※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.8 /5.0(95.8%) | 18位 /1088件中 |
キャスト 4.9 /5.0(98.6%) | 13位 /1088件中 |
演出 4.9 /5.0(97.2%) | 8位 /1087件中 |
音楽 4.2 /5.0(84.2%) | 118位 /1088件中 |
感動 4.5 /5.0(90%) | 21位 /1083件中 |
笑い 2.2 /5.0(44.2%) | 806位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.2 /5.0(44.2%) | 957位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 4.8 /5.0(95.8%) | 18位 /1088件中 |
キャスト 4.9 /5.0(98.6%) | 13位 /1088件中 |
演出 4.9 /5.0(97.2%) | 8位 /1087件中 |
音楽 4.2 /5.0(84.2%) | 118位 /1088件中 |
感動 4.5 /5.0(90%) | 21位 /1083件中 |
笑い 2.2 /5.0(44.2%) | 806位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.2 /5.0(44.2%) | 957位 /1080件中 |
精神病を題材にしているので内容は重く、目を背けたくなるシーンもありましたが人間の精神について、ここまで深く触れているドラマは見たことがありません。
解離性同一性障害の患者に「君は弱いからこの病気になったんじゃないよ。生きたいという気持ちが人よりも強いから別の人格を作ったんだ。君は強いんだ。」そう言った安先生の言葉に救われた精神病患者の視聴者も多くいると思いました。
私もそのうちのひとりです。
心を病んでいる人をどう救うか?というヒントがたくさんある良い作品です。
とにかく出演されている方々の演技力がすごかったです。
表情や感情、声量の加減や息遣いが画面越しなのに、なぜか自分が言われたように感じて涙が溢れました。
精神科に通った経験があるから言えることですが、こんなに患者さんに向き合って寄り添ってくれる医師に出会える確率はかなり低いです。事務的にパソコンと向き合って話をするのが普通であり時間通りに外来をこなすことが仕事だと、病院に通うほど精神を病んだことがないから病んでる人の気持ちがわからないんだと感じていました。
ですが安先生の存在を知って、もう少しだけ気にかけてもらえていたら何か違っていたかもしれないと思わずにはいられませんでした。
実在した安先生という精神科医のお話で、先生のあたたかさをものすごくよく表現したドラマだと思います。
印象に残っているのは、診療場面での先生の食いつかんばかりの姿勢で患者の話を聴くシーンと、家族や友人の前で見せる油断した表情の対比です。在日コリアンということで、若い時は葛藤が深かった彼の苦悩を、柄本佑が飄々と演じたことで、きっと本当の先生もこういう姿勢で生きておられたのだろうとしみじみしました。
最終回のラストシーンでは、先生の幽霊が出てくるという若干のファンタジーがありましたが、それも全然イヤではなく、必要なシーンだったと思うし、ラストシーンに先生の本当のお子さんたちが出演されたのもなんだか感動しました。
とにかくすっごくよかったです!
阪神淡路大震災を舞台にしたドラマは、東日本大震災からもある程度年数が経過した今だからこそ放送できたのかなと思います。
はじめは、心が滅入ってしまいそうなドラマかもしれないと視聴を躊躇したのですが、いざ見てみると主人公の生き方や、患者さんだけではなく周囲の人への癒しの言葉が、視る者にとっても「癒し」になっていたのには驚きです。
柄本佑さん演じる精神科医がとても優しく、そして強く、心に残りました。
若くしてガンで亡くなった彼は、世の中に彼が生きた意味をしっかり残したと感じております。
タイトルに惹かれて見たのですが、私の心の傷も癒されていました。心の奥底に隠れていて、私自身も見逃していた小さな棘も抜いてくれました。心の傷を癒すためには、元気づけたり発破をかけるのは人によって逆影響で、傷ついている人の痛みを共感して、その人に寄り添ってあげる。それが一番大切なのだなと思いました。WORLD JAZZ FESTIVALで、安先生が体調により会場に入る事ができなくて、湯浅さんが隣に座って「隣座って聴ける。一番いい席だ」と言った時には、本当に素敵な親友がいて良かったなと羨ましくなりました。終子さんが体にいいマクロビオティックの料理を勉強し、子供達も一緒に食べているのは、なんて思いやりのある暖かい家庭なんだろうと、安先生のすごさを感じました。それに、その家庭を作っている家族にほのぼのとした優しさを感じました。安先生が亡くなる前に生まれた灯ちゃん達兄弟と終子さんがルミナリエを見ている時に言った「さみしいわ」に涙が止まりませんでした。
実話だと知っていたので、こうなる展開だとは分かっていました。
でもどんどん弱っていく和隆を見るのは辛かったです。
