北斗 ―ある殺人者の回心―

本当に救いようがない暗すぎる話だが、一度見出したら止まらず、一気に最後まで見てしまった。
（まだ見てない人のために、一応お断りしておくと、以降、ネタバレ含みます。）

北斗はてっきり、詐欺師の教祖とそのボディガードを殺すかと思いきや、まさか、ほぼ全くと言って良い程罪のない善良な人を、必死に命乞いまでしている人を、2人も殺してしまうとは・・・・。その前までは、北斗が可哀想すぎて、救われてほしいという思う気持ちしかなかったけど、以降は、その気持ちが、相当揺らいだというか、死刑になっても仕方ないな・・・と思えてしまった。

もし自分が殺された側の家族だったら、死刑でも全然晴れないくらいの恨みだと思う。でも、北斗側の家族だったら、やっぱり北斗に救われてほしいと思うのだろう。

最終的に、北斗が、ほんの少しだけ精神的に救われて終わった感じだったけど、北斗に救われてほしいので、良かったなという気持ちと、あそこまでのことをやらかしたヤツは、相応の報いを与えて欲しいという気持ちが交錯して、何とも言えない気持ちになった。

賛否両論あるし、北斗に100%の同情は出来ないが、これ程、心にずしりと重くのしかかってくるドラマは、なかなかないと思う。

苦手なジャンルでしたがCMを見て興味が湧きました。初回の放送は瞬きするのも忘れるほど緊迫したシーンが多く、見終わった時は疲労感を感じるほどでした。それだけ主演の中山さん始め、皆さんの演技に引き込まれました。決してハッピーエンドではありませんが、何か少し光が見えるような、そんなラストシーンも印象的でした。

見るかどうか少し迷いました。しかし、見始めるとあっという間に一話が終わってしまいます。北斗と同じ緊張感のままに時間が過ぎていきます。毎回その迫力に圧倒されました。そのストーリーに異論を唱える方もいらっしゃるでしょう。論点も多々あるのでしょう。今回の北斗、ある殺人者の回心という作品には、そのようなもの全てを超越した心に響くものがありました。氷のように固く冷たく閉ざされた北斗の心に、わずかな一筋の光がともされたこととともに。

まず、第一話を見たときは続きを見るか否か正直悩みましたが、北斗が何をして誰を殺して捕まったのかが第一話でものすごく気になったので続けて観ました。
当初知りたかったことは途中で分かったのですが、最終話まで引き込まれて観ました。
最終的に重い内容でどちらが正しいのか、何が正解なのかは主観によるので複雑ですが、演技派俳優の中山優馬に惹かれました。

非常にテンポよくストーリーが進みグイグイと引き込まれました。主人公の心の葛藤や裁判に挑む弁護士の心情も良く表現されていて見応え充分有り！期待通りの作品でした。
ただ、主人公が幼少期にどれ程の苦痛があったのかが理解出来る様に回想や出来事をもう少し増やした方が後半感情移入しやすいと思います。

原作を読んでいたのでものすごく期待していたドラマです。北斗の役をオーディションで勝ち取ったという中山優馬さんの渾身の演技に感動しました。こんなに泣いたドラマは久しぶり。髪も短くし、痩せるために食べないなどは俳優さんでよく聞くお話ですが、アイドルの方がそこまでやるとは思いませんでした。風貌が全然違っていて北斗は中山さんしかいないと僭越ながら思ってしまいました。
感動とかちょっと違う心に大きな何かを残してくれたドラマでした。

原作が好きだったのでこのドラマを見ているのですが
正直中山優馬の演技力はあまり良いとは思えませんでした。
学業優秀で不幸な生い立ちの主人公をうまく中山優馬が表現出来ておらず
原作好きとしては不満が残る出来でした。
演出などは良かったので及第点といった感じです。

回心…？
主人公のこれでもかというほどの光の当たらない幼少期に陰鬱な気分になる。
宮本信子によって人生が変わり幸せになって欲しかった。
復習も果たせず、ほんとに救いがない…
期待に満ちた春先に観るもんじゃないな、と思いつつなぜか毎週観てしまったのは役者の力量。

全体的に重く、暗い話だなと思いました。殺人は悪いことですが、家族のことを思うあまりに起こしてしまった殺人なので、見ていてとても苦しく、悲しい気持ちになりました。重い話ですが、血は繋がってなくとも本当の家族のような心温まるシーンもあり、家族とはどういうものかを教えてくれるドラマでもあります。