まんぷく

初めはしっかり者で仕事を持ち父親代わりに家計を支えながら家の中でも精神的な支柱になる、という役柄そのままでした。衣装やバッグなどの影響もあるのでしょうが、洋風な容貌と相まって「戦前の上品なモガ」という雰囲気がぴったりでした。やがて結婚して家庭に入ると「良い家庭の若奥さん」になり表情も話し方も柔らかく優しく変わって流石でした。普通に家庭の主婦として旦那さんに呼びかけたり、出かける支度のお世話をする所など戦前の日本女性は言葉もしぐさも美しかったんだなあと感心しました。

ドラマの初めはキャラの濃い家族内で一番冷静で優しいお姉さんといった感じで、さり気なく彼氏をたてるシーンに好感を持てました。
その後、夢枕に立つ姿が何となく不自然に感じます。夢を見るそれぞれの思いが出ているのでしょうが、あのお姉さんならもっとふわっとした感じで現れるのではないかしら。

ストーリー上では、早い段階で他界してしまいますが、そのはかない一生を見せるには内田有紀の可憐な演技・ルックスは適任だと思った。たまに夢枕に出て、優しい声で助言を与える優しさも上手に表現されていると思う。

久ぶりにドラマに出ているのを見たのが、このドラマだ。年齢を重ね、女性らしさが増した内田さんの演技は、要所要所で必要不可欠な存在だ。
主要キャストではないが、ストーリーを導いてくれる重要キャストで、内田さんが画面に現れる度に、安心感を与えてくれる。ドラマでの存在感はドラマ最終回まで大きなままだろう。亡くなった役とはいえ、辛い印象を与えないのは内田さん自身から滲みでる優しさや明るさが演技に反映しているからだろう。素晴らしい女優さんです。

早々に病気で亡くなってしまい、出番が少ないですが、萬平さん一家にとって大事な節目には必ず夢の中で登場し、福子さんの家族や親族の背中を後押しする演技力は自然で優しさが溢れる素晴らしい演技力です。何といっても、内田さんの澄んだ声や物腰の柔らかさには魅了されます。

生きてる時は三姉妹で1番綺麗で画面に映るのを楽しみにしていましたが今は出てくるとまたか！と思う存在になってしまいました。イマイチなのは脚本のせいなので内田さんはとばっちりですが都合よく使われすぎです。困った時の幽霊さん、何でもお見通しの幽霊さん。内田さんがかわいそうです。

まんぷくが始まってすぐに亡くなって、登場シーンは少ないですが、優しさ溢れた、愛情深いお姉ちゃんという存在が、大きく心に残っています。
度々、夢枕に出てくるシーンも、大事な時に必要な言葉をかけてくれる、重要な存在だと思います。

優しいしっかり者の長女役ですが、内田有紀さんの演技はワザとらしくてあまり好きではなかったです。結核で亡くなるシーンも感動のシーンなのかもしれませんが、あまりにも内田有紀さんが綺麗に亡くなるのでイマイチな場面でした。

喋り方に気品を感じられ、安心感を与えてくれるような演技です。表情がとても穏やかで、台詞を何も言わなくても安らぎを感じることが多かったので、顔の表情の作り方がとても上手だと思いました。

まさか序盤で早々に亡くなるとは思っていませんでした。死にそうなときの病室での演技は素晴らしかったです。
体調がいいときは本当に明るい顔をしてみせて、すっかり演技派女優の仲間入りですね。
咲の事を家族がとても頼りにしているので、これからも幽霊役で出演してくれそうなのでうれしいです。

いつもより抑え気味の発声や穏やかな表情で控え目で自分のことより他人のことを考えてしまう優しい咲の性格を丁寧に表現していると思います。芯はしっかりしていそうだけど、どこか儚げな雰囲気があり、大らかで明るい福子や克子とはまた違った魅力があって素敵です。

優しくて妹思いで綺麗で、「こんなお姉ちゃん欲しいな」という理想を見事に体現していたと思います。サバサバした仕事ができる女性というイメージがある女優さんなんですが、こういうおっとりニコニコした柔らかい雰囲気の女性役も出来るんですね。真一と並んで歩く時の一歩下がった控えめな感じが昔のお嫁さんっぽくて良かったです。