさん触れられるんだろうな。
父と娘、お互いにしたい事リストが書き換えられていくのは、そうだよなと共感すると共に、何だか切ないですね。特に父のリストは実現されて終わりが近づくのも、逆にたくさん残ってしまっても、どちらも悲しいものがある。ここで彼氏が芸人として跳ねるなんて奇跡は、現実にもほぼほぼ起こらないし、結婚は一度時間を置くという娘の気持ちもわかるけど、父としてはネットで彼氏のネタを見たりしていたのは、どこかに娘の花嫁姿を見たいというのもあるのだと思う。きっと最後にはしたいことリストに乗るんじゃないかな。それと木梨さんがお笑いのネタにツッコむところはメタフィクションな感じでニヤニヤしてしまいますね。
父親もそれなりにちゃんと心のプロセスを経て治療しないと決めたことは分かった。多分その最中に娘に知らせてしまっては娘が動揺するしその動揺を見て自分もパニックになってしまうから自分のためにも黙っていたのだろう。ただ娘がその境地を分かるようになるには同じプロセスを歩む必要があり今ギャーギャー言っちゃうのは仕方ないと思う。あっさり家族が了承してしまう方が寂しいじゃん。誰か1人でも死んじゃ嫌だ!って泣いてくれる人生なら上がりは上々だ。
単純に受け取れば、娘の結婚前にしたいことのリストと、父親の死ぬ前にしたいことのリストって、生に向うものと死に向うもので、まったく正反対のものに見えるけど、本質的には同じようなものだと感じます。だから娘の気持ちはわかるけど、家族がいるのに生きようとしないと父親をマイナスに見るのではなく、残りの時間をプラスに見てほしいですね。まあそこは視聴する側が、どちらに年齢が近いかで変わるのかもしれないけど、人にとって優しい選択というのは、より切実な方に目を向けるということだと思うから。
親1人子1人の親子にはいつか訪れる問題。私もそうだったから分かる。親がいなくなるということは、この世にたった1人残されるような絶望。だから奈緒ちゃんの号泣は見ていて辛く悲しかった。治療しないってことは自分のことを思ってないんじゃないかなんてことまで思ったりもして。でもそれが子供の気持ちなんだと思う。これから死に向かっていくお父さんと助産院で生まれてくる新しい命。対照的で興味深い。今季1番かもしれない。
年を取ると父親側の気持ちの方がわかるね。余命宣告されたら、死に方くらい自分に決めさせて欲しいと思ってしまう。自分が100人のうちの2、3人になるわけがないと思うのも同感だしね。だったら人生の最期に治療して苦しい思いをするよりも、せめて残りの3ヶ月間は好きに生きたい。そして残される娘がバツイチで子持ちの売れない芸人と結婚なんて心残りにしかならない。もちろん娘の気持ちもわかる。どこに落としどころをみつけるのか、ドラマはコメディタッチだけど自分だったらと考えさせられます。
ずっと父娘二人で生きてきたのなら、父親の余命がわずかと知れば相当ショックだし、何を置いてもその希望を叶えたいと思うものなんじゃないかなあ? 余命僅かな雅彦さんが嫌がってるんだから、瞳は自分の結婚話はちょっと保留にしてあげればいいのに。 それにしても、父も娘も、そして婚約者の売れないお笑い芸人も、それぞれ自分の主張を一切譲らないのがすごいわ。