※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.2 /5.0(83.2%) | 208位 /1088件中 |
キャスト 3.9 /5.0(77.8%) | 593位 /1088件中 |
演出 4.2 /5.0(83.2%) | 195位 /1087件中 |
音楽 3.9 /5.0(77.8%) | 261位 /1088件中 |
感動 3.4 /5.0(68.4%) | 325位 /1083件中 |
笑い 3.0 /5.0(60%) | 438位 /1083件中 |
スリル・興奮 4.6 /5.0(91.6%) | 26位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 4.2 /5.0(83.2%) | 208位 /1088件中 |
キャスト 3.9 /5.0(77.8%) | 593位 /1088件中 |
演出 4.2 /5.0(83.2%) | 195位 /1087件中 |
音楽 3.9 /5.0(77.8%) | 261位 /1088件中 |
感動 3.4 /5.0(68.4%) | 325位 /1083件中 |
笑い 3.0 /5.0(60%) | 438位 /1083件中 |
スリル・興奮 4.6 /5.0(91.6%) | 26位 /1080件中 |
最後まで「ミリオンジョー」を描き続けた呉井聡市。真加田恒夫の死体を遺棄してでも、なりすましを。
よかったと言えるのでしょうか。
このゴーストライター・グループの岸本薫は、「俺、呉井さんの「ミリオンジョー」、結構好きでしたからー!!」と言って、自分が囮になり呉井さんを逃がしました。呉井氏はその後、一カ月も逃げおおせて、「ミリオンジョー」のネームを描き続けたのでした。
この作品が世に発表されるとすれば、ゴシップ週刊誌の問題の作品として、なんでしょうけど、漫画のストーリー中心性に対する絵含む総合作品としての全体バランス論が論議を呼ぶでしょう。遅れなく、その時代にそのストーリーを読めたのは、ちょっとラッキーだった気がしないか。絵が真加田氏のものでなかったにしても。真加田氏のつくったストーリーがその時代に生きて。
そして、世間一般と隔離されたレベルの一流漫画家の世界をドキドキしながら覗き、漫画家と素人がつながれたこと、これが呉井さんがした功績でした。あの先生の顔を誰も知らないんですよ。ミステリアスな創作者は、正気の沙汰じゃ漫画なんか描けないと言っていて。
普通の人が気づいた形で、ゴースト作業が中断し、嘘の「ミリオンジョー」が描かれるべきか否かで喧嘩になり。どこが違うのか、正気じゃないとはどういうことか。逃亡生活の中で見出した正気の沙汰じゃない執念。これが否定されて、「冒涜者」と呼ばれて。呉井氏の正当行為法理論は大きな議論を呼ぶことなく、通常の許されないことで処理されそうな雲行きです。
裁判官は、夢中になれることと正気の沙汰でないと言われることがあるという才能の高度さを同視する事はできないと言うでしょう。ただ、呉井氏が真加田氏から担当編集に指名された理由が、呉井氏の描いた漫画が面白かったからということ。この事は情状酌量に最大限採用されるべきでは。呉井、正気の沙汰に迫る!も、世間一般の支持はどうだったでしょうか。気になりますね。私は、おかしいとは思ったものの、面白かった。こういうドラマもありだなと思いましたね。
森秋の異常性がすごかった‼
お金に興味があるとは思ってもなかったしまさか最初から復讐しか考えていなかったなんて、真加田への想いが想像以上で怖かったです。個人的に森秋が呉井たちに協力してくれたら心強いというか、行き当たりばったりの作戦とも呼べない計画がもう少しちゃんとなるかなと思っていたので呉井を越えた気違いっぷりにはやられました!
なので復讐とは言っても馬鹿で扱いやすい佐藤じゃなく寺師を選ぶんだと若干驚いたのですが、うまいこと佐藤が動いて寺師が置いていかれたのを見て森秋たちと一緒に笑ってしまいました。
真加田の遺産が引き出されて以降、ストーリーが一気に森安サイドにシフトし、加速度的に暴走を続ける様子はもはや爽快感すら感じた。森安が秘めた凶暴性が岸本に向けられた時の何とも言えない複雑な感情はなんだったのか。岸本の抑圧から解放されたことや彼の本来持つ凶暴性が自らに跳ね返ってきたからこそ、ある種の気持ちのよさがあったのかもしれない。そして、現金に気持ちが奪われている一同と作品への強い気持ちを募らせる呉井のコントラストがもはり修復不可能な状況を物語っていた。
寺師の致命的なミスも呉井の記憶力に救われるというチームワークに熱いものを感じたところで、まさかの裏切りという展開はかなり気持ちの落差があって力が抜けるようだった…。さらに真加田先生に替え玉として銀員と対峙する佐藤のグッジョブぶりも感動値が高かったしストーリー一番の山場だったね。やはり、悪事を働くものは仲間を裏切るんだな、という古典的な終焉なのか。しかし、呉井には真加田が乗り移っているのではないか?と思うほどの作品愛と信念。そして「ぼく、養護施設育ちだから」の一言が今からフィールドバックする心理は一体何なんだろう。せめて作品の完結を!
