もみ消して冬 ～わが家の問題なかったことに～

口数は少なく、女好きだけど、亡くなった奥さんが一番であるという役がとても合っていた。見ていないようで、子供達のこともしっかりと見て信頼しているので、問題を起こした時も、父親の為に、子供達が力を合わせて解決しようと動くのも納得だと思いました。

いつも、庶民的な、そして、人間味の溢れる刑事役の印象がありますが、今回は、生徒の母親と恋愛感情になり、脅迫されたりする、ちょっと、危なっかしい父親。ヒョウヒョウと、演じられていて、コミカルな感じを受けます。しかし、子供たちへの愛情も感じられました。

一家の主らしからぬ威厳のない佇まいと行動が、ドラマのコメディの雰囲気に合っていると思います。4話では娘がお見合い相手より執事見習いに恋していると知って駄々をこねるように反対していたのに、実は資産家の息子だと分かると手のひらを返すあたりが彼らしくて良かった。

どちらかというとこれまで見てきたドラマのイメージはとても人が良くほがらかで人情味に溢れ暖かいというものでしたので、
今回のように殆ど笑わずに言動も少々きつめで家族には厳しく私生活でも女性スキャンダルを起こし隙があってだらしない役で見たのは初めてで別人のようにさえ思いましたが、
これまでとは違った1面を見られて良かったと思いました。確かな演技力というものがあるからこそ色々な役をしても違う良さが出てくるのだと思いました。

まさかの裸の写真、足のタトゥーとかちょっと無理があるような気がします。黄色のセーターもピチピチで執事にお似合いですとか言われてもなんだか可哀想になってしまいました。若い頃の髪型もわざと感が出過ぎてちょっと笑えない感じでした。

しゃべっていなくても存在感あり、感情が伝わるようでした。