僕らは奇跡でできている

俳優じゃないし登場時間も短いんだけど、クセのある役を見事に演じていて存在感があった。このドラマには重要な役だったと感じたし、毎回口癖のように言っていた唯一のセリフ「グッジョブ」が面白くて、彼が出てくるのが楽しみでした。

ただいつも同じアリのケースの前で、じっと見つめているだけなのに、なんだかわかりませんが、気になってしまいます。でも、一輝と樫野木との会話を聞いていての、突っ込みなのか、ポツリという言葉が、面白いです。ドラマの筋には、関係ないのですが、必要な存在に思えます。

講師の一輝と教授の鮫島、准教授の樫野木と同じ室内にいますが全く会話が無いのに、一輝たちの会話の内容を熟知している雰囲気を少し外した言葉を呟くように放っている事で表現しているのが面白く、呼ばれてもいない居酒屋に現れ一輝たちの側にいるだけで楽しく生きている様子を見せられる所に演技力の高さを感じます。

どこかマニアックだったり、人となじめない印象をうまく演じていらっしゃると思いました。セリフは常に短く、ほとんど声の抑揚と顔での演技が中心です。しかしその中にユーモアがあり、ついつい笑ってしまう演技です。

画面に映るたびに水槽の中を観察している水槽ごしの顔だけ出てきて､ぼそっとツッコミを言う､ってだけで､一体どういう役柄なのかも全くわからなかったのですが､出てくるだけで面白かったです。次回からは､児嶋さん目当てで視聴してしまいそうです。

沼袋順平という役柄は、主人公の相河一輝たちのメインキャラクターが会話する合間合間に一言だけで、あまりセリフが無いものの存在感を物凄く発揮していて、物語に面白さを与えていると感じられて、コメディアンの中で最も優れた方と思いました。