相棒season20

青木年男なしでは相棒成り立たないってぐらい大好きなキャラ

この方の「冠城亘」とフルネーム呼びが好きです。それも嫌みな感じで。これも今シーズン限りなんですよね。この呼び方だけで、青木が冠城さんを勝手にライバル視しているのが伝わってくる。それも毎度。賢いんだろうけど、何か人として抜けている感じ。それが面白い役どころです。最後まで見逃さないようにしないと。

最近の相棒シリーズはこの青木というキャラクターが必須になっています。犯罪の質や捜査方法の面でもＩＴ技術や情報収集というのは重要であり、情報がないと右京さんの推理力も意味がありません。しかもこの青木はなかなかの曲者だし、偏屈さは右京さんといい勝負。浅利さんの賢そうでいてどこか嫌味で、ちょっと抜けたところがある個性づけは、特命係と絶妙の距離感を作り出し、それでいて特命係に足りない部分を補ってくれるという最高の脇役を作り出しています。

相変わらず嫌味ったらしい口調とふてぶてしい態度で良い感じにムカつきますね。ハッキングを咎められた時に全く悪びれずに開き直っている姿も青木らしさがよく出ていました。早口気味の台詞も流れるように滑らかで聞き取りやすいですし、眉毛を動かしたりニヤついたり、見下すような視線を送ったりと、感じの悪い表情のバリエーションが豊かなのもすごい。すっかり相棒シリーズに馴染んで、なくてはならない存在になっていると思います。