最愛

自分ならどこまで子供の罪を被れるだろうか。究極の究極の場面で試される親の愛。それがどんなに間違ってることでも正義にしてしまう強さ。りおと優を全力で守った強い愛を感じました。まさしく最愛の物語の一人目は達雄さんですね。

残された映像だけでも愛情の深さは伝わってきてたけど、加瀬に向けられた家族への愛情はそれ以上だった。"未成年だろうがことが公になれば隠れられるわけない"それは最もだ。田舎なら余計に。加瀬を止めた達雄の冷静さがすごかったです。

15年前の事件の真相シーン、迫真の演技が本当にすごかったです。叫んで泣いて、「見んかったことにして下さい」と加瀬を説得する姿は見ていて苦しくなるくらい必死で鬼気迫るものがあり、子どもたちへの深い愛情が伝わってきました。説得してる合間も梨央と優の名前を呼び続けて「父さんが助けるでな」と優しい笑顔を向ける姿も達雄さんの大きな愛が温かくて切なくて、死体遺棄という犯罪シーンなのにグッときてしまいました。加瀬の運命を変えてしまうのも納得の素晴らしい熱演ぶりだったと思います。

演技うま過ぎて本当引き込まれます。

全てを自分の責任にして自分が刑務所に入ってでも2人を守りたいっていうのがあのパソコンの遺書から伝わります。今でも生きていたら全力で守っていただろうな。この父親の最愛はりおと優。突然死までなにかカラクリがあるのか？お父さんはあのままのイメージでいてほしい。

事件当時飛び出してきた優くんを抱き止めてからの嗚咽が凄かった。全身で震え現実を受け止めきれないはち切れそうな思いが伝わってきた。最上級の混乱。あんな時言葉は出てこないよね。怒り？後悔？自分がいてやれてなかった後悔の方が強い気がした。

梨央と優のことしか頭になかったのがものすごく伝わる動画で、どこまでが事実かとかもういいのでは…？と思いたくなるくらい告白を聞いているだけで涙が溢れて止まらなかったです。

１５年前の事件について語るシーン、梨央と優への愛情に溢れていて涙が止まりませんでした。告白のバックで流れていた映像だと達雄さんが帰宅した時は渡辺はもう刺されていたけど、それでも「子供たちは関係ない、全部私一人がやったことです」ときっぱり言い切る姿からは、何としても子供たちを守るという達雄さんの強い意志が感じられてグッときました。１話で優しく響く方言の台詞が温かくて素敵だなと思っていましたが、その温かい響きが今回は父としての愛をより強く感じさせて切なさを際立たせていたのも良かったです。

PCに遺した動画、そして15年前の事件の日の、達雄にとっての「最愛」である梨央と優を想う気持ちに号泣してしまいました。
塚原監督が仰っていたように、この役は光石さんしか考えられない。

浴槽で事件のことには触れず、泣きそうな顔をしながら受験なら大丈夫、東京行ったらちゃんと遊べよと梨央を励ます姿に涙が出そうになりました。梨央のためならなんでもするという愛情を強く感じました。

梨央や優へ向ける優しい眼差しや温かみのある方言の台詞、選手たちとの気さくなやりとり、梨央と大輝のやりとりをこっそり聞いてる時のちょっと複雑そうな表情など、世話好きで愛情深い良いお父さん・寮父さんなんだろうなと感じられる演技がさすがでした。事件のあとギュッと自分のブルゾンの裾を握りしめる仕草も、どうしてもっと早く帰ってこなかったんだろうという強い後悔が滲み出ていて印象に残りました。

お父さんの深い愛情を感じました。優しい笑顔が印象的だったけど、りおちゃんのことを守ってやれなかった悔しさも出てましたね。試験のために上京する娘へ駅で大きく腕を振った場面になんか胸が熱くなりました。初回で死んでしまって残念です。