『ハヤブサ消防団』での川口春奈 (立木彩役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
川口春奈 (立木彩役) は 「2023年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
展子の生涯を描いた三馬の脚本を読んで「侮辱です!」と激昂して原稿を投げ捨てたり「教本には書かれてない」と三馬の話を聞き入れようとしなかったり、取り繕うことなく感情をむき出しにする姿が印象的でした。心の内を見せない人というイメージが強かったので新鮮だったし、その頑なな姿から徐々に三馬の言葉が胸に響いていく過程を、目の動きや零れ落ちる涙、下唇を噛む仕草、真っすぐ三馬を見つめる視線など、細やかな表情の変化で繊細に表現していたのも良かったです。
近年、大活躍の川口さんですが、美人なのは当然として、目力があるし、訳ありげな憂いのある雰囲気も良かったです。気になったのは彩はただのカルト信者ではなく、新聖母と位置づけられていたことです。ポイントは「聖女」ではなく「聖母」という点です。原作者の池井戸潤さんは間違いなく意識的にそうしているはず。つまり彩は「生み出す者」としての役割を期待されているわけです。だから彼女は受胎する側、受け入れる側でなければいけない。それが主体的になってしまえば「聖母」ではなくなる。そういうレトリックがある。だからこそ誰を受け入れるのか、それは太郎なのか、信者なのかといった葛藤が生まれ、彩の心にも変化が起こるという流れです。なので彼女は基本的に受け身であり、聖母になることを拒否した後から、能動的になるというバランスを考えて欲しかったかな。でも悪くない演技だったとは思います。
前から彩が三馬に見せている顔と人に見られていないときに見せる顔のギャップがあって怖いなと感じていました。思いを含んだ微笑みが純粋なものではなくて湿気を含むような感じがして嫌な予感がします。ざわつかせるのが上手いなと思いました。
「導かれるってこういうことなんですね」と三馬に語る時の何かに取り憑かれたような目や、信者たちに「聖母さまになる方」と崇められた時の「自分の居場所はここだ」としみじみ実感しているような表情が、彩のアビゲイルへの心酔っぷりを感じさせました。何処にいてもパッと目を引く美貌や信仰心が強くて穏やかな雰囲気を纏っているところも、新たな聖母として白羽の矢が立つ説得力があって良かったです。
三馬と別れたあと、スッと笑顔が消えて真顔になる姿が怖かったです。目力のある方なので、瞬きせずにじっと何かを見つめているだけで不気味というか、何か深い意味がありそいうな気がしてきます。仕上がったドラマを観た杉森に拍手を送られた時の嬉しいのか、戸惑ってるのかイマイチ感情が読めない曖昧な表情も印象的で、台詞も出番もあまり多くなかったけどしっかり存在感を示していたと思います。
三馬の連載の感想を語る時の楽し気な笑顔や、はにかんだ表情、「危ないことはしないで」と心配して怒る姿、これまでの二人とは少し違う恋人同士らしい距離感と甘い雰囲気が可愛らしかったです。三馬と事件の情報を共有したがったり、真鍋や映子との関係もまだ明らかになっていないなど、怪しいところも多々あって、そのミステリアスな雰囲気も三馬と一緒にいる時の幸せそうな姿とギャップがあって良いと思います。
脚本家デビューを目前に控えてキラキラと希望に満ち溢れていたり、作品を横取りされてゴーストライター扱いされて暗く沈んだり、アビゲイル騎士団の教本を読んでいる時のその教えに心酔しているような瞬きをしない様子だったり、目の演技だけで彩の感情や心情の変化がしっかり伝わってくるところが良かったです。辛い過去を語る時の憂いのある表情も守ってあげたくなるような儚さと美しさがあり、三馬がさらに心惹かれる説得力がありました。ラスト、三馬の背中ごしに見せた意味深な笑みも不気味でインパクトがありました。
