恋はつづくよどこまでも

ベテラン俳優ということもあり、安定感と役柄に合った演技が作品を引き立てていました。主役ではない分、控えめではありながら、しっかりと味の出せる落ち着きのある俳優だと思います。役柄に合った貫禄のある演技も、コミカルな場面では振り切った演技もでき、話をさらに盛り上げてくれたと思います。

表情が絶妙にしっくりくる顔を毎回していてドラマにいい味を付け加えてくれたと思う。主人公を後押しする場面では笑顔であったり、きめ顔をするときがあったりいろいろな表情が見れてさすがの演技力だなと改めて感じた。

味が出てきた！！今回は医師でも、先輩医師。実力派俳優の中、先輩感、大人の雰囲気を醸し出していたと思います。セリフを発さないシーンの中でも、山本耕史が作る存在感・オーラが演技そのものの役割をしている感がありました。

彼は目が大きいので、下を向いていても瞳が動くと目線を感じます。それだけで存在感があるなと思います。さらに声に特徴があって、大人の男性とセクシーさを纏い落ち着いた会話をしている時の声がとても心地良く感じます。

破綻しまくっているストーリーが逆に魅力になっている作品でしたが、山本さん自身がセリフに納得していないのかな？と感じる瞬間が多かったです。特に最終回で浬を送り出すシーンでは、責任者がこんなこと言うわけないだろと思いながら話しているのが伝わってきてしまって、少し冷めました。

演技派の豪華キャストが揃った中でもピカーンと輝いていて、格好良い。サバサバ、ひょうひょうとしたキャラの中にも部下への思いやりや「僕も色々ありましたよー」とかって感じがそこはかとなく滲み出ているのが凄いと思います。安定感のある演技とキョロっとした瞳が素敵。

他の医師たちよりも上の立場の役だと思うけれど、貫禄はないし、非常に中途半端な印象でしかありません。温かく天堂らを見守るには、まだちょっと若いというか…もっとしっかりした俳優さんの方が良かったのに、皆同じ位の同僚がゴロゴロいるだけみたいで、ドラマが締まらない気がします。