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脚本・ストーリー 2.8 /5.0(56.2%) | 889位 /1087件中 |
キャスト 3.1 /5.0(61.2%) | 927位 /1087件中 |
演出 3.1 /5.0(61.2%) | 809位 /1086件中 |
音楽 2.4 /5.0(48.8%) | 966位 /1087件中 |
感動 2.6 /5.0(52.6%) | 784位 /1082件中 |
笑い 2.2 /5.0(43.4%) | 823位 /1082件中 |
スリル・興奮 1.7 /5.0(33.4%) | 1053位 /1079件中 |
今回も素敵な建物を見せていただきました。紹介する番組とドラマでは何が違うのか考えていましたが、紹介番組のいいでしょーの押し売りがなくドラマの方が押し付けがましくない気がして一緒に散策している気分になれるのが好きでした。紹介されたどの建物も100年近くが経っているのに今も使われているのが立派です。その間にあった戦争や天災などをくぐり抜けた運の良い建物でもあると思います。厳かな雰囲気に新しいパワースポットを見たような気持ちになりました。
中央公会堂も中之島図書館も重厚で迫力のある外観だったけど、手すりや椅子などの木の温もりが感じられるからか、美しくて荘厳な空気はあるけど冷たく澄ました雰囲気がしないところが良いなと思いました。椅子の下の帽子掛けの仕掛けも大正時代から現役で使用されている長い歴史を実感出来たし、壁の装飾やステンドグラス、描かれた絵などにもそれぞれ拘りや事情があって、お話を聞いているだけでも興味深く面白かったです。このドラマの気負わず見られる穏やかな空気感が好きなので、機会があればまた違う地域の名建築めぐりを見てみたいです。
あいさつを返さない男の挨拶しない理由が、あんなに単純なことだったとは拍子抜け。でも、挨拶をしないだろうと決めつけてた相手から、思いがけず声をかけられて千秋さんもびっくりしてたけど、嬉しかったでしょうね。最初から普通に挨拶を交わしていたら、味わえなかった喜びというか。大阪を離れようというタイミングで、モヤモヤしてたことがクリアになって良かった。
中央公会堂は、建物としての重厚さや美しさもさることながら、大集会室の座席下に仕込まれた帽子掛けに、日本人の細やかな気配りを感じて一番印象的だったかな。
神戸女学院は建物全体が博物館のような立派さでとても目を惹きました。90年近く前に作られたとは思えない現役ぶりにもびっくり。こんな荘厳なキャンパスで学べる学生は幸せですね。女子の学校として考えられた建築はところどころにある装飾がかわいらしくまさに乙女建築。隠れミッキーじゃなくて隠れクローバーを探すのも面白そうです。なんでも着飾ればいいってものでもないけれど、素敵な場所で何年も過ごせば人も豊かで素敵な人になりそうだなと思いました。
神戸女学院、陽の光が入りやすいよう工夫された大きな窓やステンドグラス、豊かな緑、あちこちに施されたクローバーのお洒落な遊び心、敬虔さは保ちつつ、温かみと女学校らしい柔らかい雰囲気もあってとても素敵でした。開校当時の昭和8年からずっと使っている机と椅子があったり、ところどころ柱やドアの色が剝げていたり、ここで多くの女学生が学んできた歴史が感じられるところもロマンを感じます。学食のランチも色鮮やかで美味しそうだったな。藤が美和に自分の不満を押しつけていただけだと気付けたのも良かったです。
神戸女学院の校舎は、隅から隅まで神経の行き届いた建築物でディテイルにも凝っていて、一日中見ていても飽きない感じ。特にチャペルの、キャンドルをかたどったステンドグラスがなんとも言えずチャーミングだし、そこかしこに散りばめられたクローバーのモチーフは、いかにもフェミニンで優し気な雰囲気。 藤は、美和のためとか言いながらも、実は自分の不満を彼女に押し付けていただけだと気づけたみたいですね。
日銀大阪支店旧館とても重厚感があり素敵でした。日本が鎖国をやめて急に近代化することを求められていた時代に作られたものは、これから西洋にも負けない新しい日本を作ろう!という気概を感じます。それなりの役割があるところにはそれなりの施設が必要なのかも知れませんね。そして藤と美和の関係ですが、なんで藤があんなにモヤモヤしているのかが分かりません。確かに一人ぼっちで生きていくのは寂しいけれど本人が不自由だと思っていないなら何にも困らないのでは?藤がたった1人分かってあげればいい話だと思います。
