『ライオンの隠れ家』での尾野真千子 (愛生役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
尾野真千子 (愛生役) は 「2024年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
日曜日 | べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 |
---|---|
火曜日 | ジョフウ ~女性にxxxxって必要ですか?~ |
対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜 | |
パラレル夫婦 死んだ”僕と妻“の真実 | |
水曜日 | 霧尾ファンクラブ |
やぶさかではございません | |
ソロ活女子のススメ5 | |
木曜日 | 悪夢の不倫温泉 ―監視対象はあなたです― |
彼女がそれも愛と呼ぶなら | |
月~金 | あんぱん |
お姉ちゃんに怖いという印象しか持っていないみっくんとの過去とはちょっと違い、みっくんともうまく関わることができるのはその後の人生経験だったり子育ての経験が生きているのかなと思いました。アオイとしての成長もちゃんと考えて演技されていると思いました。
みっくんには洸人の、洸人にはみっくんの、それぞれの心情を代弁して寄り添ってお姉ちゃんしてる姿が良かった。ドラマにありがちな「皆と一緒にいられて幸せ」「めでたしめでたし」って感じではなく、生活していくために職探しをして、事件の影響でそれが上手くいかないもどかしさや不安が滲むところもリアルで良かったです。
ヒロトの家に来てすごく明るくなってイキイキと生活している声が家の中によく響きます。屈託のないただの生活音でしかないものですが、そこにヒロトの居場所がないようで寂しく思ったりします。とても不思議ですね。
監禁から救出された時も入院先でも、真っ先に愁人の無事を確認する姿や、無事を知って涙する安堵の表情が母の深い愛を感じさせました。柚留木とのシーンも、言葉にもハグにも心からの深い感謝の思いが込められていて、後悔や自責の念に囚われれる彼の心に響く説得力があったのが良かったです。
愁人への深く大きな愛情はしっかり伝わってくるし、絶対に守るという覚悟も十分感じられるんだけど、偽装死まで企てて逃げようとした夫の元に一時的でも戻る決断をしたり、あの祥吾がすんなり離婚してくれると信じたり、要所で見通しの甘さを見せる危なっかしさがリアルで良かった。祥吾に腕を掴まれた時に声をあげて怯える姿も、彼から受けたDVの壮絶さや恐怖を感じさせて良かったと思います。
シュウトと再会した時の泣き笑いが秀逸。嬉しさで泣き出したいけれどニコニコ話すシュウトに心配はかけられないから努めて笑顔でいるアオイ。何よりシュウトが1番大切という想いが伝わります。みっくんへの接し方もシュウトを産んだからこそ変わったのかなと思いました。
愁人に向ける眼差しや笑顔が本当に愛しそうで幸せそうで、愛情深い優しいお母さんそのものだったから「お姉ちゃん=怖い」とインプットされてるみっくんが混乱してしまうのも分かる。みっくんへの接し方もすごく自然で良かったし、自転車の2人乗りとか買い出しとか、洸人をすっかり自分のペースに巻き込んでしまうところも回想シーンで見た昔の姿そのままで全く違和感がなくて良かったです。
愁人を部屋に連れ込もうとする橘とのシーンが良かった。「開けて」という悲痛な叫びも何度もドアを叩く姿も、何としても愁人を守らなければという愛生の必死な思いが感じられて、いかに愛生が切羽詰まって追い込まれた状況にいたのか、「偽装死」というちょっと短絡的な決断に思える展開に説得力を持たせていたのも良かったと思います。
「息子を殺した」と落ち着いた様子で事情を説明する姿が、愛生の「絶対に愁人を守る」という諦めない思いと強い覚悟を感じさせました。その淡々とした口調とは正反対の必死さと息子への愛に溢れた回想シーンも、見てるこちらが息をするのを忘れてしまうくらいの迫力と緊迫感があってとても良かった。毎回登場シーン自体は短いのに、ものすごくインパクトがあってギュッと心に刻まれる芝居が素晴らしいです。
漫画喫茶の薄暗い個室の中でスマホを握りしめシュウトの声に耳を澄ますアオイ。スマホにかじりついて一言も聞き漏らすまいとする姿にシュウトに会いたくて会いたくて仕方ない様子が伝わってくる。一転警察で見せた息子を殺したという場面は覚悟を決めた強い顔。これも息子を守るための母親の顔だった。
緊迫した様子でずっと険しい表情だったのに、愁人の声を聴いた途端優しい母の顔に変わるのが凄い。愁人の声を一言も聞き漏らさないように、瞬きもせずボロボロ涙を零しながら必死でスマホを耳に当てる姿も、息子に会いたい、声が聴きたいという母の深い愛が伝わってきてグッときてしまいました。
ビルの階段で煙草を吸っているだけなのに、その表情に色んな思いが滲み出ているように見えてとても印象深く感じる。まだ一言も発していないし、写真だけだったり本人が映っても数秒程度だったりと誰よりも出番が少ないのにしっかり存在感を示しているのも凄いです。
雨に濡れた橋の上、雨に濡れた親子?震える手で子供の首を絞めようとしている。その数秒のシーンで重々しさが伝わってくる。やぶさかではない事情を抱え死のうと思うけど、子供を殺すことをためらっているのが分かる。息遣いまで聞こえてくるようで苦しかった。
お顔が映ったのはラストのほんの数秒だけだったけど、それでもインパクトがあって強く印象に残ったのがさすがだと思います。子供の首を絞めようとする手が震えているのも辛くて切ない。何とも言えないミステリアスで哀しい雰囲気があって、観終わったあともしばらく愛生の顔が頭から離れないというくらい余韻が凄かったです。