ラストチャンス 再生請負人

あり得ない設定なのに、一生懸命に立て直そうと奔走する姿にはまりました。ちょっとクサイ台詞や熱すぎる話し方はクスッと笑いましたが…あんな上司いないという現実から、いたらいいなぁという願望に変わるようなワクワクさせてもらう演技でした。

おっさんビジネスマンがスーツ着て出まくりの、ビジネス用語バンバン出まくりの、色気もジョークもない硬派なドラマ。おっさんフェチとか、スーツフェチとか、ともかくオタク的な理由でもない限り誰が視聴するのか？なドラマ。で、わたしが観る理由は仲村トオルさんのファンだからです。特に演技が上手いとか、イケメンとかではないけど役者として彼が好きだな。「人生にチャンスは何度でも廻ってくる、あきらめなければ」なんてクサイセリフもトオルさんが言うとそうか、て思える。正義感が強い、誠実そうに見えるからかな。けっこうなおじさまだけど、万年青年のままの彼でいて欲しい。カッコつけてクサイ演技も彼なら許せる、たぶん。

遂に高校生の娘を持つ父親役をやるようになったのかと、若い頃からずっと見てきただけにそれだけの月日がたったことに感慨深いものもありましたし、その娘からきつい言葉を浴びせられても反論したり怒ったりせず上手に受け止め流している姿には父親はこうでなくてはいけないのかなと思いました。

周りの状況が変化していく中、自分はこの先どうすれば良いのかという戸惑いがよく伝わってきました。
大袈裟ではなく落ち着いた演技が良いです。
仕事は出来るけど偉そうにしない控え目な感じで、
この人が上司だったらいいなと思いました。