キャリア ～掟破りの警察署長～

昭和生まれなので、現代版遠山の金さんということですんなり受け入れられました。玉木さんのどこか品のある顔だち、深みのある優しい声が署長というキャリアの役がぴったりはまっていたと思います。マイペースで自分の考えをあらかじめ部下に説明しないところが、このドラマの面白かった部分ではないでしょうか。人の上に立つ人は、誰もがこういう人ばかりだと生きやすい社会になるんだろうなと思いました。

この方の出演されている作品はよく見るのですが、今回のドラマの役柄とイメージとぴったりでとても良かったと思います。明るく、爽やかな役柄とこの方のイメージが合っていてこの役はこの方で大正解だったなと思える作品になっていました。

警察のキャリアといえば、プライドばかりたかく、出世のことしか考えない。部下には偉そうにするが、上司には、ペコペコするイメージだが、今回の玉木宏さんの役は、町を愛し、悪は許さない、それでいて人当たりも良いと、ちょっと現実ばなれしているかとは思いますが、彼が演じると、嫌味が感じられず、いい演技が出来ていたと思います。

とてもかっこよかったです。間違ったことは見逃さず、大きい事件でなくても市民の為であれば突っ走る所長役でした。小さい事件から大きな事件に繋がり事件を解決していく、批判的であった周りの人も所長の魅力にだんだんと動かされ、最後はみんなが所長の味方でした。こんな所長がいたら本当にかっこいいなぁと思います。