クジャクのダンス、誰が見た？

松山さんの芝居に安定感がありました。

広瀬すずさんが演じる主人公は芯が強く、揺るがないけど、とにかく危なっかしい。大人である松風がいることでおさまりが良くなるという構図です。もちろん松風も父親のことなどいろいろ抱えているわけですが、そこは家族として解決すべきところで、公私の変化をちゃんと演技としてつけていました。

また磯村さんがトリックスター的な役割を、藤本さんが引きつけ役を演じ、バランスとして出過ぎないよう計算していたのだと思います。そのためより安定感を意識していたのではないでしょうか。だとしたらお見事です。

でしゃばりすぎず心麦の感情的な演技の邪魔にならなかったところがすごく良かった。引き立てる人をちゃんと引き立て自分のキャラも立てるところが流石だなと思った。近すぎることもなく隣にいる、サラッとした姿勢に好感か持てた。

安定の演技とキャラ設定で、さすがのベテランの領域に達してきた感があるが古臭く無くて軽い演技がまたいい。

松山さん目当てで見てます。
松風ってなんか胡散臭そうだけどカワイイところもあるので、引き込まれます。

セリフの中では結構熱いことを言っているし下手すると女の子が勘違いしてしまいそうな言葉もあるんだけど、松風さんの寄り添い方はあくまでも保護者的な態度で言葉は熱いけど言い方はクールなので気持ち悪さがなくてすんなり見られます。