雪女と蟹を食う

自殺未遂をするまでは目の前に北さんがいるのに視線はどこか外れていてこの世に執着などないように感じていた。それがあやめさんだと思っていたけれど、カニ鍋を作って北さんを出迎えたあやめさんはしっかりと北さんを見つめていた。その時の心情を細かなところで捉え、演じていたのだなと思った。

食べるのが難しい蟹を上手にほぐしていて、食べ方も綺麗で上品なあやめさんのイメージを損いません。白いワンピースでどんどん海に入っていく中でセリフが震えて聞こえました。ものすごく冷たいんだろうなと想像できました。冷たい海に躊躇なく入って役者さんってすごいなと思いました。

北さんへ執着しているように見えたのに、北さんが生きる方へ舵を切ったのを見てすっと気持ちが冷めていくのが見て分かった。用が無くなった男に対してあっさりと捨て去るのは雪女のような冷たさが女の怖さを表していた。

哲学的なセリフが多いですが、インテリジェンスな雰囲気ととてもいい声があるので合っていると思います。ただ痩せすぎて老けて見えてしまうのが残念。官能的なシーンも多いのに服を脱が前から魅力を感じない。重岡くんが童顔だから尚更アンバランス。

貞子にしか見えません!申し訳ないですがセリフ棒読み、老けてる、身体もそんなにキレイじゃない、髪型、髪色が、原作と違う、残念。

駐車場で倒れているシーンはほんとに細すぎて地面にペタッとなってるから死んでしまったのではないかとほんとに心配になってしまった。高熱なのに北さんに迫る様子は生気を吸い取るような妖気さえ感じた。浮世離れした感じに引きこまれる。

細すぎる体は今後の伏線になるのか？心配になるほど細い。だけど落ち着いた声でしっかりした言葉は力強く、キタをどこかに導いているようにも聞こえる。何をされても動じない包み込むような強さと優しさが、キタさんを更正させていくのかな。

知らない男に襲われた時は恐怖の色が見えたのに、ゆっくりと体勢を変え三つ指をついた時からすでに主導権を握ったような落ち着きで只者ではない感が出ていて良かったです。肩を掴まれても一切震えない彩女さん、肝が座りすぎていて怖い。