きれいのくに

元から顔立ちが似てるのかもしれないけど、それ以上に、細かい表情や喋り方がいちいち吉田羊さんにそっくりで本当に驚いた。大した演技力ですね。
恵理という役柄的には、夫の部下の若い男性に個人的な連絡先を聞かれたからって、安易に教えるかなあ？と、そこがちょっと引っかかったかな。妹にペラペラと夫婦のプライベートなことを喋るのも、なんか下品な感じ。

若くなった絵里として演じているところが吉田羊さんの動きそのまんまでびっくりしました。声も似ていてそれは加工しているのでしょうが、ほとんど完コピだなと思いました。さすがです。元旦那さんを思い出して号泣するシーンは切なくなりました。

若返った恵理が、まるで中に吉田羊さんが入っているように見えた。30代の恵理は、仕事しない健司のせいで、人一倍苦労してきたんだなと思った。宏之との結婚生活の中で、恵理はもう一度若返ってやり直したかったのかも。女として求められたかったのかなと。

前から好きだったけれど、最近特に脂が乗ってるなあと思っている女優さん。30代はもちろん、40代を演じていても、さりげなく全然違和感がない。前夫の事を思ってベッドの中で泣き崩れるシーンは圧巻でした。40代のシーンで、朝ベッドから眠気まなこで鏡を見る表情とか、朝食を準備する何気ない仕草とか、確かに中身は40代だなって気がします。ポンポン夫に口を返すシーンも。結婚生活が長くなって、遠慮がなくなった夫婦らしさが出ていました。同じ険しい表情でも、若い時と年を重ねた時の表情って微妙に違うんですよね。そんな細かい部分も、きっと計算して演技しているのじゃないかな。