『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』での西島秀俊 (夏目俊平役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
西島秀俊 (夏目俊平役) は 「2024年1月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
他のオケドラマより指揮シーンも練習シーンも短くて、音楽に関わっている時間が少ないんだけど、楽しそうにタクトを振る姿や相手に寄り添った的確な指示、音楽のこと以外はさっぱりだけど大らかでちょっと天然な人たらしっぷり、皆に慕われて尊敬されるのも納得な天才指揮者を丁寧な演技でしっかり表現していたのがとても良かったです。戸惑ったり喜んだり、後悔に涙したり、響のことで葛藤する天才指揮者とは違う不器用で愛情深い父の顔も素敵だったと思います。
芸術家らしい身勝手さが娘を傷つけるって構図なんだけど、俊平ってそこまで身勝手ではないよね。娘には音楽家として感想を伝えただけで、娘が勝手に自分の才能に絶望しただけ。奥さんだってそんな娘を支えられず、ただ自分のやりたいことをやりたいから離婚したいわけで、俊平が父として旦那として足りない部分はあったにせよ、決別したのは二人の方だからね。だからむしろ奥さんや娘の方がいろいろこじらせていた感じがしました。さて西島さんの芝居ですが、いつも相手のセリフを受けて答えるセリフが多いのですが、このドラマでは西島さん主導のセリフが多かったので、リズム感が良かったと思います。楽しそうにタクトを振る感じが、まさに音楽を愛しているんだなと伝わってきました。
9話の響との演奏シーンがとても良かったです。5年ぶりに響のヴァイオリンを聴き、笑顔で演奏する姿を目の当たりにして胸がいっぱいになっている様子が、潤んで赤くなった目元や溢れそうな感情を押さえるようにキュっと噛みしめた口元から伝わってきて、言葉はなくても確かに2人の心が通じ合っているのが感じられてグッときてしまいました。「パパ」と呼ばれた時のハッとした表情や優しく響を抱き締める姿など、夏目が醸し出すもの全てから響への深い愛情が滲み出ているところも素敵でした。
お父さんとのシーン、すごく良かったなあ。「帰ってくるな」と言われた時の目を見張ってショックを受けたような表情、「帰ってこなくて良いから」でその言葉の真意を悟って徐々に噛みしめていた口元が緩んでいく様子、「しっかりやれ」という力強いエールに目を潤ませながら笑顔で応える姿、台詞がなくても夏目の心情がありありと伝わってきて、父親役の柄本明さんの熱演とともにとても印象に残り、見応えのある素晴らしいシーンに仕上がっていたと思います。
散りオケなんて揶揄されても「散りオケならではの活動方法がある!」と出張オケや施設での演奏など、次々と色んなアイディアを出してとても楽しそうにしている姿が、ポジティブで前向きな夏目らしくて良いですね。それがカラ元気やただの能天気に見えないところも素敵。この人について行こうって思える説得力があります。病院でのコンサート後、自分の思いを鏑木に伝えるシーンも、飾らない素直な言葉と真っすぐ鏑木を見据える眼差しが、鏑木へのこれまでの感謝と敬意を感じさせてグッときました。
響に相談も持ち掛けられて、テーブルに足をぶつけるくらい喜ぶところが素直で可愛らしい。瑠李の本質をちゃんと見抜いていて彼女に合った曲目を選んであげるところも、「演じる必要はない、そのままで素敵です」と真っすぐ瑠李を見つめて伝える姿も、天然人たらしの夏目らしさ全開で良かったです。近藤に最後の指揮を託すシーンも、表情や声音に40年ホールと晴見フィルを愛してきたコンマスへの敬意が感じられて良かったと思います。
倉科に恋の相手が指揮者だって言われてもピンときてなかったり、キス寸前まで接近されてもまだ彼女の気持ちに気付かない夏目の鈍感さが、あざとくなく自然に見えるところが良い。キョトンとした表情やまるで他人事みたいな反応が、気付かないフリっていう大人のマナーじゃなくてガチで分かってないんだろうなって伝わってくるのも良かった。恐ろしく鈍くて天然でキ音楽以外はポンコツで、こんな感じでこれまでずっと志帆や響の気持ちや葛藤に全然気づかなかったんだろうなっていう説得力があったのも良かったです。響の笑顔を久々に目にした時のしみじみと嬉しそうな表情も父親らしい愛情深い温かさが滲み出ていて素敵でした。
