アフロ田中

マキちゃんとまたデートできてよかったわぁと思ってみていたら相変わらずガチガチの田中。でもおどおどしている姿が何だかかわいいんですよね。パスタの種類を聞かれたマキちゃんが知ったかぶりして田中に説明したリングイネが運ばれてきた時点から空気が重くなってしまったときはちょっとハラハラ。やっぱり何も言えないまま帰ることになるのかともどかしい気持ちになりましたが、田中は成長していたのですね。飲んだ後でもないのに無茶苦茶な展開のような気がしましたが二人でラーメンを食べに行きハッピーエンドになったからホッとしました。それにしてもモヤモヤさせられるドラマです。

旦那が映画を見ていていたので、ドラマがあるのを知って録画していました。
初め見ていて、正直「これ、おもしろいの？」ってぐらいの印象でした。
ですが、見ていくうちに、アフロ田中の頭の中が面白い妄想をしていて、マキちゃんに対しての妄想も面白くてハマってしまいました。
男の人って、こんな馬鹿なことばっかり話してるのかな～と笑えてきます。
今まで知らなかった男心的なのも知ることができるし、感動はないけど、ついつい見てしまうドラマです。

こういうドタバタうるさい中身のない話って、コマで魅せる漫画の世界ならいいけど、映像にするならよっぽど役者の力量が高くないと間延びしてつまらなくなるんだなと回を追うごとに実感しています。田中の変顔とか砂漠の妄想シーンとか、漫画の世界観を大事にしてるのは分かるんだけど、皆力み過ぎていて観ていて疲れます。徐々に小慣れてくるかなと思いきやそうでもないし、ストーリーも無いに等しいし、30分と帯ドラマにしては短いはずなのにダラダラ長く感じます。

マキちゃんとのデート、恋愛初心者の二人のド緊張ぶりが中学生のように初々しくて微笑ましかったです。レクチャー通りに行動する2人が素直過ぎて可愛かったし、不器用ながらも何とか初デートを楽しもうと試行錯誤する姿は観ていて応援したくなりました。

ストーリー自体は「田中が人生初のマッサージに行ってる間にマキちゃんからLINEが来て返信に迷いまくったけど、鈴木のアシストでデートにこぎつけた」という30分ドラマと思えない内容の無さでしたが、一人称や語尾など細かいことにいちいち真剣に悩む田中の一生懸命さとお馬鹿さん具合が可愛くてつい毎週観てしまいます。突然卓球シーンが出てくるなど、漫画ならではの突拍子のない演出もドラマの緩い雰囲気とマッチしていて私は好きです。

2話は田中のAV選びに尺を取り過ぎてますます中身の無いドラマになっていましたが、開き直って作っているのか、あまりにもバカバカしいのが却って清々しくて私は好きです。大爆笑というわけではないけど、賀来さんのコミカルな演技はセンスが良くてジワジワ笑わせてくれるし、壁に「翌々日」と書かれていたり、突然金の斧銀の斧のパロディが始まったり、漫画をそのまま映像化したような独特の世界観がクセになります。

主演の賀来さんを筆頭に皆キャラクターが濃くて演技もテンション高くて、良い意味で全体的にバカっぽさがあって気楽に観て笑えるドラマです。田中の妄想で崖を登るシーンが何度も出てくるなど漫画原作らしい非現実的なお遊びがあったり、画面の切り替えが早くて漫画本の一コマを見ている感覚も味わえ、原作の世界観を大切にしているところも好感が持てます。