あなたには渡さない

多江の「本当の私は違うんです」に対する「ええ、僕もですよ」の淡々とした言い方と表情がとても印象に残りました。彼にとっては1回きりの相手でしかないというのが伝わってきました。ラストの闇な感じも良かったです…！

田中哲司は舞台俳優だけあってどんな役にも染まるなぁと実感。近年ふとったとかなんとか外見上の事を取りざたされているけどどんな容姿であれべ－スが「田中哲司」だから無問題だと思える。名脇役の一人だけど本作ではもう少し意味を持つキャラとして役を振られていたらと思いモヤが残る。

このドラマの中でも必要不可欠な存在でした。まさに役柄ピッタリ。優しさも憂いさも持ち合わせていて、相手のことを思うが上の行動が裏目に出てしまっていたり、でもストーカー的な雰囲気は全くなく。最後の最後、結局彼はどうなってしまったのかわからないまま終わってしまったので、気になってしまったまま終わってしまったけど、それが狙いの終わり方だったのかなとも思いました。

本当の気持ちが見えそうだけど見えないような絶妙な演技で、視聴者の心を揺さぶるのが上手だなと思いました。好きな人の幸せのためならなんでもするという気持ちが、とても伝わるような演技でした。特に、「どこかに泊まらないか」とみっちゃんに提案する表情が良かったです。

主演ではないですが、いつもいい役どころを演じているなぁと思っていました。
二枚目俳優ではないですが、今回の役どころは本当に素敵！と思いました。
一途に思う気持ちと、できる男感が良かった。
あんな風に愛されてみたい！とおもっちゃいましたね。

面倒見が良くて優しくて・・・そんな姿にどこか裏のある匂いを感じました。このまま単純に優しい人で終わってしまったら残念ですが、これから二つの顔を見れるのでは？と想像が膨らむ演技を見せてくれたのはさすがです。影では一番最低なことをしているというパターンも見てみたくなりました。