岸辺露伴は動かない

空気読まない感じ、露伴先生に対してグイグイ行く感じ。変人相手にはこれくらいでなくちゃ！と思わせるあたり上手いんだなあと思う。

今までの飯豊まりえが演じたキャストの集大成とも言っていい

主演だった「ひねくれ女のボッチ飯」では地味でいけてない役でしたが、この泉京香という役は派手で自己主張が強い。そしてこういう役柄の方が飯豊さんには合っている気がします。飯豊さんはモデルをやっていたこともあってか、背が高くて派手な装い方がうまいし、まだ23歳ですが、妙な落ち着きも感じます。その落ち着きがもっと派手な岸辺露伴というキャラを邪魔しない塩梅を生み出していて、いいコンビになっているのだと思います。演技力というより、持っているセンスがうまくかみ合った感じでしょうか。もちろんそれも実力のうちです。それにしても「いずみきょうか」ですか。スタンドものではなく、ホラーとか怪異の要素が強いこの作品の導き手としてピッタリな名前です。原作ではほぼ出てこない役を、ドラマの道案内役のように使ったのは正解だったと思います。

毎回洋服がかわいくて見ていて楽しかったです。本にされたらうっすぺらいファッション雑誌みたいでほんとそのままだなと思いました。太郎君のことをあんなに好きだったのに、別れてしまったようでとても切なくなりました。なんだかかわいそうすぎです。

せっかく演技派の高橋一生のドラマなのに、重要な役が彼女でちょっとどうなのかなと思っていたけれど、予想に反してすごく良かった！早口のセリフも聞き取りやすかったし、露伴に何言われてもへこたれずにポンポン言い返すシーンが小気味よかった。それに、あのキテレツなファッションも派手な巻き毛もなかなか似合っていた。脚もものすごくキレイ！露伴宅に上がる時、編み上げのブーツを脱ぐシーンにちょっとドキドキしちゃった。

天然の若い女性の役を見事に演じられていたと思います。どこまで演技で、どこまで地なのか分からないような、演技だったと思います。声が高く、叫ぶようなシーンも多かったかと思いますが、それでも、セリフが聞きやすかったです。表情も生き生きしていて、見てて楽しかったです。