寂しい丘で狩りをする

ついにみどりが押本を殺してしまう展開にハラハラしました。最期にさようなら、と放つ倉科カナさんにぞっとしました。浅野さんとも別れて探偵もやめてすべてを捨ててまで敦子さんを守りたい気持ちは強すぎて理解しがたいですが、押本を殺すことで自分の過去も捨てたかったのかなと思いました。敦子さんがみどりに「ピクニックいきましょう」と話していましたが、それが実現できなくなるかもと思うとつらいです。久我の再登場にはびっくりしました。相変わらず竹財さんの演技がこわすぎです。幻覚なのか、本物なのか気になるところです。

押本が敦子さんを襲う過去の事件の詳細がわかりましたが、とにかく見ているだけで怖かったです。袖にされたからと言って逆上するなんてやばすぎです。押本自身も寂しくてかわいそうな男なんだなと思いますが、それでもそれが人を襲う理由にはなりません。そしてみどりさんを助けようと押本にひとりで会いにいってしまう敦子の気持ちを考えると苦しくて仕方ありませんでした。許してください、と切実に言ったところで押本が素直に従う男のわけないのに…。なぜ女性たちだけがこんなにつらい思いをしなければならないのか考えてしまいました。

みどりが「正当防衛です」と主張するところは彼女の強さを感じさせました。取り調べを受ける久我が相変わらず不気味でした。「みどりとずっと一緒にいる」と言ったあとに彼女のタトゥーを出してきた時は恐ろしかったです。結果的に殺意を認めたみどりですが、そちらのほうが本当の彼女らしさを感じました。みどりのことを待っている探偵事務所のみなさんも素敵です。敦子さんとのピクニックは実現できると思ってなかったので、いいシーンだなと思いました。お弁当がおしゃれすぎでしたね。最後にふたりの穏やかな表情が見れてほっとしました。

決意を持って久我との復縁を持ちかけたみどりでしたが、まさか殺してしまうことになるとは…。果たしてこれしか本当に道がなかったのか、と思うと見ていてつらくなりました。用意周到なみどりがある意味怖くもなりました。その様子を見ていた押本の行動もまた不気味で仕方ありませんでした。みどりの恋人浅野さんも押本に対して「警察が何度でも逮捕する」と言っていましたが、それだけでは結局意味がないことを知っているみどりの表情が切なかったです。