リーガル・ハート ～いのちの再建弁護士～

反町隆史は真面目な人間を演じられない。反町隆史のイメージは軽薄とそんな感じだし真面目な要素はない俳優だと思う。正直三枚目の役もそんなに好きなわけじゃないけど、このドラマじゃ、あの低い声が嘘くさい演技を際立たせていて、どのシーンでもポイズンを連想させる不自然な実直キャラだった。

非常に難しい法律用語が毎回出て来ますが、ドラマを通じて、会社の再建方法の多様性を勉強できるドラマですね。人情に厚い弁護士役を演じる反町さんの演技は熱血漢に溢れており、人情味がにじみ出ており、毎回倒産の危機に瀕した中小企業を救い、上首尾に終わる展開は、如何にも日本的なヒューマンドラマであると思います。

予告などを見ていて、すごく重たいドラマなのかと思ったのですが反町隆史さんをはじめ共演されている方の程よい笑いポイントもあり、考えさせながらもすごく見やすくて面白いドラマだと思います。反町さんがすごく渋いながらもチャーミングで、熱く涙したりする演技はグッときます。靴下が左右違っても気にしないお父さんの姿にほっこりさせられ、依頼者のために駆け回る姿が素敵でギャップ萌えです。

反町隆史さんの爽やかなキャラクターが生かされ、主人公の弁護士としての立ち回りや役作りにおいて、情熱と優しさが見事に表現されていて素晴らしいです。
決して荒ぶることなく、冷静に物事を考えるシーンや、家族・仲間・依頼者に対して優しく接するなど、その人柄の良さに好感が持てます。

長身でスーツがよく似合って格好良いのですが、滑舌が悪過ぎて見た目の良さが台無しになっています。台詞が聞き取りにくいし、喋り方がスマートじゃないので知的さがなく弁護士という説得力がありません。あと、台詞まわしのセンスが微妙というか、「え？そこ？」という変な位置でセンテンスを区切るのも気になります。熱い男が似合う俳優さんなので色々と細かな点が残念で勿体ないです。