植木等とのぼせもん

残虐なシーンや悪役が出てこない、週末の夜に家族みんなで安心して観られるドラマだと思います。師弟愛や親子愛、友情など様々な愛が感じられて観ていると温かい気持ちになれるのが良いですね。実在した芸能界の先輩を演じるというのは大変だと思いますが、山本さんをはじめキャストの皆さんが素晴らしい演技をされているのも見所だと思います。

植木等さんが主役のはずでずが、小松政夫さんが主役っぽい。師弟愛は勿論の事、、クレイジーキャッツのメンバー、周囲の人間に愛されていたのが、よくわかる。以外と、散髪屋の店主にも気に入られているのかも、だってデート行くの見送ってた。でも、最終的には、植木等さんが美味しいところは、さらっていく。このドラマ、結構胸が熱くなります。

ザ・ピーナッツやシャボン玉ホリデーなど、リアルタイムで観ていた当方にはなんとも懐かしく、感傷的になってしまいます。主人公植木等のことは実はコメディアンと思っていたので、素晴らしいエンタティナーだったと、このドラマで理解しました。昭和って秀逸な芸能人をいっぱい輩出したよき時代だったとあらためて感じる。レトロ感が胸に迫ります。

植木さんやクレイジーキャッツの方々、特に谷啓さんの小松への気遣いがとても粋な感じで素敵でした。ほかにも、植木さんの奥さんや久野さんも小松の恋がうまくいくようにさりげなくアシストしてくれたりと、周りの人たちの優しさに心が温かくなりました。

植木等にこれといった思い入れはないのですが、なかなかどうしてかっこいい人であることがわかりなかなか面白いです。主演の山本耕史の体格に若干の違和感がありますが、まさかの歌のうまさにびっくりしましたが良かったです。

植木等役の山本耕史さんが、あまり本人に似ていないのが気になりますが、彼の奥さん役の優香さんがいいです。いつも温かい目で夫を見守っている雰囲気がやさしく、好感が持てます。昔のクレージーキャッツのコントも、面白いけれどどこか品があっていいと思いました。

去年、黒柳徹子さんのドラマ”トットチャンネル”がとても面白かったので、植木等さんの話も同時期なので、興味がありました。戦後しばらくしてからの話ですが、日本が自由でこれからどんどん成長していく雰囲気が伝わってきて、楽しい気持ちで観ることができます。植木さんのことはあまり知りませんが、このドラマを見る限り、とても優しい方だったことが分かります。