普通に気さくで優しそうな美人で、誰にでも好感を抱かれるであろう素敵な女性という雰囲気をベースにしているけれど、よく見ているとどこか怪しいというか、胡散臭さがある。これが現実の人だったら、私なら本能的にある程度の距離をとって不用意には近づかない。立木はそんなタイプの女性です。川口さんはそんな奥行のある雰囲気を感じさせる芝居をしているなと思います。近年、どんどん芝居がうまくなっている女優さんだなと、改めて感心します。
どこにでもいる笑顔で気さくなお姉さんの時もあるけれど、一瞬で怪しさも醸し出せるのがすごいなと思います。どこまでも近づけそうなのに、どこかからか近づけない。ミステリアスすぎずに手が届きそうなことろに惹きつけられます。
消防団員たちとも打ち解けて「彩ちゃん」と慕われているし、誰に対しても丁寧でにこやかだけど、何処か壁を感じるというか、一線を引いてるような雰囲気があるところがあって、それが嘘をついてでもドラマ撮影を強行しようとしたり、三馬に急接近する積極的な姿とギャップがあって良いですね。時折見せる「彩ってこういう人だっけ?」と違和感を覚えるような行動や表情が、彼女の怪しさや仄暗い過去を思わせるところも良かったです。
三馬と食事をしながら打ち合わせをするシーン、笑顔も多く口調や態度も柔らかくなっていて、二人の関係が少し変化したのが感じられたのが良かったです。ドラマ企画が中止になったのに、自分が監督することになったと三馬に嘘をついたり、「山に入ると誰かに見られてる気がする」と意味深な発言をしたり、映子に寄り添う姿もあったりと、イマイチ掴みどころがなくて何を考えているのかよく分からないところも、立木のミステリアスさを際立たせていて良いと思います。
自分も脚本を書いていたことがあって、太郎に嫉妬していたと正直に告白して謝罪するシーンが良かった。彩の素直な性格や作家として成功している三馬へのリスペクトが感じられました。クールに見えるけど、笑うとフワっと柔らかな印象になるところも可愛らしくて、三馬が見惚れてしまう説得力がありました。真鍋と目が合った時の少し動揺したような態度や表情も印象深かったです。
自然の中でただ佇んでいるだけで絵になる美しさはさすが。何かを見つめる憂いのある表情も、無表情でキュウリを齧ったり太郎が執筆した本を閉じる意味深なシーンも、彩のミステリアスさを際立たせていて印象に残りました。出番も少なく、台詞もほとんど無かったけど、しっかり存在感を示していたと思います。
展子の生涯を描いた三馬の脚本を読んで「侮辱です!」と激昂して原稿を投げ捨てたり「教本には書かれてない」と三馬の話を聞き入れようとしなかったり、取り繕うことなく感情をむき出しにする姿が印象的でした。心の内を見せない人というイメージが強かったので新鮮だったし、その頑なな姿から徐々に三馬の言葉が胸に響いていく過程を、目の動きや零れ落ちる涙、下唇を噛む仕草、真っすぐ三馬を見つめる視線など、細やかな表情の変化で繊細に表現していたのも良かったです。
近年、大活躍の川口さんですが、美人なのは当然として、目力があるし、訳ありげな憂いのある雰囲気も良かったです。気になったのは彩はただのカルト信者ではなく、新聖母と位置づけられていたことです。ポイントは「聖女」ではなく「聖母」という点です。原作者の池井戸潤さんは間違いなく意識的にそうしているはず。つまり彩は「生み出す者」としての役割を期待されているわけです。だから彼女は受胎する側、受け入れる側でなければいけない。それが主体的になってしまえば「聖母」ではなくなる。そういうレトリックがある。だからこそ誰を受け入れるのか、それは太郎なのか、信者なのかといった葛藤が生まれ、彩の心にも変化が起こるという流れです。なので彼女は基本的に受け身であり、聖母になることを拒否した後から、能動的になるというバランスを考えて欲しかったかな。でも悪くない演技だったとは思います。
前から彩が三馬に見せている顔と人に見られていないときに見せる顔のギャップがあって怖いなと感じていました。思いを含んだ微笑みが純粋なものではなくて湿気を含むような感じがして嫌な予感がします。ざわつかせるのが上手いなと思いました。
「導かれるってこういうことなんですね」と三馬に語る時の何かに取り憑かれたような目や、信者たちに「聖母さまになる方」と崇められた時の「自分の居場所はここだ」としみじみ実感しているような表情が、彩のアビゲイルへの心酔っぷりを感じさせました。何処にいてもパッと目を引く美貌や信仰心が強くて穏やかな雰囲気を纏っているところも、新たな聖母として白羽の矢が立つ説得力があって良かったです。
