ブランケット・キャッツ

前編を見てからずっと後編が気になってたので、見られてよかった。ロードムービー風になってるのもなかなかいい。少し疑問だったのは少年が猫を川原に隠すところ。そんなことしても意味ないのになぁと思った。父親のもとへ帰りたくない気持ちはわかるけど。女性の職場の上司夫婦が駆けつけるところは少しジーンときた。横領してたことに寛容なところはドラマだなとは思う。猫は全員誰かに引き取られることはなかった。けど、家具屋の主人公はまた猫と一緒の生活に戻ってよかったんじゃないかと思えた。

キャスティングに意外性があって、毎回興味深く観てました。ストーリーも面白いし、西島秀俊さんが1人で7匹も猫飼ってる役なんて今まで見たことないですから面白かったです。
毎回お決まりのように登場する、食堂のおばちゃん役の美保純さんの演技が上手くてさすがだなぁと言う感じでした。

ワイルドな役のイメージが強い西島秀俊ですが、このドラマでは優しい笑顔や静かな物腰を見ることができて、心が温まりました。猫にまつわる短編という作りなので、わかりやすくて良かったです。猫たちが毎回、登場人事物達に静かに寄り添っている感じがあって、毎週感動できました。

演出や脚本はNHKっぽさがあって結構クサいなぁと感じましたが、回替わりで登場するゲストの人生模様がいろいろあって親近感がわきました。みんな何かしら苦労を背負っているんだなぁと思わされて、自分も頑張ろうという気になりました。猫の買い方も勉強になりました。

最初は単たる猫の物語かと思って見ていましたが、実際に世間でもよくある問題を抱えた人間の、葛藤や弱さ、希望が伝わってくるドラマでした。基本的に１話毎の話でしたが、見終わった後は、よかったなぁとなんだかほっこりした気持ちになります。また、猫の演技も驚きました。さみしそうな声を出したり、まるで「そばにいるよ」と見守っているシチュエーションでニャーんと泣いたり、猫を見に来た人にすりよって甘えたり。猫好きは必見だと思います。

伊武雅刀さんが、奥さんや息子家族に先立たれて、寂しく生きている様子を見て、胸が痛くなりました。ただのイヤミなガンコ爺さんのように見えていましたが、そうなってしまったのは理由があって、西島秀俊さんは、それを奥さんから聞いていたんだなと分かった時は、男性が妻に先立たれた寂しさが感じられました。

西島さんと猫の組み合わせで癒されないわけないと思ったらやはり癒されないわけはなかった。猫を通して見えてくる里親候補たちの心情や気持ちの変化がじんわり沁みます。
激しいスリルも爆笑してしまうぐらい面白いところもないドラマだけれどもそこが良い。あったかい飲みののでも飲みながらひとりでゆっくり見たいドラマです。

このドラマはたまたま『ごごナマ』に西島秀俊さんと吉瀬美智子さんがゲスト出演しているのを見て放送を知りました。ネコが沢山出てくるドラマということで、私自身ネコを飼っていたこともあり興味が湧きました。最初に驚いたのはとにかく出演してるネコ達が大人しく、ちゃんと演技していることです。自分が飼ってきたネコ達では考えられないので愛くるしさと賢さに感心しています。そして様々な形の家族がネコ達を通じて気持ちが変化したり、正直になったりする姿に感動します。

亡くなった妻の可愛がっていた猫を、手放すのはとても寂しいでしょうね。でも、猫自身の意思を尊重して新しい住まいを探しているのでしょうね。タイトルの「ブランケット」は猫の安心な場所ということなのでしょうね。様々な家族を幸せにしていく猫達。なんだか、ホッとするような、ジーンとするような気持ちになります。

第3回目の放送に感動しました。子供が出来にくい夫婦の元にネコが来ることになり、ネコも自分の居場所が出来たと感じたのか夫婦をすきになっているように見えました。ネコを子供として育てていこうとしている夫婦の愛情に涙が止まりませんでした。お互いに子供のことは触れないように気を遣っていたところにネコが本音でぶつかれるように協力したのだと思いました。

西島秀俊さんの「静」の部分がとてもよく出ていて、見ていてなんだかホッとするドラマです。猫７匹に囲まれて、まさに男やもめという感じで、私が近くにいれば、やはり吉瀬美智子のように何かと構いたくなるのはわかります。いつもは好きな吉瀬美智子のことが、あまりよく見えないのは私の嫉妬心かもしれません。全体的に漂う雰囲気がゆったりしていて良いドラマです。