下町ロケット 2018年版

神谷もそうなんですけど、1期2話に登場した裁判官・田端耕二（上杉祥三さん）もいい味出してたと思うんですよ。上杉さん、目で芝居する演技がすごかった。
田端判事は大企業寄りの判決を下すことで有名な上、ナカシマから訴えられたステラエンジン訴訟の担当で、佃製作所寄りの姿勢を見せてくれていた村田裁判長が人事異動となり、その裁判もまた田端が兼任することになった。この配置は効率の面から考えても悪くない決定だと思われましたが、何せ「大企業擁護派」という噂と、ここ３年でも８割以上大企業寄りの判決を下したと聞けば、心中穏やかではいられませんでしｔらが、田端が大企業寄りの判決を下した18件は実際に大企業に有利な状況だっただけで、本来は公正な判断を下せる人物です。佃製作所とナカシマ工業との裁判において、当初は佃側に不利に訴訟指揮を執っているように見えたが、最終的には佃製作所の主張をほぼ全面的に認めました。
改めて言いますが、上杉さん、感情表現をしちゃいけない役柄でよくぞ存在感を魅せたねぇ…。

冷静で頭の切れる男性を上手く演じでいました。いざという時に役に立つ弁護士で、セリフの言い方も紳士的でゆっくりと話す様がとても良かったです。人情的な役柄が多い中、ドラマで一番理性的で感情に振り回されず、淡々とした演技も好感が持てました。

5話の裁判シーンがカッコ良かったです。勝利を確信しているような自信たっぷりの表情と口調が頼もしく、顔を歪める中川との対比にもなっていて見ていてスカッとしました。長い説明台詞はどうしても「ひるおび」っぽさを感じてしまうのですが、理路整然とした話しぶりや敏腕弁護士としての説得力がありました。

柔らかさもありながら優秀な弁護士を違和感なく演じていてとても良かったです。負ける裁判はしませんと言うセリフがとても印象的でした。口調も優しく、淡々としているように見えて、鋭いところもある感じも良かったです

とにかく演技が下手だと思います。ドラマ自体は大好きで前作も観ていましたが、自分がストーリーに入り込んでいる時に恵さんが出てくると興醒めしてしまいます。セリフに力が入り過ぎているの感じと格好良く芝居をしたいと言う気持ちが出てしまっていて、残念です。

法律のややこしい説明などを聞き取りやすい声と間の上手さでニュース番組の司会さながらにこなしていて、それだけでも十分に本ドラマでの役割を果たしていると思います。阿部さんや安田さんなど、主要キャストの俳優さんたちがたまに滑舌が怪しくて、聞き慣れない専門用語だと聞き取れないことがあるので、恵さんのハキハキとした語り口は有り難いです。前シリーズから見てきて、回を増すごとに段々役に成りきって敏腕弁護士に見えてきたし、頼もしく感じられるようになったところも良いと思います。