呉井は真加田の構想の資料を丸々暗記は、びっくりしました。呉井がもし漫画家を続けていて、真加田さんのアシスタントになってデビューしていたら、漫画家として大成功していた気がします。もしかしたら、真加田さんが呉井に担当者として指名していたのは、いつか自分が死んだ時、呉井に代わりがつとまる事を見抜いていたのかなと思いました。でもまさか、森秋が金目当てで裏切るとは想像もしませんでした。自分の言う事を聞きそうな、佐藤と寺師を仲間にするなんて、頭がいいです。
呉井のネームが描きについて言及する左子に事実を伝えるやり方は以前、森安が脅しをかけてきた時の対応と一緒だったのでこちらも驚かされたよね。さらに佐子が「お前、どうかしてるよ!」と退社してしまうほどのショックを受けたことに今一度、自分自身の置かれている立場を認識した感もある。一方、イライラの募る岸本の凶暴さにいつ火がついてもおかしくない状況はいよいよ物語も大詰めに差し掛かっている緊張感がビシビシ伝わってくる。
漫画家になった気になってアヤカにアドバイスしちゃった後、呉井が過去を思い出したので”今もゼロから作品を作っていないのに有頂天になっている自分”を自覚するのかなと思いましたがイライラするだけだったので、それが仕事のやる気に見えている周囲には違和感しかなかったです。
でも憧れだった甲野に会って例え話をしたときにやっぱり呉井も不安で誰かに肯定してほしかったんだなと心の中がやっと目に見えた気がしました。でも甲野からほしい答えがもらえず、例え話が”クライマックス前で死んでしまったら”という極論に変わり、その回答に満足していた呉井には成長を感じられなかったので残念だなと思いました。
呉井が子供の頃から憧れていたマジックスターズの作者である甲野先生とまさかの会うことになるとは!感動もひとしおだよね。「もしも、作者の代わりに作品を完結させたら?」とさりげなく自分の境遇を問う様子は熱いものを感じた!なりすまし連載がばれてしまう危険の伴うコラボ企画を二つ返事で引き受けた楽観的な呉井と対称的な寺師。珍しく慎重な岸本。そして、仕事熱に溢れる呉井に襲いかかるピンチが…。普段から呉井を目の敵にしている佐子がついに「ネーム描いてるお前だろ!」と鬼の形相で詰め寄るシーンはもはや絶体絶命か?!
漫画家も編集者も、良い物・面白い物を世に出すために、ギリギリのところで頑張っているんだなあと思いました。アヤカがグチを言った時、前の呉井なら、適度になぐさめたかもしれません。でも今の呉井はアヤカ以上に追い込まれているので、アヤカが甘えているように感じ、だからケンカになったのだと思います。甲野は第一線に活躍していながらそれに甘んじず、何パターンもアイデアを出してくる姿は、さすが一流は違うなと感心しました。でも呉井は完全オリジナルで、対応できるのか心配です。
何かを目論んでか、ジリジリと距離をつめてくる森安に対して意外にもあっけなく真加田の死を告げた呉井の判断は賢明だったかもね。これ以上、敵を増やしても仕方がないし、自分達を苦しめかねない。そして、ミリオンジョーの異変に作家たちも勘づきはじめ、呉井が矢面に立たされるシーンはかなり緊迫感があったし、これから本当に乗り切れるのか…不安しかない。さらに呉井の机の引き出しに残された下絵を発見されるという窮地に!呉井の人間力で乗りきってほしい!
呉井と寺師によるなりすまし連載を続けるうちにじわじわボロが次第に出始め、それに熱心なファンや編集者が気づきはじめる展開は鬼気迫るものがあったよね。そして鈴木による致命的なミスは森安との安易すぎる接触。これをネタにして一気に踏み込んでくる森安の笑みはまるで悪魔だったよね。女の本性を垣間見たような気がしてまじで震え上がったよ。もはや、本当の意味で作品がひとり歩きしている状況を誰もコントロールできない今の危うさは目が離せない!
呉井と寺師のタッグでなしすまし作品を継続し、何もしらない佐藤が本人の替え玉役をつとめるというこれ以上ない緊迫感のある前回から、今回は作品の本質を問われる人気投票の結果に影響が出る事態に。人気が落ちればなりすましもバレるだろうし、事実が明らかになるという恐怖。そして「なぜ、台本通りに描いているのに…」というプレッシャーが呉井にのしかかる場面は前回と別の緊迫感があったよね。しだいに追いつめられる感覚は正に手に汗握る展開!さらに森安と佐藤の急接近というまた別の局面も楽しみでしかない!