志帆に「もう1度家族をやり直したい」と訴える時の真剣で真っすぐな眼差し、志帆の手厳しい本音を聞いた時のショックと動揺に打ちひしがれたような表情、いつものニコニコ楽しそうな姿とは違う色んな顔が見られたのが新鮮で良かった。倉科のアプローチに全く気付かない鈍感さも夏目らしくて良かったし、コンサート本番中に必死の形相で志帆にプロポーズした相手を探しまくるシーンもコミカルで面白かったです。
とても楽しそう。指揮者としても違和感ないし、ちょっと天然っぽい感じとかも天才な感じもして。響きとの関係でおどおどしている時はしっかりお父さんで、とても合っていると思う。
その人の長所を見つけて褒めて伸ばす導き方が穏やかで大らかな夏目らしくて素敵。うたカフェでの大輝の演奏を興奮気味に絶賛したり、やる気満々の天音の前向きさも評価していたり、誰に対しても手放しでちょっとオーバーなくらいの賛辞を贈るけど、それがちゃんと心からの言葉に聞こえてお世辞や嘘っぽくないところも良いし、夏目の言葉が皆の心に響いて短期間であんなに信頼されて慕われるのも分かる。響の上司に憤る時の怒りを秘めた父親の顔も良かったです。
羽野と一緒に演奏している時のワクワクした表情や身体全体で音に乗っている姿がとても良い。音楽が楽しくて仕方ないって気持ちが伝わってきて、頑なだった羽野の心を動かす説得力がありました。谷崎に棒振ってるだけとか失礼なこと言われても全然怒らないし、性別年齢関係なく誰に対しても丁寧で優しいし、相手の発言を絶対否定せずネガティブなことを言わないところも、夏目の大らかさや観察力の鋭さ、人間の大きさを感じさせて良かったし、それを偽善者っぽく見せず自然に演じているところも西島さんならではの魅力だと思います。
西島さんの持つ清廉潔白なイメージからマエストロはとてもしっくりくるけど、それ以上に夏目というキャラクターを音楽が好きで好きでたまらないという温かみのあるものにしているのがとてもいいと思いました。飛び跳ねるように楽しそうに指揮をするところもかわいらしかったです。
同じ天才指揮者でも、他ドラマのような俺様だったり辛辣で厳しかったりというタイプではなく、穏やかで人当たりの良いキャラクターが西島さんのイメージに合っていて良かったです。ニコニコ楽しそうな笑顔で指揮をする姿や、内村と「運命」の解釈を語り合う時の興奮した様子も「音楽が大好き」という気持ちが溢れ出ていて良かったと思います。
他のオケドラマより指揮シーンも練習シーンも短くて、音楽に関わっている時間が少ないんだけど、楽しそうにタクトを振る姿や相手に寄り添った的確な指示、音楽のこと以外はさっぱりだけど大らかでちょっと天然な人たらしっぷり、皆に慕われて尊敬されるのも納得な天才指揮者を丁寧な演技でしっかり表現していたのがとても良かったです。戸惑ったり喜んだり、後悔に涙したり、響のことで葛藤する天才指揮者とは違う不器用で愛情深い父の顔も素敵だったと思います。
芸術家らしい身勝手さが娘を傷つけるって構図なんだけど、俊平ってそこまで身勝手ではないよね。娘には音楽家として感想を伝えただけで、娘が勝手に自分の才能に絶望しただけ。奥さんだってそんな娘を支えられず、ただ自分のやりたいことをやりたいから離婚したいわけで、俊平が父として旦那として足りない部分はあったにせよ、決別したのは二人の方だからね。だからむしろ奥さんや娘の方がいろいろこじらせていた感じがしました。さて西島さんの芝居ですが、いつも相手のセリフを受けて答えるセリフが多いのですが、このドラマでは西島さん主導のセリフが多かったので、リズム感が良かったと思います。楽しそうにタクトを振る感じが、まさに音楽を愛しているんだなと伝わってきました。
9話の響との演奏シーンがとても良かったです。5年ぶりに響のヴァイオリンを聴き、笑顔で演奏する姿を目の当たりにして胸がいっぱいになっている様子が、潤んで赤くなった目元や溢れそうな感情を押さえるようにキュっと噛みしめた口元から伝わってきて、言葉はなくても確かに2人の心が通じ合っているのが感じられてグッときてしまいました。「パパ」と呼ばれた時のハッとした表情や優しく響を抱き締める姿など、夏目が醸し出すもの全てから響への深い愛情が滲み出ているところも素敵でした。
