コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- ～THE THIRD SEASON

もともとお芝居の上手な俳優さんですが、最終回の演技は特に素晴らしかったです。事故現場で自分も重傷を負っている状態で男の子に明るく話しかけ励ますシーンが特に印象的で藤川らしさがよく出ていたと思います。男の子を真っ直ぐ見つめる優しい眼差し、安心させるように大きな声で明るく話しかける姿から、自分がどんな状態であっても救える命があるなら救うという藤川の医師としての強い信念や、男の子に対する「頑張れ、君なら出来る」というエールも感じられました。身動きの取れない状態でこんなに気持ちが伝わる、胸打たれる演技が出来る若手の俳優さんは他にいないと思います。

器用な役者さんだと思うが、この明るい藤川というキャラクターも上手く演じられていた。今シーズンではシリアスなストーリーも多かったが、元々の明るい表情の中に見える寂しさや悲しさというものを表現されていたと思う。

シリアスな内容のドラマなので、浅利さん演じる藤川の余計な一言→冴島の冷たいツッコミというお馴染みの流れがクスっと笑わせてくれて、気持ちを和ませてくれます。ずっと緊張感が続いていると観ていて疲れてしまうので、藤川の明るさ、軽さがちょうど良い息抜きになってくれます。普段、軽い感じだからこそ、冴島が流産したときの「なんではるかばっかりこんな目に遭うんだ」という台詞が非常に重く響き、胸に突き刺さりました。緩急のついた見事な演技力はさすが実力派俳優です。

さえない役のままかと思いきや、冴島さんと付き合ってて、イケテル場面が見れて良かった。浅利さんが出ることで和む場面がいつも好きです。でも、冴島さんが流産してしまって、何て声をかけて良いか分からないと山ピーに相談しているところが今までには全くない男らしい演技がドキッとしました。

年月が経ってキャリアを医者としての積んで、堂々とした立ち居振る舞いやテキパキとしたムダのない動きと喋り方でとても頼もしく見ますし、フェローと一緒に立っているときも見ただけで｢ベテラン」と分かる風格があります。素晴らしい表現力だと思います。山下さんがクールなので浅利さんのちょっと三枚目というかわちゃっとした賑やかな感じがバランスが良くて良いです。

プライベートでも、きっとイイ人なのだろうと思ってしまうほど、イイ人という感じが全面に出ていて、役にぴったりだと思います。控えめな性格のようですが、医師としても男性としても頼れる人になってきているので、早くパパになるところを見たいです。

このドラマ自体に魅力はあまり感じませんでしたが、浅利陽介さんは凄く良い役者さんだと思います。

彼のことは、もうだいぶ前にあるドラマに子役として出演されていたときから良いと思っていました。子役は成功しないみたいに言われることも含め、彼の自然体でありながら光るものを持っているという部分は、本物の役者であると思っています。演技力や技術はあまりないかもしれませんが、彼は癒し系の雰囲気も持っているので、ストーリーに関係なく彼が出演する作品は観たくなってしまいます。

このドラマの中で一番印象に残ったのは、奥さんが妊娠していることを偶然に知ったときの彼の表情です。平和だなと思いました。

ドラマ内で、今回後輩に指示を出す先輩としての演技があり、先輩としての頼もしさを堂々とした口調でよく表現できていると感じました。また、ドラマ内で患者さんに接するときのやさしい表情での演技がとても印象的でこちらも引き込まれました。

浅利陽介が春風亭翔太みたいな笑い方をしててちょっと笑えたｗｗ