編集長と真加田の急接近を替え玉作戦で乗り切ったものの、コラボ企画や新たな章を迎えた連載の書き出しと課題は山積みの状況。かなり緊張感があったね。今回、一番の見どころは呉井自身に訪れた変化だね。なりすまし連載に楽観していたけれど「何かしっくりこない」の一言。その“何か”に気付くには時間がかかりそうだけど、寺師とのタッグは見物だね。そして、いよいよファンを公言する秋森の急接近!どうなるのか?その緊張感に全くそぐわない替え玉の飄々としすぎる抜けた存在感からはトラブルの予感しかしない!
人知れず亡くなった真加田に編集部の企画を直談判しようとする場面の緊迫感かなりのものだったね。早くも大ピンチか?と息を飲む瞬間にも関わらず、あの永野さんの登場はある意味、不意打ち的なインパクトがあってますます不安な状況に陥った感は本当に笑えた!見た目が似てる意味ってこれだったのか!作品に対する知識どころか愛情すらないという頼りない影武者は本当にピンチを脱することができるのか。波乱過ぎる展開から目が離せない!
国民的大人気漫画の作者が突然死するところから物語が始まり、残された作品を巡ってそれぞれの思惑が錯綜する展開はとてもスリリングでタイトロープを渡るような感覚が何とも言えない!初回からインパクトがあったけど呉井の果たせなかった夢をミリオンジョーに託すシーンやアシスタントの寺師と衝突するシーンは男ならではの熱さが感じられて良かった!それにしても真加田さんの死を境におかしな人間ばかりがすり寄ってくるけど、皆一様に怪しさしかないよね。
ドラマ紹介を見て興味を持った作品ですが、初回はかなり期待はずれでした。とりあえずの人物紹介はありましたがドラマの構成としてさほど興味を引く内容とはいえませんでした。ところが2話目で空気が一変。紹介の通りのスリル感がでてきました。主人公呉井の意識の変化によりワンシーンごとに緊迫感がありドラマに引きつけられました。設定が多少無茶だからこそのハラハラする展開が何よりも面白い所です。もう後戻りは出来ない状況。しかしトラブルは常に起きて休まる時間がない。ここから終盤まで一気に駆け抜けていく作品となるでしょう。
呉井はノリと勢いだけで行動してるように見えて危なっかしいし、タクシーの運転手さんの言葉とかファンレターとかを読んで自分の過去を思い出して浸ってるシーンは痛々しいし、どこから湧いてきたものなのかわからない自信を持ってしまって1話とキャラが違いすぎて困惑しました!
他人の死体を処理したという罪悪感とか犯罪がバレるかもしれない恐怖心より、真加田がミリオンジョーを書いていないことがバレないかヒヤヒヤしてる姿が異質に見えてとても怖かったです。でもそんな異質な状況でも頑張っている人をなぜか応援したくなるというかバレないで!と思ってしまっている自分がいたので、すごく惹き付けられる作品なんだなと感じました。
偏屈で人間嫌いの超人気漫画家が連載を抱えたまま急死するという絶体絶命の状況においこまれる怒涛のスタートにはかなり引き込まれた!自分の行いを悔いて取り乱す編集担当が110番通報を促すと「これを少しの間黙っておこう」と意外な反応のアシスタント。それは果たして作品を守るためだけなのか?その思惑が次第に明らかになってくるのか楽しみでならないよね。目的は作者の財産や権利?それとも純粋な作品に対する愛情だけなのかな?複雑な人間関係がこれから展開しそうな予感だね。
「ミリオンジョー」の原作者である真加田先生は、人間嫌いでアシスタントたちとの部屋も別にして連絡はチーフアシスタントの寺師としか取らなくて、「自分は漫画だけを書いていたい」と言っていた人だから、出版社の担当者もいい加減な人間が良かったのだろうと思いました。それで、呉井のようなヤツが指名されたのではないかと。
超人気漫画家の死を隠蔽して、なりすましでミリオンジョーの連載を続けるという発想は、チーフの寺師が「ミリオンジョー」をこれまで連載を続けてこられたのは、自分のおかげだという自負みたいなものがあったのでしょう。そうでないと、なかなか普通は思い付いても実行には移せません。
なりすまし漫画家がどこまで続くかというハラハラ・ドキドキにばかり話題が集中しますが、これは「人の死」と「名声やお金」を天秤にかけたおそろしいテーマが隠れていることに気づくべきです。