お父さんとのシーン、すごく良かったなあ。「帰ってくるな」と言われた時の目を見張ってショックを受けたような表情、「帰ってこなくて良いから」でその言葉の真意を悟って徐々に噛みしめていた口元が緩んでいく様子、「しっかりやれ」という力強いエールに目を潤ませながら笑顔で応える姿、台詞がなくても夏目の心情がありありと伝わってきて、父親役の柄本明さんの熱演とともにとても印象に残り、見応えのある素晴らしいシーンに仕上がっていたと思います。
散りオケなんて揶揄されても「散りオケならではの活動方法がある!」と出張オケや施設での演奏など、次々と色んなアイディアを出してとても楽しそうにしている姿が、ポジティブで前向きな夏目らしくて良いですね。それがカラ元気やただの能天気に見えないところも素敵。この人について行こうって思える説得力があります。病院でのコンサート後、自分の思いを鏑木に伝えるシーンも、飾らない素直な言葉と真っすぐ鏑木を見据える眼差しが、鏑木へのこれまでの感謝と敬意を感じさせてグッときました。
響に相談も持ち掛けられて、テーブルに足をぶつけるくらい喜ぶところが素直で可愛らしい。瑠李の本質をちゃんと見抜いていて彼女に合った曲目を選んであげるところも、「演じる必要はない、そのままで素敵です」と真っすぐ瑠李を見つめて伝える姿も、天然人たらしの夏目らしさ全開で良かったです。近藤に最後の指揮を託すシーンも、表情や声音に40年ホールと晴見フィルを愛してきたコンマスへの敬意が感じられて良かったと思います。
倉科に恋の相手が指揮者だって言われてもピンときてなかったり、キス寸前まで接近されてもまだ彼女の気持ちに気付かない夏目の鈍感さが、あざとくなく自然に見えるところが良い。キョトンとした表情やまるで他人事みたいな反応が、気付かないフリっていう大人のマナーじゃなくてガチで分かってないんだろうなって伝わってくるのも良かった。恐ろしく鈍くて天然でキ音楽以外はポンコツで、こんな感じでこれまでずっと志帆や響の気持ちや葛藤に全然気づかなかったんだろうなっていう説得力があったのも良かったです。響の笑顔を久々に目にした時のしみじみと嬉しそうな表情も父親らしい愛情深い温かさが滲み出ていて素敵でした。
志帆に「もう1度家族をやり直したい」と訴える時の真剣で真っすぐな眼差し、志帆の手厳しい本音を聞いた時のショックと動揺に打ちひしがれたような表情、いつものニコニコ楽しそうな姿とは違う色んな顔が見られたのが新鮮で良かった。倉科のアプローチに全く気付かない鈍感さも夏目らしくて良かったし、コンサート本番中に必死の形相で志帆にプロポーズした相手を探しまくるシーンもコミカルで面白かったです。
とても楽しそう。指揮者としても違和感ないし、ちょっと天然っぽい感じとかも天才な感じもして。響きとの関係でおどおどしている時はしっかりお父さんで、とても合っていると思う。
その人の長所を見つけて褒めて伸ばす導き方が穏やかで大らかな夏目らしくて素敵。うたカフェでの大輝の演奏を興奮気味に絶賛したり、やる気満々の天音の前向きさも評価していたり、誰に対しても手放しでちょっとオーバーなくらいの賛辞を贈るけど、それがちゃんと心からの言葉に聞こえてお世辞や嘘っぽくないところも良いし、夏目の言葉が皆の心に響いて短期間であんなに信頼されて慕われるのも分かる。響の上司に憤る時の怒りを秘めた父親の顔も良かったです。
羽野と一緒に演奏している時のワクワクした表情や身体全体で音に乗っている姿がとても良い。音楽が楽しくて仕方ないって気持ちが伝わってきて、頑なだった羽野の心を動かす説得力がありました。谷崎に棒振ってるだけとか失礼なこと言われても全然怒らないし、性別年齢関係なく誰に対しても丁寧で優しいし、相手の発言を絶対否定せずネガティブなことを言わないところも、夏目の大らかさや観察力の鋭さ、人間の大きさを感じさせて良かったし、それを偽善者っぽく見せず自然に演じているところも西島さんならではの魅力だと思います。
西島さんの持つ清廉潔白なイメージからマエストロはとてもしっくりくるけど、それ以上に夏目というキャラクターを音楽が好きで好きでたまらないという温かみのあるものにしているのがとてもいいと思いました。飛び跳ねるように楽しそうに指揮をするところもかわいらしかったです。
同じ天才指揮者でも、他ドラマのような俺様だったり辛辣で厳しかったりというタイプではなく、穏やかで人当たりの良いキャラクターが西島さんのイメージに合っていて良かったです。ニコニコ楽しそうな笑顔で指揮をする姿や、内村と「運命」の解釈を語り合う時の興奮した様子も「音楽が大好き」という気持ちが溢れ出ていて良かったと思います。