ニッポンノワール-刑事Yの反乱-

敵なのか味方なのかわからない、怪しい人物の感じがすごくよく出ていました。軽薄なシーンと真面目なシーンのギャップも、演技が自然でうまかったと思いました。サングラスで目が隠れているにもかかわらず、退廃的な雰囲気を醸し出していて、演技の上手い役者さんだと感心しました。

やはり生きてましたねー。ガスマスクから出てきたと思ったら死んでしまって切なかったです。彼自身のやるべきことをまっとうして最期を迎えたと思うのでいい死に際だったと思います。一応清春の味方だったということでしょうか。look at meの謎とけてすっきりしました。人は簡単に洗脳されてしまうものなのか。。

今回のような、悪者なのかいい人なのか最後の最後までわからないような難しい役どころは、まさに彼の真骨頂でしょう。アクションもとても迫力があって見ごたえがありました。

モデル上がりで身体が大きいせいか、作中のアクションシーンは見ていて迫力がありました。親近感のある大らかで優しいイメージの俳優さんですが、こんな敵味方がハッキリしない不思議なキャラクターも、役に上手く入り込んでいて違和感なく見れます。

井浦新さん、渋くてダンディーで素敵です。
今回は、バイクに乗って仲間を助けるシーンがあって、とてもカッコ良かったです。
片手で拳銃を持ち、打ちながらバイクをスリップさせて、、あれは本当に井浦新さんがしているのかなーと興味津々でした。
もしかしたら、スタントマンなのかもしれませんが、それでも井浦新さんにしか見えないので、ポイントが上がります。
時折ニヤッと笑う笑顔も最高です。

まだまだ怪しさが残ってるけど、こういう怪しい役は本当にハマり役だな。ちょっとイカれてる感じもカッコいい。髪型がキノコっぽいけどこのスタイルがにあう人はそんなにいないんじゃなかろうかと思われる。これからまだまだ深みが増してきそうで楽しみ。

この人の存在感がドラマの渾沌を生み出しているなあと思います。悪ぶっている主人公に対して、井浦さんの役はまさに「ノワール」、黒であって善悪ではない。復讐のために主人公を罠にはめようとしたと告白しましたが、そこに偽善はなく、子どもじみた偽悪もなく、ただただ真実の光を求める黒という感じが素晴らしいです。

才門要刑事、非常にドラマチックでかっこいい。芝居がかった独特な演技ですが、ドラマの雰囲気を作り出し、すごく存在感があり、本当に様になっている。亡くなった恋人を想う演技は胸が締め付けられる思いがした。主人公を喰ってしまうくらいだと思う。

才門要はシリアスな中でも独特な雰囲気を持った人物ですが見事に演じられていますね。
敵か味方か？という謎な人物設定になっていますが、井浦さんの演技は表情ですらそれを感じさせてくれているものになっていると思います。