ハヤブサ消防団

演技力不足だと思う。主役としての存在感も物足りなさ、全然入っていきません、池井戸潤さんは大好きな作家さん原作ファンとしても中村倫也さんのイメージが全くわきません、演技力のある俳優さんにして欲しかった

都会出身のひ弱なミステリー作家らしさがよく出ていたと思います。消防団との絡みなど街の人との交流シーンも徐々に溶け込んでいく過程がとても自然でした。でも中村さんって女優相手が苦手なのかな？彩を演じる川口春奈さんとのシーンは、もう少し熱量にメリハリがあってもよかった気がします。そうしないと彩の改心シーンが弱くなってしまうからです。強固な信心を打ち壊すほどの何かをもっとぶつけて欲しかった。とはいえ全体としては良い演技だったと思います。

いつもは少し頼りなげで優しい雰囲気を持っていますが、彩さんとハヤブサを守らなきゃと思ってからは目つきも変わり凛々しくなりました。洗脳されている彩さんに優しいけれどしっかりとした口調で繰り返し諭すところは根気強さを感じ真剣さがすごく伝わりました。

人のよさが全身からにじみ出ていて、彩の思いのままな感じも太郎ならそうなるよねと納得してしまう。

回を追うごとに消防団としての動きが良くなってチームに溶け込んでいくのがリアルだなと思いました。ホースを担ぐ姿は勇ましいと同時に悲しそうでもあり、被害者に寄り添う気持ちも見えてとてもいいです。筋肉質になりすぎないのもあくまで町の消防団っぽいです。

なんか、小説で読んだ主人公のイメージと違う。周りの俳優と比べて、まだ経験が浅い？演技に深みを感じない。

長い間放置されていたであろう家やお墓を虫を避けながらへっぴり腰で掃除しているところがいかにも都会から来た人って感じがして良かったですね。消防団のノリについていけないのもそう。消防団に入ると決めて写真撮影に応じたところもまだまだひ弱っぽくて良かったです。