ドーム型の屋根が特徴的な日本銀行大阪支店旧館、神殿のような重厚感と存在感が素晴らしかったです。ステンドグラスや美しい彫刻で飾られた貴賓室や日当たりの良いバルコニーも素敵だったけど、特にアーチが支える階段の装飾が芸術作品のように美しくて、間近で見てみたくなりました。大阪ガスビルディングも、1933年に建てられたとは思えないくらい綺麗で、白基調で清潔感があって素敵でした。その真っ白な外観が空襲の標的にならないように戦争中は真っ黒に塗られていたという話も歴史を感じさせて切なくなりました。藤と美和の件は、美和が構わないのなら別に放っておけば良いのでは?と思ってしまいます。藤が何であんなにずーっと思い悩んでるのかよく分からない。美和自身がその性格のせいで悩んだりトラブルに巻き込まれてるわけではないのだから、いくら友達でも他人の美和がそんな気に病むことはないと思います。
日銀大阪支店旧館の階段ホールが素敵すぎ。シンプルなのに優雅で贅沢で、あの階段を見るだけでも、わざわざ見学申し込みして出かける値打ちは十分ある感じ。
藤は確かに美和のことを心配もしてるんだろうけど、実は彼女を自分の思い通りに動かしたいだけなんじゃないのかな。メールの返事をするのもしないのも友人たちとのかかわり方も、美和がそうしたいと思って取ってる言動が、藤は気に入らないだけでしょ。
美和に対する藤の気持ちって、要するにお節介じゃないかな。彼女がどんなスタンスで他人と関わろうと、周囲が彼女のことを舐めていようと、美和自身が気にしていなくてそれで良いと思ってるなら、藤がアレコレ言うことでもないでしょ。
船場ビルディングのエレガントであか抜けた雰囲気にはウットリ。地下と一階部分がメゾネット式になっていたり、木枠に塗られた塗料の色、地面に敷き詰められたレンガが木製であるなど細かいパーツまでがいちいち手が込んでいてオシャレ。何よりも、中庭のある建物ってすごく贅沢。こういう建物を見ると、今どきの新建材で建てられたビルなんかが安くてぺらぺらに見えてしまう。
シンプルな外観からは想像もつかない南国チックにも見える船場ビルディングにとても興味を惹かれました。入ってみないと分からない建物を思う存分見せてくれるのでとても面白いです。スロープはバリアフリーとかのためではなく馬車がそのまま入れるようにとか、時代が感じられていいですよね。建物の見学にその建物に詳しい人が解説してくれるのも、よりその建物を知れるし住んでいた人たちの暮らし方も見えるようでとても想像力を掻き立てられる。ワクワクできるドラマです。
外国のアパルトマンのような船場ビルディング、緑が多く吹き抜けから日が射してライト無しでも明るくて、落ち着きのある雰囲気があって素敵でした。木の煉瓦が当時のまま敷き詰めてあるのも珍しい。年輪がある煉瓦って初めて見ました。現役の柱時計が印象的な大阪農林会館もレトロで趣があり格好良かったです。当時の時刻表がそのまま貼ってあったり、郵便差し入れがあったり、そこで過ごしてきた人々の歴史が端々で感じられるところもロマンを感じます。
台風にも負けず震災や戦争にも負けず、100年そこに立ち続けるだけでも大変意味があるものなんだなと再認識しました。防火に優れているとはいえ焼夷弾の威力にも屈しないとはほんとに丈夫に作られているのですね。100年前にいた人と同じ空間を眺めることができるなんてとてもロマンがあるし、そこにいろんな人がいろんな思いで過ごしていたのだろうとか考えるだけでワクワクします。落ち着きのある二人が建物を引き立てるように穏やかに話してくれるのもいいですね。
生駒ビルヂングの大きな振子時計をデザインした外観、珍しいタイル貼り、アールデコ調のポップな雰囲気にミスマッチな焼夷弾が落ちた跡、どこを見ても100年近い長い年月が感じられて、ずっと街の人々や歴史を見守ってきたんだなと感慨深い気持ちになりました。その後訪れた蔦だらけの青山ビルも、マヤ・インカ文明をモチーフにした遺跡のような芝川ビルも、どれも建築様式や雰囲気が違ってそれぞれに刻んできた歴史が感じられて興味深かったです。憲学中の植草と藤の会話もとても自然で耳触りにならず、建築物メインでドラマに集中出来るところも良いと思います。
大阪編になっても、このドラマ特有の落ち着いたドキュメンタリーチックな雰囲気は変わっていなくて嬉しかったです。余計なBGMや効果音が少ないから、建物の映像や担当者の方の説明に集中出来るところも良かったです。ひとつの建物の中に様々な国の様式が取り入れられていて、カーテンやタイル貼りの壁、大理石の床、赤絨毯を敷き詰めた階段など部屋ごとに雰囲気が違うんだけど不思議と一体感があるところも魅力的。洋式の食器に慣れておらず、ガチャガチャ音を立ててしまうから壁に吸音材を使用しているというのも時代を感じました。藤と植草さんのアドリブのような緩いやりとりもほのぼのして楽しかったです。
大阪編と付いているからには前に違うシリーズがあったのですね。初めて見ましたがとても面白いです。今回は大大阪時代の素敵な産物を見せていただきました。贅沢のかぎりを尽くした豪華な室内は歩くだけで自分もちょっと偉くなったような気分になるから不思議です。建物も素敵ですが案内してくれる方がいると、注目するところが分かりやすくもっともっと楽しめていいですね。お金持ちはなにかとやっかまれるでしょうが、私財でボーンと何か作れるでっかい人が今の世の中にもいるといいですね。