三馬と別れたあと、スッと笑顔が消えて真顔になる姿が怖かったです。目力のある方なので、瞬きせずにじっと何かを見つめているだけで不気味というか、何か深い意味がありそいうな気がしてきます。仕上がったドラマを観た杉森に拍手を送られた時の嬉しいのか、戸惑ってるのかイマイチ感情が読めない曖昧な表情も印象的で、台詞も出番もあまり多くなかったけどしっかり存在感を示していたと思います。
三馬の連載の感想を語る時の楽し気な笑顔や、はにかんだ表情、「危ないことはしないで」と心配して怒る姿、これまでの二人とは少し違う恋人同士らしい距離感と甘い雰囲気が可愛らしかったです。三馬と事件の情報を共有したがったり、真鍋や映子との関係もまだ明らかになっていないなど、怪しいところも多々あって、そのミステリアスな雰囲気も三馬と一緒にいる時の幸せそうな姿とギャップがあって良いと思います。
脚本家デビューを目前に控えてキラキラと希望に満ち溢れていたり、作品を横取りされてゴーストライター扱いされて暗く沈んだり、アビゲイル騎士団の教本を読んでいる時のその教えに心酔しているような瞬きをしない様子だったり、目の演技だけで彩の感情や心情の変化がしっかり伝わってくるところが良かったです。辛い過去を語る時の憂いのある表情も守ってあげたくなるような儚さと美しさがあり、三馬がさらに心惹かれる説得力がありました。ラスト、三馬の背中ごしに見せた意味深な笑みも不気味でインパクトがありました。
普通に気さくで優しそうな美人で、誰にでも好感を抱かれるであろう素敵な女性という雰囲気をベースにしているけれど、よく見ているとどこか怪しいというか、胡散臭さがある。これが現実の人だったら、私なら本能的にある程度の距離をとって不用意には近づかない。立木はそんなタイプの女性です。川口さんはそんな奥行のある雰囲気を感じさせる芝居をしているなと思います。近年、どんどん芝居がうまくなっている女優さんだなと、改めて感心します。
どこにでもいる笑顔で気さくなお姉さんの時もあるけれど、一瞬で怪しさも醸し出せるのがすごいなと思います。どこまでも近づけそうなのに、どこかからか近づけない。ミステリアスすぎずに手が届きそうなことろに惹きつけられます。
消防団員たちとも打ち解けて「彩ちゃん」と慕われているし、誰に対しても丁寧でにこやかだけど、何処か壁を感じるというか、一線を引いてるような雰囲気があるところがあって、それが嘘をついてでもドラマ撮影を強行しようとしたり、三馬に急接近する積極的な姿とギャップがあって良いですね。時折見せる「彩ってこういう人だっけ?」と違和感を覚えるような行動や表情が、彼女の怪しさや仄暗い過去を思わせるところも良かったです。
三馬と食事をしながら打ち合わせをするシーン、笑顔も多く口調や態度も柔らかくなっていて、二人の関係が少し変化したのが感じられたのが良かったです。ドラマ企画が中止になったのに、自分が監督することになったと三馬に嘘をついたり、「山に入ると誰かに見られてる気がする」と意味深な発言をしたり、映子に寄り添う姿もあったりと、イマイチ掴みどころがなくて何を考えているのかよく分からないところも、立木のミステリアスさを際立たせていて良いと思います。
自分も脚本を書いていたことがあって、太郎に嫉妬していたと正直に告白して謝罪するシーンが良かった。彩の素直な性格や作家として成功している三馬へのリスペクトが感じられました。クールに見えるけど、笑うとフワっと柔らかな印象になるところも可愛らしくて、三馬が見惚れてしまう説得力がありました。真鍋と目が合った時の少し動揺したような態度や表情も印象深かったです。
自然の中でただ佇んでいるだけで絵になる美しさはさすが。何かを見つめる憂いのある表情も、無表情でキュウリを齧ったり太郎が執筆した本を閉じる意味深なシーンも、彩のミステリアスさを際立たせていて印象に残りました。出番も少なく、台詞もほとんど無かったけど、しっかり存在感を示していたと思います。