『心のケア』とは「ひとりぽっちにしないこと」の言葉には、本当に胸を打たれました。
ドラマに入り込んでしまい、和隆が具合が悪い時に修子も陣痛が来て、思わず「どうすんの?死んじゃダメだよ」と思ってしまい・・。
後輩の北林が赤ちゃんのビデオを撮って、瀕死の和隆に見せるシーンには「ナイス!」と思いました。
出来れば4話ではなく、6~8話位かけてゆっくりと見たいドラマでした。
震災や在日韓国人の問題など深刻なテーマを丁寧に扱っていて見応えのあるドラマです。阪神淡路大震災が起きた95年はまだ現在ほど精神科医への理解や必要性が浸透しておらず、手探りで患者に寄り添う主人公が素晴らしいです。前回の内容は震災から2年経ったという設定で、世間ではもう2年と言われていても、当事者達の心の傷は根深くリアルな会話や悩みなど考えさせられることが多いなと思います。ずっと強気だった父親が弱音を吐き家族げ支えるシーンが暖かかったです。
震災の被災者住宅でのシーン。傍を列車が通れば部屋が揺れたり、子供の泣き声がうるさいと文句を言う人があったり、想像を絶する劣悪な環境で過ごした人たちがいたということを、ドラマを通して改めて認識しました。その中で、被災者の心のケアに真摯に向き合って尽力された安先生の存在は、とても大きなものだったと思います。安先生の、小さめの声でボソボソした喋り方は、生来のクセもあったのでしょうけれど、向かい合う人に対する気遣いだったのでしょうか。静かで優しい口調が、とても特徴的で印象に深く残ります。
心に染み入るような作品。安先生役の柄本佑さんの演技が素晴らしい。ちょっと力の抜けたような声の出し方や、その声のぼそぼそとした、小さいけれど優しい喋り方。それだけでも安先生の人柄が十分に伝わってきます。確執があったわけじゃないけど、なんとなく距離のあった父親の最後にも寄り添ったのは、三人兄弟の中でもやっぱり安先生でしたね。先生の書いた本が賞を取った時のお父さんの満足気な様子が印象的でした。3人兄弟の仲が良いところも、見ていて心温まる感じです。
今回はサブタイトルの『命綱』そのものの内容だと思いました。
避難所って学校が多くて、卒業式や入学式などが遅れてしまうんだな、とドラマを見て思い出しました。
校長先生も大変だ、と思っていたら2年たった頃に疲れてしまったんでしょうね・・。
「あ、ヤバいかも」と思っていたら、仮設住宅の梓が訪ねてきて本当に良かったぁ、と思いました。
和隆は仕事をしている時は立派に見えるのに、父の前ではいつまでも小さく見えて。
でも父が亡くなる前に、小さい頃の心の中を話せて、これでわだかまりが消化で来たんじゃないかと感じました。
安先生は不愛想にも見えるほど、おとなしくて物静かな人かと思っていたら、六甲おろしを歌って子供と打ち解けたり、一緒にスポーツしたりして、一人の人間としてもとても魅力的。神戸の人らは罰が当たったんやわって大阪の人に言われた話を奥さんから聞いたとき、その人は怖かったんやろうなあ、なんて普通の人は絶対言えませんね。見た目の表情などは決して明るくはないし、むしろ沈鬱でさえあるけれど、どんな時も情緒が安定していてブレない人なんだと思いました。厳しい父親のもとで育って、自分にも何か心に傷を受けているからこそ、自分以外の他人にも限りなく優しくなれた人という印象です。
前回は震災の前だったので温かい雰囲気だしたが、今回は打って変わって大震災後の様子が細かく伝わってきました。
特にNHKのドラマだからか、25年前の阪神淡路大震災後の家事や潰された車のVTRが出てきて言葉を失いました・・。
この頃は、精神科の先生に相談すると周りに知られると「あの人おかしいのよ」と噂を立てられる時代だったんですね。本当に驚きました。
安先生が悩む新聞記者に「世間が忘れた頃に自分達のやってる仕事を見て、この事を思い出すんだ」が印象的でした。
災害の事は決して風化させてはいけないな、と思います。
安先生が精神科医になった理由の一つには、家庭環境もあったのかという印象を受けました。在日であることを知った子供の頃の日のことや、裕福そうな環境であってもお父さんが厳しすぎて、あれでは家で安心感や安らぎを感じられなかったのではと思います。また優秀なお兄さんに対しても、コンプレックスのようなものを感じてたのかなという感じ。とても聡明な人だからグレたりしなかったけれど、グレてもおかしくないような愛情希薄な感じの父親との関係が気になりました。
それでも敬愛する永野先生との出会いもあって、安先生自身が望んだとおりの道に進めたことは本当に良かった。決して明るい印象でもなく不器用そうですらあるけれど、安先生の、とても思慮深くてひたすら誠実な人物像が、柄本さんの演技からひしひしと伝わってきました。
阪神淡路大震災の時に被災した方々を見て回った精神科医の「安和昌先生」がモデルとの事で、楽しみにしていました。
昔は今と違って在日朝鮮人が差別されるので名前を変えたり、精神科=社会の役に立たないと言われていた事に驚いていまいました。
(今とは真逆な感じですね)
初回は震災前の話なので、見ながら「今は幸せだけど、この先が大変なんだよなぁ」と思いながら見ていました。
学校で学んだり、親に怒られたり、恋をしたり・・普通の『日常生活』がいかに大切か、を感じました。