夢中さ、きみに。

不思議な雰囲気が林くんというキャラクターにとてもあっており、飄々とした演技も原作のイメージを損なわなくてよかったです。わが道を行く変わり者っぽい行動や、自分を可愛いと思うか？と友人をからかう場面なども、嫌味なく演じていて魅力的でした。

林くんの飄々とした雰囲気を上手に表現していて、不思議ちゃんがとても似合うなと思います。松屋さんのこともどう思っているのか、好きなのか嫌いなのかもわからないし、クラスメイトに可愛いといわれたのをきっかけに男の子に絡んでいくところを見るとBLなの？と思ったりもするし、林くんの心が読めないのですが、その不思議さを大西さんは絶妙に演じていて興味深いです。

圧倒的な顔面の強さ。強かな眼差し。無表情なのに感情が見える佇まい。原作の林美良とは全然違うけれど、ドラマという作品の中の林としてキャラが立っていてとても良かった。他の役者さんとのセリフの掛け合いも上手い。

アイドルとしてのキラキラの流星くんばかりを見ていたので、普通の中学生として生きる林くんは瞳からキラキラ感が消えていて、お顔はとても綺麗なのに普通の中学生に擬態している流星くんの演技力に脱帽しました。
正直なにわ男子の演技派と呼ばれるタイプではない流星くんが、なにわ男子の中で1番にドラマの主演が決まった時は驚いたのですが、ドラマが始まってみると納得の演技力でした。